2013年10月31日木曜日

新しい会頭に小出英樹氏 夏原平和氏ら副会頭 北村昌造現会頭は顧問に、彦根商工会議所

 彦根商工会議所は28日、臨時議員総会を開き、来月1日からの新役員を選任。会頭にはキントー代表取締役会長の小出英樹氏(63)=写真=を選んだ。現会頭の北村昌造氏(78)=永昌堂印刷代表取締役会長=は顧問となる。
 新しい会頭になる小出氏は平成19年11月に議員となり、翌年1月から副会頭を歴任し、同22年11月から現在まで常議員を務めている。任期は11月1日から平成28年10月31日まで。
 北村氏は平成2年に副会頭、同13年に会頭となり、4期12年務めた。その間、国宝・彦根城築城400年祭実行委員会長、井伊直弼と開国150年祭実行委員会長、ひこにゃんファンクラブ会長などを務めた。
 ほかの役員は以下の通り。▽副会頭=再任・木村泰造氏(63)=木村水産代表取締役社長、新任・夏原平和氏(69)=平和堂代表取締役社長、同・中川哲氏(63)=昭和バルブ製作所代表取締役▽専務理事=再任・志賀谷光弘氏(61)=彦根商工会議所。

お姫さま変身体験 彦根城で、人力車で移動も

 「お姫さま変身体験」イベントが26、27日の両日、彦根城内で開かれ、県内外から男女が参加した。
 26日に19人、27日に24人が参加し、東映太秦映画村のスタッフから着付けとメイクを受けて「お姫さま」と「お殿さま」に変身。約1時間、彦根城内を散策したり、人力車や彦根リキシャに乗って玄宮園に向かい=写真、園内を見学したりした。お姫さまらを見た観光客らは足を止め、カメラで撮影をしていた。
 京都から参加した黒田裕介さん(22)と佐野里帆さん(22)は「多くの人から注目を浴びて恥ずかしかったけれど、貴重な体験ができて良かった」と話していた。

2013年10月29日火曜日

ケイミックス社「柔軟性持った文化空間に」ひこね市文化プラザ来年度の指定管理者

 ひこね市文化プラザの運営(※)を来年度から行う施設管理業者・ケイミックス(東京都中央区)の担当者が、滋賀彦根新聞の書面での取材に応じ、事業計画や雇用体制などについて答えた。
 来年度以降の事業計画の質問について、個別の計画で公表できるものはないとした上で「文化や市民ニーズは常に変化していきます。施設が本来持っている機能を十分に活かしつつ、時代とともに変化していける柔軟性を持った文化空間にしていきたい」と回答。
 彦根の文化の醸成に向けた取り組みとしては「地域の文化活動者・若手アーティストを支援・育成する事業、文化活動者間の交流を促進する仕組み等を形成していく予定です。また地域の人材・資源を活用した事業、市民が参加し創造していく事業も検討しています」とした。
 現職員の雇用形態については「現在の職員の皆様のうち、継続雇用を希望される方に対しては所定の採用プロセスに沿って検討いたします。雇用形態等に関しては、個人情報に関わる事柄ですのでお答えできません」と返答した。
 市民へのメッセージとしては「このたびの選定結果に十分お応えできるよう、また、市民の皆様のご期待に沿えるよう弊社の有するノウハウと経験を充分に発揮して本施設の運営にあたっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」としている。
 ※来年度からの5年間、文化プラザを運営する指定管理者の選定については、市議会や市民の間で話題を呼んだが、9月議会において、事前に選定委員会が候補として選んだケイミックス社を管理者とする案が可決され、決定した。
 ケイミックス社は21日、文化プラザの現職員を対象にした説明会を彦根市内で行った。会社案内などをしたという

