彦根や長浜などの滋賀第2選挙区は、民主現職の田島一成(50)=彦根市西沼波町=に、自民元職の上野賢一郎(47)=長浜市元浜町=、みんな新人の世一良幸(52)=長浜市相撲町=、共産新人の中川睦子(54)=彦根市日夏町=の3人が挑む。台風の目となる日本維新の会は独自候補を立てずに世一を支援するとみられるが、17日に一次公認候補を発表する。
田島は4選を目指す。28歳で彦根市議に初当選し県議を経て国政に上がった。前回選挙では政権交代を期待する追い風を受け、約11万票を叩き出し、対立候補に5万票以上の差をつけての圧勝だった。しかし次の選挙では地盤の彦根でも逆風が吹いており、厳しい選挙戦が予想される。
元自治省の上野は前々回(平成17年)、1区から立候補し初当選したが、前回の選挙では敗れた。2区の自民前職が長浜市長へ転身したことから、故郷・長浜の衆院2区で鞍替え立候補することに。彦根と長浜に事務所を構え、国道沿いを中心に連日、朝立ちを行っており、田島を脅かす存在になりつつある。
元環境庁の世一は平成22年3月に退庁し、江田憲司・みんなの党幹事長が設立した「官僚国家日本を変える元官僚の会」(脱藩官僚の会)入会を機に、政界入りを目指す。故郷・長浜と彦根に事務所を構え、街頭演説やビラ配り、ポスター貼りに力を注いでおり、知名度の無い彦根などでも無党派層を中心に着々と支持を広げている。日本維新の会との連携次第では田島、上野の争いに加わる可能性が大いにある。
中川は共産党滋賀2区くらし福祉対策委員長を務める。昨年の県議選彦根市区(定数4)に立候補したが、最下位で落選している。共産党は最近の国政選挙で民・自の2大政党対決の中で埋没しており、総選挙ではTPP反対、原発ゼロを訴えて国民の共感を得たい考え。
なお、2区の選挙人名簿登録者数は26万3997人(9月2日現在)。
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