身の回りの音や音楽を感じたまま絵に表現した、杉尾信子さん(34)=彦根市錦町=の絵画展が25日まで銀座町のギャラリーコジマで開かれている。
杉尾さんは大阪市出身。滋賀県立大学で看護を学んだが、卒業後、幼少期から取り組んでいた絵の世界に進むため、京都造形大学に入学。結婚後は名古屋市内に住み、名古屋や大阪などで個展を開いてきた。
アトリエが必要になったことと子育て環境が整っていることから、夫と子と一緒に昨年4月、彦根に移り住み、家の一画にアトリエを構えた。作風は「人間が持っている元々の感覚を表した」と話す通り、抽象画が中心。画材には「自分の線を見つける」ため、ペンの後ろやキャップなど、身の回りにあるものを使っている。
彦根での個展は初めてで、今回は音と音楽をテーマにした作品20点を展示。歌手・中島みゆきの「時代」や、赤ちゃんの泣き声などを表現した黒いインクによる絵のほか、東日本大震災後に被災地を思いカラーの水彩で描いた「虹の彼方に」や「さようなら ふるさとの家」も。
開館は午前11時~午後6時、最終日の25日のみ午後5時まで。入場無料。木曜定休。駐車場は平和堂銀座店へ。
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