2014年5月31日土曜日

彦根の女性インストラクターがOBA TORA 結成 スポーツで健康促進で

 運動をする楽しさを知ってもらおうと、女性のインストラクターたちが市民団体「OBA TORA(オバトラ)」を結成。6月1日午前9時~彦根市民体育センターで最初のイベントを行う。
 彦根市内に在住・在勤の30歳代後半から40歳代後半の女性インストラクター6人が、多くの市民に心身の健康を維持してもらおうと、今年3月に同団体を結成。インドアスポーツのイベントを開催し、各自が持つ技術を生かしながら市民に筋力や心肺機能をアップさせるための方法を教える。
 初回の1日は、第1部が太極舞、第2部(午前10時15分~)が簡単なダンスエアロとカポエイラ(ブラジルの舞踏)を実施。参加希望者は運動靴と運動できる服装を。各部の参加費は大学生以上500円、小中高生300円。会場ではチャリティーバザーや本の読み聞かせ広場、アロマハンドマッサージも。収益金は市の福祉事業に寄付。
 代表の國枝ゆりさんは「どなたにでも楽しんで頂けます」と話している。今後も不定期でイベントを行う予定。問い合わせは國枝さん☎070(5661)9199。

滋賀県知事選へ事実上の選挙戦 三日月大造氏「新幹線新駅」と「卒原発」

 滋賀県知事選の告示(6月26日)まで1カ月を切り、立候補予定者の3人は県内各地で駅立ちや演説を行うなど実質的な選挙戦モードに入っている。立候補予定者のうち、民主党の衆院議員を辞職し嘉田知事の後継として出馬する三日月大造氏(43)は28日、彦根勤労福祉会館で元衆院議員の武村正義氏のミニ集会に出席した。
 三日月氏は、琵琶湖の水を守ることを第一に置いているとした上で「電源の代わりはあっても、琵琶湖の代わりはない」と、嘉田知事の「卒原発」の考えを引き継ぐ意向を示した。
 JRの元社員だったことにふれながら、嘉田知事が凍結した新幹線の新駅設置をあげ「駅は無いよりもあった方がよい。米原駅東口と(計画があった)栗東駅前の開発を前提に、新幹線の新駅設置に挑戦したい」と解説。また観光や医療面の充実のために「高速道路のインターチェンジを改良していきたい」と述べた。
 武村氏は嘉田知事が不出馬を決めた理由について「当初は相当、迷っていた」と明かした上で、▽息子2人と姉からの不出馬を懇願する声があったこと▽資金面の苦慮▽後継者が現れたことをあげ、三日月氏に対しては「人柄が良く、決断力がある人物だ」と持ち上げた。
 知事選にはほかに、自民・公明推薦の元内閣参事官・小鑓隆史氏(47)と共産党推薦の坪田五久男氏(55)が出馬を表明している。投票は7月13日。
3氏が彦根で演説へ
 3氏が彦根市内で行う主な演説場所は、小鑓氏が6月14日午後1時半~彦根商工会議所での地元県議の県政報告会、三日月氏が7日午後1時~彦根勤労福祉会館で嘉田知事と語る会、坪田氏が5日に彦根など北部に入る予定。

袋町や銀座も登場の短編小説集発刊 木村泰嵩さん

 彦根市など公立中学校で国語と社会の講師をしている木村泰嵩さん(57)=多賀町=が、彦根など県内を舞台にした短編小説集「近江の物語を君に捧ぐ」を刊行した。
 木村さんは「物心がついた時期から彦根が憧れのまちだった」と言い、作品にも彦根にちなんだ地名が登場する。ほかにも、多賀や近江八幡、長浜、今津、大津なども出てくる。
 作品は9編から成っており、そのうち「花瓶」では袋町での客とママ・店員との物語を、「月の雨」では銀座商店街のうどん屋を想定したストーリーで廃業となった店舗も登場してくる。中には滋賀県文学祭で芸術文化祭賞を受賞した「胸の中に雨は降る」もまとめられている。
 木村さんは「銀座や袋町は、どちらも好きな場所。賑わっていた昔に戻ってほしいという気持ちも作品に込めた」と話している。308ページ。出版元はレーヴック(東京都渋谷区)。1500円(税別)。県内の主な書店で販売している。

