視力と聴力を失いながらも社会問題活動に取り組んだヘレン・ケラーと家庭教師の実話をもとにした演劇などを行う「ヘレン・ケラー来彦75周年・障害者のつどい」が、25日午後1時から滋賀県立大交流センター(八坂)で開かれる。
ヘレン・ケラーは1880年、米国アラバマ州生まれ。生後19カ月で重い熱病にかかり、視力と聴力を失った。6歳の時に家庭教師のアン・サリバンに出会う。1904年にラドクリフ大(現・ハーバード大)を卒業した後、身体障害者や婦人参政権、公民権、労働などの運動に関わる。68年に87歳で死去。
日本へは1937年(昭和12年)、48年、55年に訪問。37年の訪問時には彦根市内の県立盲学校(現・市立図書館付近)を訪れ、記念植樹と記念撮影=写真は盲学校提供=をした後、彦根高等商業学校(現・滋賀大)講堂で記念講演をした。講演は井伊直弼の政治など彦根関連の話から、身体障害者への理解と協力を求める内容で、盲学校や彦根高商などの生徒ら約1200人が聴いた。
障害者のつどいは、ひこにゃんも登場する開会、よしぶえコンサートの後、東京演劇集団・風による演劇「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」。入場無料。ヘレン・ケラーの功績、来彦時の写真を紹介したパネル展も。問い合わせは彦根市障害福祉課℡0749(27)9981。
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