2012年7月31日火曜日

彦根工業高校の生徒ら被災地でかまどベンチ製作へ

 県立彦根工業高校の生徒たちが8月2日から3日間、東日本大震災の被災地・岩手県宮古市を訪れ、地元の中学・高校生らと一緒に防災用かまどベンチを作る。
 彦工では平成20年度からかまどベンチ作りを市内などで進めている。彦工の田中良典教諭(43)が昨年夏と今年2月に兵庫県内で行われた防災教育の研究会で、岩手県立宮古工業高校の教員と知り合ったことをきっかけに、津波被害のなかった津軽石中学校内にかまどベンチを作ることになった。
 彦工からは田中教諭のほか、いずれも3年生の森亮太郎君(18)・森京志郎君(18)の双子の兄弟も参加。宮古工業高や津軽石中の生徒と教員、地元住民ら総勢約30人で、2日に基礎部分の掘削・基礎コンクリート作り、3日に座板や鉄鋼の製作、4日にレンガ積みをしてかまどベンチ(横幅約1・8㍍、高さ約40㌢、奥行き約60㌢)を完成させる。
 田中教諭は「学校や地域との交流を深めるほか、彦工方式のかまどベンチ作りの特徴である『人と人とのつながり』も強めることができれば」と話している。

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