2014年5月29日木曜日

若者主体の地域イベント まちコネ彦根で開催、びわコネ!が

 若者が商店街を巡って店主と交流するイベント「まちコネin彦根~夢のランチプレートを作ろう」が24日に市内で開かれ、県内外の20歳代の若者18人が散策しながらランチ用のおかずをゲットしていた。
 県内外に住む滋賀にゆかりのある20歳代の6人が、同世代の若者たちによる地域イベントを企画していこうと、今年4月に団体「びわコネクション!」(びわコネ!)を設立。その第1弾として「まちコネ」を実施した。
 市内の商店を回って、彦根や滋賀にちなんだクイズに答えておかず5品目をもらい、参加者みんなでランチをするというイベントで、当日は兵庫や岐阜、滋賀に住む男女12人とびわコネ!の6人が参加。
 彦根駅に集合した後、4チームに分かれ、彦根駅前通りや花しょうぶ通り、中央町商店街、四番町スクエアの店などを巡り、各所で三択クイズやミッションに挑んだ。そのうち花しょうぶ通りの魚浩では長田修二店長(63)から「ハナショウブが咲く時期は」「彦根の木は」などのクイズが出され、参加者は回答後に魚料理やだし巻きを受け取っていた。
 西宮市から参加した澤田大明さん(26)は「彦根はのどかな街というのが第一印象。商店の方もきさくな方ばかりで、スーパーとは違う温かさを感じた」と話していた。
 「びわコネ!」では今後も若者主体の新しいイベントを企画していく予定で、メンバーの松岡沙織さん(27)=守山市=は「地域のために何かをやることはハードルが高いように思うが、仲間がいれば、行動を起こすのは難しくない」と仲間を募っている。問い合わせはメール(zwo.saori◇gmail.com)=◇を@に。

陶芸家の浜秋寛・和子夫妻の二人展 ギャラリーコジマで

 夫婦ともに陶芸家の浜秋寛さん(64)と和子さん(69)=安土町=の作品展が6月1日まで彦根市銀座町のギャラリーコジマで開かれている。
 2人とも京都の陶芸家・諏訪蘇山(三代目)に師事した後、昭和52年から全国各地で2人展を開催しており、これまでで100回以上を数える。同54年から安土にアトリエを構えている。彦根での2人展は初。
 寛さんの作品は陶器と磁器の2種類。色の違う土を組み合わせた作品のほか、自宅で飼っている2匹の猫をイメージしたレリーフも作っている。和子さんはスミレやバラのほか、空想の花を描いた作品が特徴。
 皿やコップ、花ビンなど約200点を展示している。開館は午前10時半~午後6時。木曜定休。平和堂銀座店の駐車券あり。問い合わせは同ギャラリー☎(22)0347。

2014年5月28日水曜日

庄堺公園のバラ見ごろに

 彦根市開出今町の庄堺公園内にあるバラ園の花が咲き始めた。満開となった種類もあり、来園者はカメラに収めたり、香りをかいたりして楽しんでいる。
 約2000平方㍍のバラ園には、ピンクの「クイーンエリザベス」、赤の「クリスチャンディオール」、白の「パスカリ」、朱の「ローラ」、黄の「天津乙女」など24種類・計約1200本のバラがある。
 同公園管理事務所の作業員と、ボランティアの市民20人が育てた。ほとんどが咲き始めており、一部は満開になっている。今年の開花は例年並みで、見ごろは来月20日ごろまでだという。10月上旬にも咲く予定。

商店街再生へ「若者とアートの力を」日下慶太さん講義

 滋賀大学経済学部(彦根市馬場)は21日、「若者×アートの力で、商店街はどう変わる」をテーマにした公開講座を四番町ダイニングで開き、電通関西支社のコピーライター・日下慶太さんが商店街の再興策についてアドバイスした。
 滋賀大は平成20年度から、映像の撮影・編集を通して学生たちのコミュニケーション能力などを育成するため、「タカラエイゾウプロジェクト」と題した授業を開講。今年は彦根城フェスがある11月に甲冑を使ったイベントを行う市内商店街の実行委員会からの依頼を受け、「商店街×甲冑」をテーマにした映像を制作している。
 21日の公開講座はその一環として開講。講師の日下さんは、空き店舗が目立つ大阪の新世界市場や文の里商店街で、電通の新入社員が作った各商店のポスターを展示し、その模様を多くのマスコミが取り上げたことで訪問客が増えた企画を紹介しながら「(コピーライターなど)表現者と学生はおもしろいことはタダでもやる。商店街を盛り上げるためにはその表現者や学生と手を組むべき」と助言。
 また、以前の商店街は経済の中心だったが、今は文化の中心になっていると指摘した上で「良い町おこしとは、観光客や企業が楽しむためというよりも、(市民や商店主ら)自分たちが楽しむための環境をつくること。他者のための町おこしは長く続かない」と解説した。

2014年5月26日月曜日

江畑民子さん宅のイングリッシュガーデン見学自由

 彦根市後三条町の江畑民子さん(69)宅の庭に、さまざまな種類の花が咲いている。26日からはオープンガーデンを行い、見学を自由に受け付ける。
 江畑さんは自宅前の敷地約330平方㍍で野菜などを育てていたが、3年前から「みんなに楽しんでもらおう」と花を植え始めた。英国の園芸研究家として知られるケイ山田さんに師事し、「イングリッシュガーデン」作りに励み、今年までに30種類のバラを中心に100種類以上の花を植えた。
 せん定や施肥を行う冬を除き、庭には季節ごとの花が咲いており、この時期はバラやジキタリス、キャットミントなど約80種類の花を見ることができるという。敷地内には休憩用のログハウスもあり、江畑さんは「さまざまな花を見ながら楽しい一時を過ごして頂ければ」と話している。場所は明専寺の西隣りの後三条町14番地。駐車場無し。問い合わせは江畑さん☎(24)9675。

