2018年7月5日木曜日

増え続ける空き家の有効利用で彦根市が市空き家バンク創設

 増え続ける空き家の有効利用を目的に、彦根市は来月、市内の空き家情報をインターネット上などに載せる「彦根市空き家バンク」を創設する。
 市が今年3月に策定した「市空家等対策計画」によると、平成28年度に市が実施した実態調査では、水道の閉栓状況や自治会からの報告で対象となった4009件のうち1691件を空き家と判定。そのうち倒壊など危険性が高い空き家は36件だった。
 市が空き家対策の一つとして新設する「空き家バンク」は、戦前に建てられて空き家状態の町屋や古民家の情報をアップした「小江戸ひこね町屋情報バンク」を運営する彦根商工会議所内の不動産会社などによる町屋活用委員会に委託。2つのバンクを戦前と戦後の建物で区分けして紹介する。
 空き家の所有者が登録申請し、宅建業者の同行による現地確認を経て、外見や内装の写真のほか、建築年、広さ、賃貸価格、建物の特徴などを空き家バンクに掲載。空き家に住みたい、または借りたい者への情報提供や見学会の開催などで空き家の利活用を進めていく。市は建物の改修についても補助を行う。
 小江戸ひこね町屋情報バンクの成約件数は、設置された平成24年度から同28年度で14件だったが、市は「空き家バンク」の目標数として、登録件数を5年間で100件、成約件数を同35件としている。
 市建築住宅課の担当者は「空き家の所有者と利活用の希望者のマッチングを進め、建物の改修の補助をすることで、空き家の流通促進を支援したい」としている。問い合わせは市空き家バンクの事務局☎(23)2123。

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