田崎さんは現政権の特徴として「安倍晋三首相と内閣官房長官の菅義偉氏による官邸主導の政権で、霞ヶ関(官僚)、自民党に対しても安倍・菅の指導力が強い。政治が経済を動かす時代になっている」と説明。官邸主導になっている要因として、派閥の力が強かった中選挙区制から小選挙区制に選挙制度が変わったことと3年3ヶ月の民主党政権時代の野党経験をあげ「小選挙区制で派閥の力が必要なくなり、その代わりに官邸の力が強くなった」「民主党は党内対立が激しくなって分裂した。それを見ているから自民党内の議員一人一人に対立を避ける思いがある」と解説した。
田崎さんが安倍首相と定期的に食事をするまで親しくなった理由については、第一次安倍政権が終わった翌年の平成20年、周りが安倍首相から離れる中で一緒に食事をしたことをあげながら「当時、安倍さんは『自信も誇りも粉々になった』と話していた」とのエピソードを紹介。「その時期を経たからこそ、今の長期政権がある」と述べた。
今年7月の参院選の時期に衆参同時選挙が行われる可能性については「絶対に無い」と否定した上で、その理由として、衆議院の定数是正の問題と与党で衆議院が3分の2以上の勢力があることをあげた。
安倍首相が総裁任期を終える平成30年9月以降の時期総裁(首相)については、石破茂、岸田文雄、稲田朋美、谷垣禎一の各氏をあげ「そのうち本命は石破と岸田で、安倍さんは岸田さんを推している。私は一番勉強している石破さんの肩を持ちたいが、(性格が)変わっているのも事実」と説明。ただ、講演の最後では「政治は川の流れのように日々変わるため、ぜんぜん違う結果になっている場合もある。間違った結果でも、現時点では正しかったという見方をしてほしい」と話し、会場の笑いを誘っていた。
田崎さんの講演会は稲枝、犬上3町、愛荘の各商工会による「ねっと湖東」が企画し、268人が来場した。
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