彦根総合運動場が第79回国体主会場に 敷地拡張・地盤整備・交通インフラ・・・課題多く

 平成36年に滋賀県で開催される第79回国民体育大会(国体)の主会場を選ぶ専門委員会(事務局・県教委)の会議が20日、県庁であり、県立彦根総合運動場を主会場にすることを決めた。26日の常任委員会で正式決定する。
 専門委員会は昨年11月から、彦根総合運動場、県希望が丘文化公園、びわこ文化都市公園を候補地とし、現地視察や関連市町へのヒアリング、計5回(20日含め)の会議を経て彦根総合運動場に選定した。
 選定理由としては、▽JR駅から徒歩移動が可能▽名神高速道路のインターチェンジから近い▽アクセスが良いため、継続的に多くの人が使える▽観光資源や大学、商業施設との連携で地域経済の活性化につながる▽国体開催後も誰でもスポーツに親しめる▽今後も滋賀県のスポーツ促進の中核施設として機能強化が図れる―ことをあげた。
 また今後の課題として、現在の敷地面積が約14㌶と手狭で、残り6~7㌶不足しているため、敷地の拡張をあげているほか、軟弱な地盤の整備や彦根市とその周辺地域の歴史性・文化性への配慮も指摘。県と彦根市とが連携しながら、全体のスケジュールに遅れが生じないように求めている。ほかにも、名神や国道からの交通渋滞を解消させるためのインフラ整備が必要になる。
「これからが大事
 彦根総合運動場が国体主会場に選ばれたことを受け、彦根市は20日、市役所で記者会見を開いた。
 大久保市長は「湖東湖北はもとより、多くの県民の皆様のご期待に添う結果をお出しいただいたことに感謝します。ハード、ソフト面を充実させて、彦根の新たな1ページになるよう、皆さんの理解と協力をお願いしたい」と話した。
 市体育協会の中村善一郎会長は「日本を代表するアスリートたちが彦根総合運動場に集まることになる。大勢の方が彦根に訪れることで、観光面でも期待できる。産官民が一体となって成功させたい。これからが大事だ」と述べた。
 最後にはひこにゃんも登場し、一緒にガッツポーズをして喜びを爆発させていた。

2014年5月23日金曜日

デンマークの女性シンガー・シーネエイさん来日 夏原記念会館でライブ

 北欧デンマークから来日する女性歌手シーネ・エイさんらを招いたジャズライブが、31日午後6時半~彦根市京町の夏原記念会館で開かれる。シーネさんは2007年の「Waiting For Dawn」をはじめ5枚のアルバムをリリースしており、デンマーク音楽賞やベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞、デンマーク・ラジオ・ジャズ賞などを受賞。その歌声は国際的に高く評価されており、国内外に多くのファンを持っている。
 ほかに、ピアニストのヤコブ・クリストファーセンさん、バスのモルテン・ラムズボルさん、ドラムのモーテン・ルンドさんも出演する。主催する窯元・泰窯の村長泰如代表は「シーネさんは今、ヨーロッパで最も注目を浴びる美ぼうのシンガー。北欧ジャズの香り漂うスペシャルな夜を堪能してください」と話している。
 前売りが指定6500円、自由6000円、当日が6500円。別途ワンドリンク代。会場では飲食品の販売も。申し込みは村長さん☎(27)1822かメール(taiyou114510@iris.eonet.ne.jp)。

2014年5月22日木曜日

小鑓隆史氏「市町と信頼関係築く」 甘利大臣も激励、上野賢一郎氏の国政報告会で

 滋賀2区選出で自民党の上野賢一郎衆院議員の国政報告会が17日、彦根ビューホテルであり、甘利明内閣府特命担当大臣(TPP担当国務大臣)や7月の滋賀県知事選に出馬する小鑓(こやり)隆史氏(47)も演説した。
 小鑓氏は「日本は資源がなく、産業や経済を強くしないと、教育や福祉を良くできない」と、経産省の官僚になった経緯にふれながら、エネルギー政策について「エネルギーは国民の生活を支えるもの。地方と国が信頼を醸成させるためには基本的な考え方を曲げてはならない。国、県、市町が信頼関係を築き、一体となって進めていかなければならない」と語り、嘉田知事グループの「卒原発」の訴えを牽制した。
 甘利大臣はTPPの進行状況について「8合目まで来た」と表現した上で、反対派のデモで「農業を守れ」の声があることに対し「日本の農産物は品質が海外でも高く評価されている。『農業を守れ』ではなく、『農業は攻めよ』のシュプレヒコールがあっても良い。農業を成長戦略の一つとして、どんどん海外へ売り出していくべきだ」と支持を求めた。
 アベノミクスについては、3本の矢の3本目の成長戦略が進んでいることをPRしながら、医療分野を例にあげ「日本は世界1位の長寿国だが、健康寿命を上げていく必要がある。経済を良くすることで、医療費が下がる。医薬品や医療機器が新しい産業フロンティアになる」と解説した。
 小鑓氏に対しては、官僚時代に大臣室に来ていたことを明かし「アベノミクスの中心人物だった」と持ち上げた上で「日本経済をかつての状況に戻し、世界経済のけん引役にする必要がある。小鑓さんなら滋賀全体を強くでき、近畿圏のリーダーにもなれる」と話した。
 上野氏は、中小企業の振興策やインフラ整備を進めているとした上で「彦根など湖東がすばらしい地域であることが大事。交通インフラは不足しており、彦根市役所から立花町までの道路や外町の交差点などを整備する」と述べた。
 小鑓氏については「エリート官僚だったが、元々は大津の農家出身で、土のにおいのする人物」「滋賀の経済を立て直すため、県民の皆さん、市町の首長とのパートナーシップを発揮して新しいリーダーになって頂きたい」と、支援を求めた。
 上野氏の国政報告会には県内の首長や議員ら約400人が参加。翌日には長浜市内でも開かれ、約420人が出席した。
 なお知事選にはほかに、民主党の元衆院議員の三日月大造氏(42)と共産党県常任委員の坪田五久男氏(55)が出馬する予定。

