2017年2月16日木曜日

袋町内で飲食店主や住民たちが共同で除雪作業、除雪機の購入 半額を市が補助

 大雪が降った11日、彦根市の袋町内で飲食店主や住民たちが共同で除雪作業を行った。
 袋町内はスナックやバー、ラウンジなどの飲食店が約80店あるほか、住居が36軒ある。住居のうち半数以上が高齢世帯で、先月23日から25日にかけての大雪の際は積雪で外出できない状態だったという。高齢者同士では除雪ができず、飲食店にとっても商売に影響が出ることから、飲食店主が加盟する県社交飲食業生活衛生同業組合彦根支部と河原2丁目3部自治会が話し合いを行い、自治会側で除雪機を購入し、除雪機を使っての作業を飲食店で行うことで合意。
 自治会では市から半額の補助を受けて25万円で除雪機を購入。同組合彦根支部の支部長でバー貴園のオーナー・戸田守建さん(56)が11日午前3時から試運転を兼ねて除雪機を動かした後、再び降り積もった同10時から戸田さんら飲食店主2人と地元住民6人が参加して、袋町一帯の除雪作業を行った。
 戸田さんは「先月末の大雪時には行政側には市民からの苦情があったと聞いていますが、一つのモデルケースになればいいと思います」と話していた。
 同自治会会長の深尾淑子さん(68)は「住民の中にはあきらめていた人もいましたが、除雪をして頂けることはありがたいです」と語っていた。
 今後は、朝が住民、昼が飲食店、夜が「ケースバイケース」で除雪作業をしていくという。
補助率 最高40万円
 彦根市は自治会などが除雪用の機械を購入する際、その半額を補助する制度を設けている。
 対象は除雪用の排雪板か自走式の除雪機で、駆動するトラクターや自動車などは対象外。1自治会1台とし、除雪用の機械の導入後5年間は再申請できない。
 補助率は50%以内で、最高限度額は40万円。希望の自治会などは申請書に必要事項を記入し、市建設管理課まで。問い合わせは同課☎(30)6121。

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