日米の学生で組織している「日米学生会議実行委員会」のメンバーが8日、伝統の技を学ぶため井上仏壇店(芹中町)などを訪問。「七曲り三軒茶屋」では数珠ブレスレット作りにも挑戦した。
同委員会は日米の友好を深めるために1934年に設立。戦後の混乱期を除いて奇数年に日本、偶数年に米国を行き来し合っており、各国の中小企業の見学や伝統技術の体験などで交流している。
63回目の今年は日本の22大学と米国の27大学から学生36人ずつが参加。5グループに分かれて日本国内を約1カ月間まわっており、先月28日から新潟市内を訪れた後、今月5日からは大阪、京都、滋賀の伝統技術の中小企業を訪問。彦根には同委員会実行委員長の竹内智洋さん(20)のグループ14人(日米7人ずつ)が訪れた。
一行は井上仏壇で彦根仏壇を見た後、金箔押しの宮本箔押店(芹中町)と佐渡錺金具店(新町)を訪れて伝統の技を見学。その後、七曲り三軒茶屋で数珠ブレスレット作りをした。竹内さんは「金箔がどれほど使われているのか、どれだけ時間がかかるのかがわかった。日本の伝統技術のち密さを改めて見ることができた」と話していた。
米国ペンシルバニア州のハーバーフォード大学2年生のキャサリン・ヘーデンさん(19)は、日本の印象について「私たちがやっていることに興味をもってくれて、とても丁寧に接してくれる」と話し、彦根仏壇については「地域をあげて一つの仏壇を仕上げていることに素晴らしいと感じた」と述べていた。
学生たちは10日から沖縄を訪れ、15日からは最終地点の東京に滞在する。
0 件のコメント:
コメントを投稿