2010年4月7日水曜日

彦根藩二代目・井伊直孝の「産湯の井戸跡」 誕生の地・静岡県焼津市に残る

 静岡県焼津市に彦根藩二代目藩主・井伊直孝の「産湯の井戸跡」があることがわかり、早速、現地に訪れた。
 直孝は天正18年(1590)に、父で後に初代藩主となる直政の二男として駿河国中里(焼津市中里)で生まれ、1年ほど後には井伊家の所領だった上野国安中(群馬県)に移り、幼少期を過ごした。
 母親の印具(いんぐ)は、伝承では直政の正室の侍女で、身ごもったため屋敷を出て、中里で直孝を産んだとされる。
 焼津に残る産湯の井戸は、直孝が産まれてすぐの産湯の水に使われたといわれており、井伊家ゆかりの若宮八幡宮近くに位置する。直孝は40歳の時に現地を訪れ、衰退していた若宮八幡宮を再興している。
 現在は民家の敷地の一画に、ひっそりとたたずんでおり、井戸のそばに「井伊掃部頭直孝朝臣産湯之井」と刻まれた石碑が建っている。地元の市民にもあまり知られていない。
 ちなみに、「産湯の井戸跡」を後にした小生は、井伊家発祥の地・浜松市引佐町井伊谷を訪問。井伊家菩提寺・龍潭寺やその周辺に立ち寄り、名勝に指定されている庭園や井伊家墓所、井伊谷宮などを見学し、彦根の更なる繁栄をお願いした。(山田貴之)

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