2013年10月28日月曜日

忍者になってギネス挑戦 参加募集11月14日

 忍者姿になってギネス記録に挑戦しよう—。彦根市尾末町の寺村邦子さん(58)は11月14日に彦根城の佐和口多聞櫓(二の丸駐車場側)で、彦根で9度目(挑戦としては10度目)のギネス記録に挑む。
衣装貸し出しも
 参加対象は乳幼児〜高齢者。いずれも黒色の長そで・長ズボン、帯、ふくらはぎにゲートル(脚絆)、目以外を隠す頭巾・マスクなど、手甲(てっこう)、足袋(たび)を装着し、刀や手裏剣など武器の持参を。
 2歳以上には衣装を無料で貸し出している。希望者には販売も。当日は午後6時〜現地で受付開始、手裏剣を使ったゲーム、プロの忍者によるショーなどがあり、同7時過ぎ〜ギネス記録に挑戦。参加者全員で佐和山多聞櫓の石階段に並んで、武器を手にポーズをとる。駐車場は大手前広場。雨天時は滋賀大学経済学部体育館で。
 250人以上でギネス記録になる予定。寺村さんは「みんなで楽しく挑戦して、世界一を目指したい」と参加者を募っている。問い合わせは寺村さんのホームページか☎090(5152)3918。

2013年10月26日土曜日

イオンタウン彦根きょうオープン

  イオンタウン彦根が古沢町にきょう26日、オープンする。近隣住民など向けに開店した23日には市役所で災害時の協力に関する協定の締結式と、キャッスルホテルでマスコミ対象の説明会が開かれた。
 敷地面積約3万9400平方㍍、延べ床面積約1万7395平方㍍の建物には食料品などを販売するザ・ビッグエクストラや専門店、飲食店など計36店舗が入っている。駐車スペースは約600台分、駐輪は約240台分。
 専門店の中で県内初出店となる8店舗のうちのスポーツ用品店・スポーツオーソリティでは、初心者からアスリートまで向けの品ぞろえと、体験型の店舗としての機能をPRしている。
 ほかにも施設内には▽サークルや学校などの発表の場としてのイベントスペース▽彦根城天守の絵をバックに不思議な記念撮影ができるパネル▽電気自動車の充電ステーション―などを設けており、地域や環境保全への貢献もアピールしている。
 オープニングイベントとして、26日午後4時半~プロ野球の元阪神タイガース・杉山直久さんを招いたスローイング教室とサイン会(同7時~)、27日午後2時~同8時に元広島東洋カープの太田龍生さんによる小中学生向けのスイングスピード計測会とワンポイントアドバイスがある。
 営業時間はザ・ビッグエクストラが午前7時~午後10時、飲食店が午前10時~午後10時、サービス・専門店が午前9時~午後9時。
災害時物資供給で協定
 災害時の物資の供給をじん速に行うため、彦根市とイオンタウン社、イオンビッグ社が23日、協定を締結した。
 協定は、地震や水害などが発生し、市内で被害が出た場合、2社が被災者に食料や生活物資などを提供したり、敷地の一部を一時避難場所にするという内容。
 調印式には大久保市長、イオンタウン社の大門淳社長、イオンビッグ社の鈴木新樹社長が出席し、協定書にサイン。市長は「災害時、2社に支援してもらえることは心強く感じている」と述べた。

市民買い物向けひこにゃんバス運行開始

 ひこにゃんの着ぐるみ写真をラッピングしたバスの運行が23日から始まり、同日朝に彦根駅前で出発式が開かれた。
 高齢者ら交通手段が無い市民の買い物を支援するため、湖国バス(古沢町)が平成23年10月から運行している南彦根ベルロード線。彦根駅発と南彦根駅発があり、フレスポ彦根、カインズモール彦根、パリヤ、ビバシティなどを経由している。
 バスは車体の側面にひこにゃん、彦根城天守と市の花・ハナショウブなどの絵がラッピング。平日に8本、土日祝日に9本走る。出発式で同社の川端隆雄社長は「沿道の皆さんもひこにゃんの笑顔に励まされると思っています」とあいさつした、運賃は中学生以上200円、小学生100円。

