2019年10月23日水曜日

彦根市立図書館3カ月間休館へ耐震化で

 彦根市立図書館は施設の耐震工事に伴い、11月初旬から約3カ月間休館する。
 同館は1916年(大正5年)4月25日に町立彦根図書館として設置された。現在の建物は鉄筋コンクリート2階建て(一部3階)延べ床面積2743平方㍍で建てられ、1979年(昭和54年)11月に開館。今年11月に築40年となる。建物内には図書収容可能数の40万冊を大幅に超える76万5000冊(昨年度末)を保管している。
 市は2017年度に耐震診断、昨年度に実施設計を行った。今年6月議会で可決された今年度の一般会計当初予算に同館の耐震工事の予算6169万円を盛り込み、今月9日の入札では市内業者が落札した。主な工事内容は、1階フロアへの耐震壁の設置、2階の書庫の強化、裏手の柱への補強材設置など。
 休館中、同館は「動く図書館たちばな号」の活用を予定しているほか、「来館者の安全性が確保された場合」には新聞・雑誌スペースのみの開放や予約本の貸し出しなど一部サービスの一定期間の提供も検討している。
 なお、市は17年3月に策定した市図書館整備基本計画で、現在の市立図書館を歴史郷土資料館のような機能を持つ「北部館」として整備し、河瀬・亀山学区のJR沿線近くに「中央館」、稲枝支所周辺に「南部館」を建設する構想を公表している。そのうち耐震工事を行う北部館については1階の開架スペースに約8万冊、書庫に約4万冊のみにする計画だ。

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