若林拓二さん南米の旅の写真展 ROUNDSで

 彦根市西今町のアマチュア写真家・若林拓二さん(34)の写真展が、23日から衣料品販売店「ROUNDS(ラウンズ)」(戸賀町)で開かれる。
 若林さんは20歳の時にサーフィンでインドネシアのバリ島を訪れたのを機に海外の魅力にひかれ、その5年後には「ピースボート」で3カ月間旅をした。テレビ局で2年間ADを務めた後、約400日間バックパッカーとして東南アジアを中心に20カ国を旅し、帰国後もピースボートのスタッフやカナダでのワーキングホリデーを経て、33歳の時には10カ月間、南米を旅し、昨年10月末に帰国した。
 写真撮影を本格的に始めたのは南米の旅からで、撮り方も独学で学んだ。南米では、パタゴニア地方の山脈やボリビアのウユニ塩湖、ベネズエラのテーブルマウンテン、ブラジルの大砂丘・レンソイスなどの風景を撮影。先月半ばに3日間、東京都内で写真展を開催し、2回目の今回も南米の旅の時の写真30枚を展示する。
 若林さんは「この写真を見て、海外に行ってくれる若い人たちが増えてくれれば」と話している。入場無料。開店時間は正午~午後8時、26日まで。期間中、若林さんも店内におり、展示品を説明する。

2014年5月21日水曜日

琉球貿易図屏風 中井良祐翁寿屏風を展示、滋賀大附属史料館

 彦根市馬場の滋賀大学附属史料館は春季展示として12日から、「屏風と書画から歴史を読む―琉球貿易図屏風を中心に―」を開いている。
 琉球貿易図屏風(縦162・1㌢×横332・5㌢)は江戸時代後期に作られ、当時の琉球王国の景観や風俗がわかる作品。清国から琉球へ戻った進貢船や、清国との貿易を管理するため琉球を支配していた「唐物方」という旗を掲げた薩摩藩の船のほか、爬竜船(はりゅうせん)競漕や潟原(カタバル)での競馬、それらを見学する大勢の人々が描かれている。
 同屏風は現在の那覇港周辺から中心市街地を経て、首里城へ至るエリアを記した絵で、同史料館の職員が現地で撮影した首里城や潟原、那覇港など8カ所の写真を並べながら当時の風景と比較している。また京都大学の協力を得て、同屏風の拡大図を鮮明に見られる超高細画像のデジタルシステムも設置しており、琉球王国の人々の服装や髪型などを見ることができる。
 日野の近江商人・中井源左衛門家に伝来した和歌の短冊や色紙を貼り合わせた「中井良祐翁寿屏風」(縦170㌢×横372㌢)は、中井家初代当主・光武(1716~1805)が88歳と90歳の時に、日野の商人や中井家が経営上の拠点を置いていた仙台の人々から贈られた短冊や色紙。近江と東北との歴史的なつながりを示す貴重な史料で、中には光武の次男で二代目の光昌が書した「南山寿」の文字も。
 安政3年(1856)に近江が描かれた絵図「湖水浦廻(うらめぐ)り 寺社・名所便覧図蹟(ずせき)」(91㌢×144・1㌢)は、堅田を中心に近江への旅行者を勧誘する目的で、京都や江戸で販売された。「金亀城」(彦根城)など近江八景をはじめとした近江の名所、旧跡が載っている。
 開館は午前9時半~午後4時半、6月6日まで。休館は土日。

