2021年8月16日月曜日

今年の近江は2年生ながら投手と4番バッター「二刀流」の山田陽翔のチーム

 今年の近江は2年生ながら投手と4番バッターの「二刀流」の活躍を見せる山田陽翔のチームと言っても過言ではない。
 最速146㌔の直球と鋭く曲がるスライダーが持ち味で、滋賀大会では4試合に先発し、計21回で1失点、自責点0、防御率0・00、28奪三振、奪三振率1157の文句なしの成績を収めた。中学時代にテレビ番組の企画で読売ジャイアンツの元木大介ヘッドコーチを一塁フライに仕留めた逸話は有名だ。また山田は打撃センスも抜群で、滋賀大会では2本塁打9打点の成績を残した。兄の優太さん(日体大)は大阪桐蔭高で活躍したことでも知られ、野球センス抜群の兄弟だ。
 山田と並ぶ主戦でエースナンバーの岩佐直哉は最速148㌔の右腕。滋賀大会の決勝では7回からリリーフに上がり、伸びのあるストレートで力投を見せた。滋賀大会全体では山田から引き継ぐ形で登板し、17回3分の1を投げ、自責点1の好成績だった。甲子園でも山田、岩佐のリレーで強豪校を倒したい。
 攻撃陣では主に5番を打つ新野翔大がその中心的存在。滋賀大会決勝の立命館守山高戦では3回まで無安打に抑えられていたが、4回の2つの死球で1、2塁で迎えたチャンスに打席に立った新野がチーム最初の安打を放ち、そのまま勢いに乗ったチームは6回までに6点を奪い勝利を確実にした。
 主将の春山陽生も滋賀大会でチーム最多の8四死球の選球眼が持ち味で、チームを引っ張る。攻守の要の2年の山田をほかの3年が支えるチームカラーで、初の全国優勝を手にしてほしい。
 
初戦は日大東北
5日目第2試合
 近江が大会5日目の第2試合で戦う福島の日大東北は、エースで4番の吉田達也投手が引っ張るチームで、今年の近江とも似ている。初戦を勝ちあがると2回戦では大阪桐蔭と東海大菅生の勝者との対戦という、今大会の優勝候補との対戦が待っている。

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