2018年6月19日火曜日

滋賀県知事選は中盤戦に

 24日投票の滋賀県知事選は中盤戦に入っており、出馬している滋賀大学元副学長で新人の近藤学氏(68)と、現職の三日月大造氏(47)が県内各地で舌戦を繰り広げている。
 近藤氏は安倍政権について「森友、加計問題で、首相の関与をごまかすために財務省や文科省の官僚が忖度をして公文書を改ざんした。自らの政治責任を棚上げし、責任を官僚に押し付けている」と指摘。「国の悪政を放っておいて、県民の命と暮らしを守ることはできない」と訴えた。そのうえで「選挙のために自民党にすり寄るような人物では無理な話ではないか」と現職を批判した。また、国体に向けた施設整備への巨費投入も取り上げ、新設ではなく既存施設の補修で済ませば「300億円が不要になる」と主張し、中学校卒業までの子どもの医療費無料化、養護学校の新設、国保料の引き下げ、奨学金制度の導入などが実現できるとした。
 三日月氏は彦根駅前などで街頭演説。6年後の滋賀国体について「必要な施設整備を進め、ボランティアやアスリートの育成にしっかりと取り組みたい。主会場の彦根を中心に滋賀を盛り上げて、街を元気にしていく」と述べた。次の4年間の抱負としては「近江鉄道、タクシー、バスなど公共交通を更に乗り心地良くしたい。経営状態の厳しい近江鉄道の電車部門について話し合いをしながら、次の施策を考えたい」と話した。彦根城の世界遺産登録にもふれ「彦根城は滋賀の宝、日本の宝であり、滋賀全体で盛り上げていける取り組みをやりたい」と意気込んだ。最後に「人、社会、自然の健康を高める取り組みを一生懸命行い、自民、公明、チームしが、中小企業の皆さんの応援も頂きながら、みんなの力で彦根、滋賀を盛り上げていきましょう」と支持を呼びかけた。

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