滋賀自然環境研究会(会長・小林圭介滋賀県立大学名誉教授、会員102人)の研究発表会が24日、彦根勤労福祉会館で開かれ、龍谷大学講師の三上禎次さんらが彦根城の地層から三畳紀(約2億5100万年前~約2億年前)の化石が発見されたと発表した。
市教委文化財課によると、彦根城の地層から化石が見つかったのは初めて。三上さんの報告によると、調査は彦根城北側の地層の基盤岩で昨年5月に行い、プランクトンの一種「放散虫」や、ヤツメウナギの仲間とされる「コノドント」の三畳紀中世の化石などを産出したという。
市内ではほかに佐和山、雨壺山、大堀山でも調査が行われ、そのうち大堀山で放散虫、佐和山で三畳紀以前とみられるコノドントの化石が見つかったという。
小林会長は「化石の発見により、彦根城の地質の年代が確定されたことは重要な発見だ」と話している。同研究会では今後も、彦根城などで微化石の抽出を継続して行う予定。
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