2013年10月25日金曜日

ひこねプレミアム商品券26日発売

 恒例の「ひこねプレミアム商品券」が26日に発売される。1万円で、売り場面積1000平方㍍の大型量販店を含め事前に登録のあった全店(483店舗)向けの5500円分の券と、大型以外の中小店(455店舗)用の6000円分の券が購入できる。
 一人1冊限りで1万冊を用意。総額1億1500万円のうち1500万円を市が補助する。発売は午前9時半(一部は同10時)~、アルプラザ彦根、彦根商工会議所、彦根銀座街事務所、フレンドマート大薮店、高宮商工繁栄会、フタバヤ彦根店、川瀬馬場町駅地区自治会集会所、稲枝商工会、ビバシティで。使用期間は来年1月31日まで。

足軽屋敷・瀧谷家住宅をまちかど資料館として公開へ

 江戸時代に彦根藩の足軽屋敷だった瀧谷(たきがい)家住宅(栄町1)が「まちかど資料館」として26、27日に公開される。
 瀧谷家住宅は、江戸時代初期の慶長年間(1596~1615)に現在の栄町一帯に設置された足軽屋敷の中藪組に属し、江戸時代後期に建築された梁間8・2㍍、けた行9・1㍍の切妻造、さん瓦葺きの建物。平成24年3月に市指定文化財になっている。
 瀧谷家には工芸品や古文書など500点以上の江戸時代~明治時代の文化財が残っていることから、NPO法人彦根景観フォーラムや彦根辻番所の会、市教委文化財課らによる彦根歴史的風致活用実行委員会は、多くの市民に足軽屋敷に関する文化財を見てもらおうと、文化庁の補助を受け資料館として公開することにした。
 資料館では、瀧谷家が足軽の鉄砲組に属していたことを示す鉛製の椎実(しいのみ)形弾丸と発射用火薬の早盒(はやごう)、銃台に「国友(長浜)吉田直道」・銃身に「橋本惣太」と刻まれた火縄銃、瀧谷右八郎の五男・辰五郎による記録・びわ日記、慶応元年(1865)の第二次長州戦争に従軍した右八郎が現地で入手した瓦版・大島ぐん(郡)の図絵など87点を展示する。入館無料。午前10時~午後4時。
 広報担当の谷口徹さんは「今後も足軽屋敷などを活用して、2号館、3号館の公開につなげていきたい」と話している。問い合わせは谷口さん☎090(2198)0329。
芹橋の足軽屋敷も公開
 彦根歴史的風致活用実行委員会は26、27日に芹橋2丁目一帯の足軽屋敷も公開する。足軽の旧善利組に属した吉居家、服部家、辻番所を公開するほか、林家、椿居家、北川家の外観を紹介。ほかに太田家ではかわら版、中居家では町割り図などを展示する。午前10時~午後4時。問い合わせは渡邊弘俊さん☎(23)3073。

2013年10月23日水曜日

ご当地キャラ博in彦根 2日目雨天も7万3000人来場

 ご当地キャラ博in彦根が19、20日の両日、市内で開かれ、2日間で計7万3000人(主催者発表)が来場した。
 ひこにゃんなど彦根のキャラをはじめ、熊本県のくまモン、千葉県船橋市のふなっしーなど全国各地から、19日に236体、20日に210体が参加。夢京橋キャッスルロードのブース前に登場したほか、4つのステージに順番に登壇し「ご当地」をPRしていた。
 20日はあいにくの雨降りだったが、キャラたちはビニール袋を足に履いたり、かっぱを着たり、ブースごと移動したりして、来場者に愛嬌を振る舞っていた。
 19日には銀座商店街の平和堂駐車場でもちつき、20日には花しょうぶ通り商店街でクイズラリー、護国神社では2日間とも縁日が催され、来場者とキャラが触れ合っていた。
 来場者数は19日が4万5000人、雨天だった20日が2万8000人と、2日間とも晴天だった昨年の8万8000人よりは少なかった。

