彦根市銀座町のノムラ文具店が6月いっぱいで閉店することがわかった。「文具の野村」として知られ、通わぬ市民は皆無と言われるほどの老舗の閉店に惜しむ声もあがっている。
同店は明治26年(1893年)創業。以降、銀座の繁栄期を支える店として、市内外から買い物客が訪れていた。しかし、大型量販店の進出やネット販売の広がり、少子化などにより、全国の文具店が減少。同店でも「このままだったら倒産する」まで厳しい状況にあった。
三代目の野村善一社長(82)は「文具店だけでやっていくことはこの時代もうできない。私も閉店はさびしいが、仕方なかった」と話している。同店は6月30日まで閉店セールをしている。
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