彦根市内の救急現場でAED(自動体外式除細動器)が作動しなかった問題で、市消防本部が調査を依頼していたメーカーの日本メドトロニック(東京都港区)は「装置に異常はなかった」とする分析結果を示した。市消防本部は20日の会見で同社からの報告を明らかにしたうえで、「救急隊員に落ち度はなかった。メーカーに再度、調査をしてもらう」とした。
市消防本部によると、先月21日午後7時47分ごろ、北分署管内の市内から119番通報があり支援隊員が駆けつけたところ、男性(43)が心肺停止状態だったため、心肺蘇生を開始。AEDを装着し動かそうとしたものの、うまく動作せず、後に来た救急隊員も作動不良を確認。別の半自動式除細動器でも心電図の波形は心静止状態だったという。男性は午後9時17分に死亡が確認された。
メドトロニック社は、「社員の体に装着しての臨床的確認でも異常は確認されなかった」などと、当時、使われた同社のAEDに不具合はなかったとの報告書を提示してきた。
市消防本部では「引き続き、メーカーとやり取りを進めていきたい」とし、保有する同社の製品5台については使用しない方針を示している
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