2014年5月19日月曜日

荒神山へび岩 亀山小の全校児童が見学

 彦根市立亀山小学校の全児童155人が14日、全校遠足として清崎町の荒神山南東の山中にある「へび岩」(※)を訪れ、その歴史を学んだ。
 同校では総合的な学習の時間で地元の歴史について学習しているが、今年は初めて荒神山のへび岩を見学。事前に4年生27人が7グループに分かれてA1判の画用紙1枚ずつに手書きで紙芝居を制作し、この日は山ろくでほかの学年の児童たちが見守る中、へび岩のいわれなどについて発表した。
 この後、1年と6年、2年と5年、3年と4年の3グループに分かれて順番に入山。歩いて5分ほどの場所にあるへび岩の前では、荒神山神社の奥山二三男宮司がへび岩の歴史について説明した。
 紙芝居を作った4年生の田村亮太君(9)は「1300年も前からそこにあるのはすごいこと。実際に見て、その大きさにも驚いた」と話していた。
 ※【へび岩】約1300年前に荒神山山頂に奥山寺(現在は荒神山神社)が創建された以前からある岩。長さ約6㍍×高さ約3㍍×幅約3㍍の「親」岩の下に、3分の1ほどの大きさの「子」岩がある。インドから大日如来が大蛇に乗って湖国に訪れ、帰り際にそのヘビを置いていったという伝説が残っている。毎年12月中旬に地元の人たちによってしめ縄が取り替えられ、大晦日に宮司が鏡もちを祀っている。

動く図書館・たちばな号 南アフリカに寄贈へ

 彦根市が運行している動く図書館「たちばな号」の先代車両=写真は市立図書館提供=が、南アフリカ共和国の小学校に贈られる。22日に東京都千代田区の南アフリカ大使館で出港式が開かれる。
 日本外交協会は平成9年度から、発展途上国の支援の一環で消防車や救急車、ごみ収集車、移動図書館車両などを東南アジア、中南米、アフリカの国に送っており、彦根市には平成23年4月に移動図書館車両の寄贈を要請。
 市は平成8年10月8日から同24年3月25日まで活躍してきた5台目にあたる「たちばな号」を贈ることにした。南アフリカで教育普及支援活動をしているNPO法人サペシジャパンを通じ、ほかの自治体からの車両を合わせ計6台が現地の小学校に贈られる。

2014年5月16日金曜日

ひこねお城大使 今年は 吉嵜希さん・小山里奈さん・宮川知子さんの3人

 今年のひこねお城大使が発表され、吉嵜希(のぞみ)さん(21)=大薮、小山里奈さん(27)=安清東、宮川知子さん(21)=日夏=が選ばれた。
 選定委員会ではこれまで2人を大使として選んできたが、14代目となる今年は秋に彦根城フェスが開かれるため初めて3人に増やした。18人から応募があり、そのうち出席した男性2人を含む15人を対象にした審査が先月26日にあり、3人が選考。今月30日に彦根商工会議所で選任式がある。
 吉嵜さんは「生粋(きっすい)の彦根っ子である私がここまで育ったのは、何よりこの街と人々のおかげ。感謝の気持ちを忘れず、精一杯務めたい」、小山さんは「大好きな彦根を一人でも多くの方に知っていただくために、自分自身が彦根のことを再発見し、彦根の魅力を伝えたい」、宮川さんは「この1年を通してたくさん学び、観光客の方はもちろん、市民の方々にももっと知って頂けるよう笑顔で活動したい」と話している。

2014年5月15日木曜日

井伊直弼の茶道流派・彦根一会流が茶会

 井伊直弼公の茶道の流れをくむ「彦根一会流」(神野豊子代表)の茶会が11日、埋木舎と彦根城博物館で行われ、約60人が参加した。
 毎年、直弼公が青年期を過ごした埋木舎の奥座敷と表御殿が復元された彦根城博物館の木造棟で茶会を開いており、4回目の今年は埋木舎を明治4年以降、管理している大久保家五代目当主の治男さんや大久保市長らが招かれた。
 一会流の会員約20人が二手に分かれ、埋木舎で濃茶、彦根城博物館で薄茶を接待。そのうち埋木舎では、師範の川嶌順次郎さんが直弼公の茶道に込めた思いや当時の茶道具の説明をしていた。参加者も2グループに分かれて体験し、凜とした雰囲気の中で茶をいただいていた。茶席後は彦根キャッスルリゾート&スパで点心席も行われた。

2014年5月14日水曜日

幼児向け自転車ランバイクのレース 多賀で滋賀初開催

 幼児向けのペダルが無い自転車「ランバイク」のレースが31日、6月1日の両日、多賀町役場横の特設会場で行われる。11日には多賀町の大滝小学校で練習会もあり、県内各地から約20人の子どもたちが参加した。
 全国各地で年間を通して行われており、初の滋賀大会となる多賀では第5戦と第6戦のレースが開催。ランバイクはペダルやブレーキがなく、足でこぎながら進む自転車で、代表的な商品「ストライダー」は日本でも10万台程度が販売されているという。
 2歳~5歳のチャレンジクラスと、3歳~8歳のチャンピオンシップがある。コースは200~250㍍。ヘルメットやひじ・ひざの防具が必要。レンタル車あり。
 チャレンジクラス2500円、チャンピオンシップ3000円。両日とも午前9時~午後5時。申し込みは15日正午までにホームページ「ランバイク」(http://rcs2013.com/)からエントリー。問い合わせは侍サイクル(彦根市中央町)の目片さん☎090(6966)0742。

