2016年12月28日水曜日

不登校や引きこもりの若者向けの交流の場「逓信サロン」河原2丁目の逓信舎にオープン

 不登校や引きこもりの若者向けの交流の場「逓信サロン」がこのほど、彦根市河原2丁目の逓信舎にオープンした。
 内閣府の今年9月の「若者の生活に関する調査」によると、引きこもりの15歳~39歳の若者は54万1000人いるとされる。彦根市子ども・若者課では、そのような若者たちが社会に入り込むためには自信と、他者や社会への安心感と信頼感を持つことが不可欠だとしている。
 市では今年10月に市福祉センター2階に市子ども・若者総合相談センターを開所し、不登校や引きこもりの若者の支援にあたっているが、気軽に若者たちが集って交流する場を提供しようと、滋賀県立大学の「地(知)の拠点整備事業」の課題研究と連携する形で11月10日に逓信サロンを開設した。
 サロンの開所時間は毎週火曜と木曜の午前11時~午後4時。NPO芹川のスタッフの田中由美子さん(54)が常駐し、掃除や料理など「日常生活でプラスになる活動」、会話や卓上ゲーム、カロムなど「コミュニケーション」、工作や映画鑑賞など「ものづくり・文化的経験」、「ボランティア・地域行事への参加」を若者たちと一緒にする。
 市子ども・若者課の担当者は「まずは家から出てもらうことが大切で、その『一歩』になればと思う。そして、自信をつけて、将来的には社会の担い手になってもらえれば」と話している。開設期間は来年3月31日までだが、来年度以降も市の事業として目指したいとしている。見学や体験自由。問い合わせは同課☎(49)2251。

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