先週の大雨と風の影響で、彦根市の新海浜で再び浜欠(が)けが起こり、希少植物の「ハマゴウ」の根がむき出しになった。
新海浜町の宇野道雄さん(76)が先週の大雨後の13日、約1・5㌔に渡って浜欠けが起こっているのを確認。県のレッドデータブックで絶滅危機増大種に指定されているハマゴウの自生地や栽培地計4カ所も波にさらされ、根があらわになった=写真はハマゴウに迫る波、14日に宇野さん撮影。
防風林の松40本の根もむき出しになり、宇野さんによると「これまでの浜欠けで最も激しいのでは。災害にあったような感じだ」と心配している。
琵琶湖岸では季節ごとに各地域で浜欠けが起こっており、新海浜などでも10年以上前から浸食が進み、平成17年に砂を補充する養浜工事が行われたが、20年にも再び発生し復旧工事が行われた。
浜欠けの原因として県土木事務所は、湖の水位が上がったところに、北西からの季節風による吹き波が押し寄せることで、浸食されるためとしている。今回の浜欠けに対しては「漂着しているごみを拾った後、水泳場となる個所を優先して段差を修復していきたい」としている。
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