2014年5月13日火曜日

彦根から富岡製糸場へ全国最多の子女派遣、彦根製糸場の足がかり

 世界文化遺産に登録される予定の富岡製糸場(群馬県富岡市)には創設当時、彦根から多くの女性たちが派遣されていた。その数は全国最多で、同製糸場創設から数年後に、犬上郡平田村(現・彦根市平田町)に建設される彦根製糸場の足がかりにもなった。
 明治政府は明治5年(1872)、当時の最大の輸出品だった生糸の生産向上と技術指導者の育成を目的に、洋式の機械を備えた模範工場として全国で最初となる製糸場を富岡に建設。
 彦根からも製糸技術を学ばせるため、明治8年ごろから多くの士族の子女が同製糸場に送り出された。その中には、彦根藩十三代藩主・井伊直弼の死後、主君の菩提を弔い続けた彦根藩士・遠城謙道(おんじょうけんどう)の妻・繁子がおり、生活に困窮していたことを知った同製糸場長は繁子を工女取締役に抜擢した。
 繁子の後を追うように、彦根からは続々と女性たちが同製糸場に赴き、その数は明治9年に153人、同10年に167人、同11年に132人と、地元の群馬県を上回り、全工女の3割を占めたという。
平田に彦根製糸場
 一方で、彦根では旧彦根藩士の武節貫治と磯崎芳樹が明治9年4月13日に近代的な製糸工場の建設を国と県に要請した。しかし、明治政府と対立していた西郷隆盛らに同調する旧彦根藩士もいたため、資金が西郷らに流用されることを危惧した政府は彦根に密偵を送り探っていた。
 西郷らの敗北が濃厚になると、国と県は彦根への製糸工場の建設計画を進め、県の担当課長が富岡製糸場などを視察。明治10年10月に、彦根藩元家老・宇津木家の下屋敷跡があった平田村の平田川沿いに工場を建設し、同11年4月2日に竣工、6月16日に開業した。
 その後、彦根製糸場は三井物産と生糸輸出の契約をするなど経営を軌道に乗せ、明治19年には5年前から本格化した民営化の動きに応じ、最後の第十四代藩主・井伊直憲の弟・智二郎に払い下げられ、民間企業となった。以降、同35年に廃業するまで経営された。
 なお彦根には、明治16年7月に金亀町に塚本製糸場、同19年8月に犬上郡高宮村に堤製糸場、同20年7月に西馬場町に山中製糸場、高宮村に馬場製糸場が設立された歴史もある(参考=新修彦根市史・通史編近代)。 【山田貴之】

中村一雄さん2冊目の写真集・感動の軌跡Ⅱ

 彦根市芹川町の中村一雄さん(82)が2冊目の写真集「感動の軌跡Ⅱ」を刊行した。
 中村さんは戦後の16歳の時に、父親からドイツ製の中古カメラを買ってもらったことをきっかけにカメラにはまり、これまで66年間で5万枚以上撮影してきた。平成3年からは彦根写真連盟の会長を務めている。
 古希の翌年の平成14年11月に1冊目となる写真集「感動の軌跡」を発行。2冊目の今回もデジタルではなく、銀塩フィルムによる風景写真150点をまとめた。2部構成で、第1部の「湖風」では琵琶湖や飛来する水鳥、彦根城など滋賀県内を、第2部の「四季のふれあい」では森林や風景を春夏秋冬ごとに撮影した作品を収めている。
 中村さんは「時代が変われば、風景も変わる。自分が撮影したころの風景を後世に残しておきたいという思いを写真集に込めた」と話していた。10年以内にはデジタル写真による3冊目の写真集を刊行する予定。カラー・151ページ。3800円(税抜き)。書店か中村さん宅で。問い合わせは中村さん☎(22)1869。

2014年5月11日日曜日

今村達雄さん・千枝子さん夫妻の写真展、高宮の不破邸で

 彦根市高宮町の不破邸で11日まで、今村達雄さん(81)・千枝子さん(77)夫妻=開出今町=の写真展が開かれている。
 千枝子さんが18年前に写真を始め、追う形で達雄さんが15年前から撮影を開始。夫婦で全日本写真連盟彦根支部に入り、二人とも県展入選や市展賞などを受賞するまでの腕前になった。
 不破邸は達雄さんの兄・光雄さん(故人)が暮らしていたこともあり、達雄さんは「兄をしのんでやろうという思いを込めて、ここで二人の写真展を企画した。兄も喜んでいるのでは」と話していた。会場では達雄さんと千枝子さんが撮影してきた国内外の風景や人物のほか、同支部のメンバー(故人含む)5人の作品を加えた計約100点のカラー写真を展示。「たつおのフォト俳句」のコーナーもある。
 開館は午前10時~午後5時、11日のみ午後3時まで。不破邸は高宮地域文化センターの奥にある。

