彦根工業高校が普及活動を続けている防災対策の「かまどベンチ」作りが、先月末に東京都内で開かれた内閣府主催の報告会で、最高の防災教育大賞を受賞した。
同校都市工学科では平成20年10月から生徒たちが、学校や地域の公園などにかまどベンチを製作。幅156㌢、奥行き46㌢、高さ36㌢のレンガ作りで、災害時には炊き出し用のかまどとして利用できるほか、普段は木製の板を置くなどしてベンチとして使うこともできる。これまでに市内に計15基を作っている。
防災教育チャレンジプラン最終報告会には、全国の防災教育に取り組み学校や地域の団体などから書類選考を通過した17団体が参加。彦工は、「高齢者と共に活動~モノづくり防災活動~」と題して、担当教員の田中良典さん(42)と生徒4人が、かまどベンチの製作方法や防災対策の向上に貢献していること、高齢者との交流で防災の知恵を学んだことを発表した。
受賞は平成21年度の防災教育特別賞に続いて2度目。田中さんは「継続してきたことや県外にも普及が広まったことが評価されたと思う。これからも製作を続けたい」と話していた。
0 件のコメント:
コメントを投稿