2021年7月10日土曜日

ひこにゃんと原作者もへろんさん初対面、お約束にサインし新デザインに意欲

 ひこにゃんの原作者のもへろんさんこと、櫻井瑛さん(36)=京都市=が7日、彦根市役所を訪問。新たなひこにゃんのイラストの作成に向けて抱負を述べた。
 ひこにゃんは彦根城築城400年祭のキャラクターとして、一般公募の中からもへろんさんがデザインした作品が選ばれ、2006年4月13日に誕生した。 
 
「お約束」にサイン
 
 もへろんさんはマスコミに初めて登場するため、緊張した面持ちで和田裕行市長と一緒に共同記者会見に出席。「ひこにゃんのブランド推進に努め、魅力をたくさんの方に知っていただけるよう全力でサポートする」と記した協定書「ひこにゃんへのお約束」にサインし、ひこにゃんと一緒に特製のはんこを押した。サプライズとして、もへろんさんから市長へひこにゃんの原画2点がプレゼントされた。
 ひこにゃんとは彦根城などで見たことはあったが、対面するのは初めてだといい「すごくかわいい。とても感慨深い」と笑顔を見せた。一時は商標権などを巡り市と争う時期もあったことに、もへろんさんは「作家として悔しさや悲しさはあった。この15年の間、色んな感情があって言葉にするのは難しい」と述べた。
 
好物持つデザイン
「アニメ化」も
 
 和田市長は6月中旬にもへろんさんと面談。「一市民として会った。これまでリスペクトに欠ける部分があったが、未来志向の視点でどのように盛り上げるかで話が弾んだ」と解説。もへろんさんも「(市長の)人柄に自然に引き込まれた。ひこにゃんに関われたことをうれしく思った」と語った。イラストは現在の4種類から今年度中に新たに6種類が加わる予定。8月中に発表する新作第1弾については「ひこにゃんが大好物を持ったポーズを考えている」と明かした。また和田市長の「アニメ化も視野に」の言葉に、もへろんさんは「ありです」と笑顔でこたえた。

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