被爆アオギリは広島の原爆にも耐えて後世に伝えられているアオギリのことで、若葉小では鳥取県倉吉市の平和・人権団体「鳥取ピース・クロス」代表世話人の池原正雄さん(66)から「二世」の種をもらい、昨年4月に津野さんら当時5年生の児童と市川君、ベトナムから来日していたベトちゃん・ドクちゃんのドクさんと一緒に校庭にまいた。そのうち11本分が高さ約30㌢に成長しており、今年4月にまいた7本も約10㌢に育っている。
震災後、介護士の仕事で忙しい両親と離れ、いわき市から彦根の親戚の家に一時避難していた市川君は約2カ月間滞在。津野さんは子ども国会で、「市川君がいつも笑顔で逆に元気を与えてくれたこと」「復興のために私たちができること」などを話す。
子ども国会へは津野さんと担任の今村力(りき)先生(28)が被爆アオギリを持参。一緒に植えた昨年の苗をいわき市から来る市川君に手渡すほか、衆参両議長にも今年の苗を1本ずつ贈る。市川君は帰郷後、いわき市立泉北小学校の校庭に植える予定。
子ども国会には滋賀県代表として、彦根から津野さんのほか、城西小5年の野口七海さん(10)も参加。今月19日には前川恒廣・市教育長に2人であいさつに訪れた。
兵庫県明石市から昨年 彦根に引っ越してきた野口さんは「ドキドキしているけれど、思っていることが発言できるチャンスをもらい、学年みんなの代表としてしっかり話したい」。津野さんは「笑顔は共通の言葉ということを伝えたい。国会で発言できるなんてなかなかできないので、滋賀県、小学校の代表として堂々と発言したい」と話した。
子ども国会初日の29日には3回の子ども委員会があり、計150人が3項目ごとに意見の発表・交換をし、提言を議決。翌日には2度の本会議が開かれ、「子ども国会宣言」が採決される。
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