2013年10月21日月曜日

市民向けのひこにゃんバス運行へ 湖国バスの南彦根ベルロード線

 湖国バス(彦根市古沢町)は23日から南彦根ベルロード線で、ひこにゃんをラッピングしたバスの運行を始める。同社は今年6月1日から、ひこにゃんをラッピングした観光用のご城下巡回バスも運行している。
 南彦根ベルロード線は平成23年10月に、高齢者ら交通手段が無い市民の買い物を支援するために彦根駅と南彦根駅を結ぶ形で新設。クレッセ彦根(ピアゴ)、カインズモール彦根、パリヤ、ビバシティなどを経由している。同24年3月からはビバシティとカインズモール彦根の敷地内にも乗り入れている。
 同社はより多くの市民に利用してもらおうと、車体の側面にひこにゃんの着ぐるみ写真と彦根城天守の絵、市の花・ハナショウブを描いたバスを運行することにした。南彦根ベルロード線は平日に12本、土日祝日に9本運行されているが、ひこにゃんがラッピングされたバスは平日に8本、土日祝日に9本走る。
 初日の23日午前9時15分~は彦根駅南側で出発式があり、ひこにゃんも登場し、テープカットや記念撮影が行われる。

自転車の盗難増加で ロックでガード大作戦 啓発隊がリレーで県内一周

 滋賀県内で自転車の盗難が多発していることから、「ロックでガード大作戦」と題した鍵かけを呼びかけるリレーが行われており、15日には彦根市役所で引き継ぎ式があった。
 県警によると、今年1月~9月の自転車の盗難数は県内が2756台(昨年同時期2604台)、彦根署管内が402台(同497台)となっており、盗まれた自転車のうち、鍵がかかっていなかったのが7割を占めている。
 全国地域安全運動の期間に合わせ、県は県警と連携して自転車の盗難防止を呼びかける運動を計画。県や県警の職員、大学生らで編成された4人の啓発隊が自転車に乗って、11日に県庁を出発し、守山、近江八幡などをリレーで進み、15日夕方には彦根に到着した。
 市役所での引き継ぎ式には、県や県警、市の職員、犬上・彦根防犯自治会城東支部員、彦根総合高校の生徒らのほか、ひこにゃんと県警のけいたくんも参加。市長は「必ず鍵をかけていただくよう、啓発をすすめたい」とあいさつし、啓発隊の隊員からひこにゃんらに鍵のモニュメントが渡された。引き継ぎ式後には彦根駅前や駅前駐輪所で街頭啓発も行われた。
 なお啓発隊は長浜、今津などを巡り、20日午後に大津パルコ前にゴールする。

2013年10月19日土曜日

ご当地キャラ博in彦根が開幕 2日間で約240体登場


 ご当地キャラ博(旧ゆるキャラまつり)in彦根が19日に開幕。20日まで市内で開かれている。
 市や彦根商店街連盟などによる実行委員会が主催で、6回目の今年は従来の趣旨の自治体や商店街の「ご当地」のPRイベントに戻すため、これまでのゆるキャラまつりから名称を変更して開催。
 北海道から沖縄までの218体が夢京橋キャッスルロードにブースを設けるほか、4つのステージに10分間ずつ登壇しPRする。ご当地以外のキャラが滋賀県護国神社境内で「縁日」を行っているほか、彦根市内のキャラを含めて2日間で計約240体が登場する。
 銀座商店街の平和堂駐車場で午後1時〜もちつき大会、花しょうぶ通り商店街で20日午前11時〜スタンプラリーがある。キャラ博の開催時間は午前9時〜午後3時。雨天決行。問い合わせは事務局℡0749(22)1130。

