製品名は「ステンレス製弁体収納式地下式消火栓サスキャメル」。水を止めるための弁(弁体)を収納させた構造やステンレス材の使用で、重さが従来品の約半分の12㌔㌘になるなど、コンパクト化や軽量化、長寿命化を実現させたのが特徴。今年4月に開発され、これまでに全国で100台以上が販売されている。
審査委員の1人は「一般的に人目に触れることのないプロダクト(製品)だが、仕上げが丁寧で、見た目からも剛性の高さが感じられる理想的な機能美を有したデザイン」とコメントしている。
グッドデザイン賞は旧通産省が昭和32年に創設したGマーク制度が始まりで、以降毎年「よいデザイン」に対して同賞を授賞。今年度は国内外から応募があった4085点から1229点が受賞し、その中からグッドデザイン大賞1点、金賞19点、特別賞19点が選ばれた。清水工業が開発した消火栓は特別賞の中のものづくり部門(7点)に入った。今年度、県内からは計3点がグッドデザイン賞を受賞し、彦根のバルブ業界では初めてだという。
先月30日に東京都内で受賞者を対象にプレゼンテーションがあり、3日まで受賞展が開催。今月29日には都内で特別賞の贈賞式もある。清水康裕社長(34)は「人の目にはつきませんが、社会を支えている製品だと誇りに思っています。グッドデザイン賞の受賞をきっかけに地場産業にフォーカスがあたることも願っています」と話していた。
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