2014年5月9日金曜日

マンツーマン指導のジム四番町スクエアにオープン、名門チーム使用のマシン導入

 プロのトレーナーからマンツーマンでダイエットや筋トレの指導を受けることができるジム「DoConty」が、彦根市本町の四番町スクエア内に1日オープンした。
 代表の田中晶之さん(29)=高宮町=は、ブラジルのプロサッカーチーム・コリンチャンスJAPANの公認トレーナー。イタリアのプロサッカーチームのACミランやインテルなどでも導入されているというトレーニングマシン「Kinesis One」を滋賀県内で初めて採用。200種類以上のエクササイズができるという。
 小学生から高齢者まで性別・年齢に関係なく、全身の筋肉のトレーニングやダイエット、リハビリ、姿勢改善、体の痛みの緩和など、個々に合った指導を行う。トレーニングと、リハビリ・痛み改善のメディカルの2コースを用意。
 隣接エリアにはカフェスペースのほか、体に良い商品とコリンチャンスのグッズコーナーも設けており、田中さんは「運動、栄養、休養の3要素を柱に、確実に体に変化をもたらすことができます」と話している。
 オープン記念として、ジムでは体験者を募集。通常は50分5000円(トレーニング)だが、体験者は1000円(税抜き)。入会金は今月15日まで無料。午前8時~午後11時。予約制。不定休。問い合わせは同ジム☎090(7095)7738。

2014年5月7日水曜日

「コンクリート開発で森林衰弱」矢野智徳さん滋賀の徳昌寺で講義

 大地を再生させる活動を全国でしている「杜の園芸」(山梨県上野原市)代表の矢野智徳さん(57)を講師に迎えた講座が4月25、26日の2日間、東近江市の徳昌寺(後藤雅明住職)で開かれ、全国各地から43人が受講した。
 矢野さんはまず、環境には地下深い「表層地質」、その上部に堆積してできた「土壌」、それら2つによって形作られた「地形」といった3つの大地のファクター(要素)と、大地の上に生育する「動植物相」、人間による「生活相」といった生物のファクターがあり、以上の5つの間を動き続けている「水」と「空気」、自転・重力・引力などの「宇宙エネルギー」の計8つのファクターがあると紹介。「この8つが小さな空間(ミクロ)から大きな空間(マクロ)まで、相対的につながって連動している。地下のすき間と地上はすべて空気によってつながっていると言える」と説明した。
 建物と土壌、緑の関係については、昔の木造建築と現代の建物を比較しながら「昔の建物は石や平板など自然なすき間を持った材料で仕切られ、土壌の中を無理なく空気と水が動けたが、現代は人工的なコンクリートやブロックで仕切られているため、大地での水と空気の入れ換えが滞り、植物の根の呼吸も弱くなっている」と指摘。さらに「土壌の空気と水がよどむことで有機ガスが停滞し、病菌類のバクテリアが増え、植物たちは不健康な状態になっている」と解説した。
水脈改善すれば回復
 再生を手がけた沖縄県の山原(やんばる)の森を例にあげて「周囲のコンクリートの建物やダムなど人間の開発によって、土壌の水脈が遮断され、植物は衰弱。最初見た時はもう戻せないと思った」と、樹木が衰退していた当時をふり返りながら「水脈を改善すれば、森が回復していくことを発見し、まずはミクロの部分の『点』を改善。次第に、「線」や「面」に波及し、大地全体が改善した」と述べた。
 水脈については「人間で言えば、血管のような存在で、地形の起伏を見ながら読み解いていく。つまっているポイントを開放してやれば、空気と水が動きやすくなる」と語り、「コンクリート開発によって日本列島全体の水脈が弱っている。土木、建築をはじめ、大地の水脈を改善する視点を持たなければならない」と訴えた。
森林再生の作業体験
 徳昌寺の敷地約6611平方㍍では、今年1月末から矢野さんらによる森林再生の作業が行われており、講座では受講者たちも作業を体験した。
 矢野さんの手が入る以前、同寺では倒木やナラ枯れなど森林被害のほか、降雨後には随所に「池のような」水たまりができていた。
 同寺での作業が終了するにはメンテナンスを含めてあと1年ほどかかるとのことだが、すでに水たまりがほとんどなくなったり、建物内の湿気が改善したり、植物が元気になるなどの効果がはっきりと出ているという。
 矢野さんの作業は、樹木や建物の配置から新たにつくる水脈の場所を考察し、状況に応じて深さ50㌢前後の側溝を掘り、そこに廃木や枯れ竹、炭などの植物有機材を入れ、空気を通すためのパイプなども併用する新しい手法。
 受講者たちは矢野さんの手本を見ながら、協力し合って作業を体験していた。愛知県額田郡から参加した渡邉敦子さん(40)は「自然のする仕事の意味を知り、それを自分でできることを教わりました。実践していきます」と話していた。
 矢野智徳(やのとものり)】造園技師、環境再生医。福岡県北九州市生まれ。子どものころから植物園で育ち、東京都立大学理学部地理学科時代は自然地理を専攻。全国各地を放浪して各地の自然環境を把握。平成11年には環境NPO杜の会を設立。山梨県を中心に各地で大地再生の講座を開いている。   (文・写真=山田貴之)

