教職員が作った学級通信のコンクール「プリントコミュニケーションひろば」で、彦根翔陽高校教師の神崎善明さん(46)=彦根市=が最優秀賞を受賞した。
同コンクールは、理想教育財団(本部・東京都港区)が学校での教員と生徒とのコミュニケーションの向上を目的に毎年、行っており、7回目の今年は全国から470点の応募があった。県内からは翔陽高のみ。
神崎さんは教員歴25年。最初に学級通信を作ったのは教員になった3年目の春で、B5判の紙に手書きで作成した。専用の新聞作成ソフトで仕上げるようになったのは14年前で、翔陽高ではB4判縦の紙に編集し毎週月曜朝に配付。
同コンクール初の出品で、最優秀となった学級通信「翔ける2(かけるに)」は昨年度の2年2組でのもの。実際にあった出来事をおもしろおかしく描いた四コマ漫画が生徒に人気だという。ほかにも、各科目に対して取り組むべき内容や、学校行事、部活動の情報、その週に誕生日がある生徒などを紹介している。毎年、名称を変えており、今年度は3年1組で「PLUS1(プラスワン)」を発行している。
彦根翔陽高は総合学科のため、各クラスの生徒が同じ授業を受けることが少ない。神崎さんは「生徒が授業ごとにバラバラになっているため、学級通信が集団意識の向上に少しでもなれば」と話している。
同コンクールの講評では、クオリティーの高さや内容の分かり易さ、高校生の特質への理解などをあげ、「審査員全員が高得点という圧倒的な支持を得た文句のないものだった」と高く評価している。
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