荒神山周辺の山林や宇曽川では環境の変化や人的な行為で、倒木や土砂の崩壊、野生動物による土壌の掘り起こし、水質汚濁、ごみの漂流などが顕著になっているほか、周辺で営まれてきた農林業など産業の消失や耕作放棄地の拡大の問題もある。
県立大と市は、荒神山周辺の環境を元に戻し未来に継承するため、これらの課題の解決に取り組む人材を育てる拠点として「荒神山キャンパス」を設立。県立大学が文部科学省の補助を受け平成25年度から行っている「地(知)の拠点整備事業」の一環として、今後は環境改善、産業の振興、地域人材の育成に関する取り組みを進めていく。
キックオフフォーラムには、地域で活動している市民団体の住民や市職員、県立大学の学生と教員の計36人が参加。県立大学地域共生センター長の濱崎一志教授が事業内容の説明、荒神山自然の家の職員が周辺の課題の解説、鵜飼修准教授が研究活動報告を行った。
後半には参加者同士で「We Love荒神山」をテーマにワークショップもあり、「荒神山の眺めが好き」「気軽に川遊び、山遊びができるのが好き」「彦根に帰ってきたと思うランドマーク」など荒神山に対する思いを共有していた。
山道整備と河川清掃
「荒神山キャンパス」ではまず、環境改善の取り組みとして間伐、山道整備、河川清掃などを始める。今月29日午前8時~は地元の荒神山山王会と一緒に枯れたマツの倒木を運んで、薪(まき)にする。5月6日午前8時50分~は宇曽川の清掃活動を行う。参加希望者は県大地域共生センター☎(28)9851。
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