彦根仏壇の彫刻師・井尻一茂さん(40)=米原市下丹生=が、今春リニューアルオープンする吉本興業の劇場「なんばグランド花月」(大阪市)の玄関に設置される芸人の看板を作ることになった。2日には同劇場で記者会見が行われた=写真は吉本興業提供。
同社は、昨年4月から芸人と社員が各都道府県に住みながら地域貢献をしていく「47都道府県エリアプロジェクト」を進めており、各地で知り合った伝統工芸士の技を生かした看板作りを企画。伝統工芸士とデザイナーの9組に制作を依頼した。
そのうち井尻彫刻所代表の井尻さんは、西川きよしさんの看板を作ることになり、草津市のデザイナー・堀池正樹さんのデザインをもとに、タイや桜と一緒にえがいた作品のサンプル版(高さ97・5㌢×幅30㌢)を制作。
井尻さんや吉本興業によると、サンプル版を持参してのぞんだ会見では「(吉本興業が今年で創設)100周年ということと、(目が出た)西川さんということで、めでタイのタイを彫らせていただいた」との井尻さんの紹介に、西川さんは「これタイでしたか、金魚かと思っていました」などと答え、会場は笑いに包まれていた。
同劇場がオープンする4月8日までに正式な看板を作る。
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