西明寺の二天門にスタンプ、金剛輪寺 百済寺でも

 彦根署は4月30日、甲良町池寺の西明寺境内にある重要文化財の二天門(にてんもん)に落書きがあったと発表。器物損壊の疑いで調べている。
 発表によると、寺の職員が同日午前7時半ごろ、二天門を掃除していたところ、柱の貫(ぬき)部分などに、縦6㌢・横1㌢の大きさで「東京」「小岩」「こすげ」と黒色の油性スタンプが計5カ所に押されていたという。そのうちの1カ所は「千社札」を禁じた張り紙に押されていた。前日の午前7時半ごろは異常なかったという。
 二天門は、応永14年(1407年)に建造され、脇には時国と増長と呼ばれる二天王立像が立っている。西明寺は元亀2年(1571年)に織田信長の配下によって焼き討ち被害にあうが、二天門と立像は本堂や三重塔と共に難を逃れている。
 同寺の中野英勝住職は「室町時代から代々引き継がれてきた貴重な文化財に、とんでもないことを」と憤慨していた。落書きは同日、アルコールで落とされたが、一部が消えずに残ったままになっている。同寺ではこの日から職員が見回るなどの対応をとっている。
 西明寺を含む湖東三山では6月1日まで本尊を同時公開しているが、ほかの愛荘町の金剛輪寺、東近江市の百済寺でも門に同じスタンプが押される被害が出た。同一犯とみられる。

2014年5月2日金曜日

三十六歌仙絵 多賀大社で展示

 多賀大社は3日から春の宝物特別展として、戦国武将・遠藤喜右衛門が奉納した県指定有形文化財の「三十六歌仙絵」を展示する。
 喜右衛門は浅井長政の侍大将で、元亀元年(1570年)の姉川の戦いでは、織田信長を討つため味方の武将の首を持って信長の本陣手前まで進出するも、敵に見破られて討ち死にしたとされる。姉川の戦いの前年(永禄12年)に、戦いでの勝利と自身の武運を祈り、三十六歌仙の絵屏風を多賀大社に寄進している。現在は6曲の屏風型だが、本来は36枚の扁額(へんがく)型だった。多賀大社に残る社宝の中でも貴重な逸品の一つ。観覧料は奥書院庭園の拝観セットで500円。開館は午前9時~午後4時、6日まで。

キリンビバレッジ滋賀工場が新設 見学ツアーも開始

 多賀町のキリンビール滋賀工場に、清涼飲料水のキリンビバレッジ滋賀工場が設立された。5月1日からは製造ラインの見学ツアーを開始する。
 同工場は「午後の紅茶」や「生茶」「メッツコーラ」などのペットボトル商品を製造するため、今年1月に新設。プリフォームと呼ばれる素材からペットボトルを作り、無菌状態で充てんする小型ペットボトル商品の製造ラインも新たに備え、4月8日から本格稼働している。年間1700万ケースを生産し、大阪や京都、名古屋などに出荷する。従業員は115人。
 見学ツアーは同社商品のうち「午後の紅茶」をテーマに設定。製造ラインの見学のほか、シンボルマークの公爵夫人の絵が動く不思議な部屋の体感や、スリランカの茶葉の香りかぎ体験、ペットボトル目線での製造工程の動画視聴など。7月からは世界で初めて透明の金型を使った成形機でペットボトルが膨らむ様子も体感できる。
 開催時間は午前10時~と午後1時半~。参加無料。休館は日月曜、6月8日以降は月火曜と年末年始。申し込みは滋賀工場☎(48)2810。

2014年5月1日木曜日

県立河瀬中学・高校吹奏楽部 5月4日に定期演奏会

 滋賀県立河瀬中学・高校の吹奏楽部が5月4日午後2時~文化プラザで開く定期演奏会に向けて、最後の追い込みに入っている。
 同部は県内トップレベルの腕前で、今年1月14日の県アンサンブルコンテスト金管八重奏では県代表の2校に入り、2月11日のアンサンブル関西支部大会では銅賞に輝いた。
 毎年この時期に定期演奏会を開催しており、19回目の今年は「風を継ぐ」をテーマに設定。新入部員18人を除く中学2年生から高校3年生の計134人が木管、金管、打楽器の計9パートに分かれて参加する。
 第1部では「アルメニアン・ダンスパート1」や「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン」「バレエ音楽『中国の不思議な役人』より」などアジアの曲、第2部では中学生の演劇と高校生の演奏による「ピーターと狼」を行う。最後の第3部ではマーチングステージとしてオリンピックやサッカーワールドカップなどスポーツに関する曲を披露する。
 定期演奏会に向けて昨年10月から練習しており、部長で3年生の塚本健太君(17)=彦根市大堀町=は「部員数が多く、年齢も幅広いが、互いに協力して一つのステージを作りあげていきたい。音楽を通して伝えていきたいことがある」と話していた。入場無料。当日会場へ。