彦根市教委は、旧彦根藩足軽組屋敷の服部住宅など4件を市指定文化財に指定したと発表。指定文化財の主な概要は次の通り。
【建造物】
▽善利組足軽組屋敷・服部家住宅(芹橋二)=旧芹橋12丁目のほぼ中央に江戸時代後期(19世紀)、幅約7・3㍍・奥行き約10㍍の敷地に中二階形式で建設。土間、玄関、座敷、居間の4部屋で構成。芹橋地区の足軽屋敷の市指定は5件目。
▽鹿島家住宅(肥田町)=旧肥田城下の農家に江戸時代後期、幅17・8㍍・奥行き25・9㍍の敷地に建設。座敷や土間、台所などがある母屋や外便所のほか、昭和41年9月に改修された桶風呂が残っている。
【考古資料】
▽子持勾玉(こもちまがたま)=祭祀用具の一種。彦根市西今町の福満遺跡から出土し古墳時代後期(6世紀前半)に埋葬されたとみられる。
【天然記念物】
▽オニバス=彦根城内2カ所で生育するうち桜場駐車場裏手の中堀約3000平方㍍で自生しているもの。彦根城築城時に敵の侵入を防ぐために植えられたとされ、当時は旧松原内湖にも生育。県内では彦根城内だけだとされるが、近年はハスの侵食や種子を食べる外来魚の影響で減少。オニバスの保護活動をしている市民団体「彦根城オニバスプロジェクト」が保護している金亀公園管理事務所裏手約500平方㍍は、活動に影響を及ぼすため指定外にした。
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