ご当地キャラ博in彦根19・20日 219体以上が参加、近江やはひこにゃん焼き印の丼も

  ご当地キャラ博in彦根(以下、キャラ博)が19、20日に市内商店街で開催される。
 6回目を迎える今年は、自治体や商店街など「ご当地」のPRという本来の趣旨に戻し、キャラの聖地・彦根ならではのイベントにしようと、これまでの「ゆるキャラまつり」から名称が変更された。
 キャラ博には、国民的に人気のくまモンやふなっしーをはじめ、北海道から沖縄まで計183団体の219体が参加する。夢京橋キャッスルロードの宗安寺前と四番町スクエア駐車場に1ステージずつ設けるほか、今年は新たに京橋駐車場内にも2ステージを設置。各ステージにキャラが10分ずつ登場し、ご当地のPRなどを行う。
 ひこにゃんは両日とも四番町スクエアのステージに午前9時から午後2時まで、1時間ごとに登壇。彦根からはひこにゃんを入れて計18体が参加し、「おもてなしの精神で」(実行委)会場内を巡回する。
今年から護国神社も
銀座・花しょうぶでも
 銀座商店街では19日午後1時~キャラとのもちつき、花しょうぶ通り商店街では20日午前11時~キャラとのスタンプラリーがある。スタンプラリーでは数カ所でクイズに答えてすべてでスタンプを集めると、来年のカレンダーとクリアファイルが進呈。抽選会への参加もできる。
 ほかにも今年から滋賀県護国神社(尾末町)も活用し、参加申請の締め切りに間に合わなかったキャラや、団体以外のキャラ計12体が登場しての「縁日」が2日間、催される。午前10時~午後4時。
 キャラ博の開催時間は両日とも午前9時~午後3時。雨天決行。各ステージのスケジュールはキャラ博のホームページに掲載。問い合わせは実行委事務局☎(22)1130。
ホヤぼーやが来彦
正村さん 物産展も
 東日本大震災の被災地でボランティア活動をしている正村圭史郎さん(45)=彦根市本町=が、宮城県気仙沼市の「海の子 ホヤぼーや」をご当地キャラ博に招く。正村さんの自宅前では気仙沼の物産展も行う。
 ホヤぼーやは、ホヤをモチーフに、サンマの剣、ホタテのベルトなど、気仙沼の特産品にちなんだキャラ。正村さんは昨年のゆるキャラまつりにも連れて来ていた。
 物産展では気仙沼の水産業者と、阪神淡路大震災の被災地・神戸市の岡本商店街とで立ち上がったアンテナショップ「まただいん」の水産加工品を販売する。場所は奥野内科医院の隣り。
ひこにゃん焼き印の卵焼き
2日間の限定販売、近江や
 ご当地キャラ博に合わせて、会場の一つになる夢京橋キャッスルロード(彦根市本町)の飲食店「近江や」が19、20日のイベント期間限定で、ひこにゃんの焼き印が押された卵焼きをトッピングした近江ステーキ丼を販売する。
 若林恵里佳店長(23)がゆるキャラファンの来場者に喜んでもらおうと企画。滋賀県産の米にミディアム状態の近江牛と卵焼きを乗せた丼で、サラダとみそ汁も付いている。ひこにゃんの使用を管理している市によると、外食産業としては初めての認証だという。
 近江ステーキ丼は1セット1700円。2日間で200食の限定販売。販売時間は午前9時~午後4時。問い合わせは同店☎(22)6728。

田の浦に集会所を増築 彦根南ロータリーが滋賀県立大生を支援

 滋賀県立大学(彦根市八坂町)の学生たちが、東日本大震災の被災地支援として宮城県本吉郡南三陸町の田の浦地区に建設した集会所の増築工事が終了し、13日に現地で竣工式が行われた。増築工事は彦根南ロータリークラブ(RC)が支援した。
 県立大の建築デザイン学科と生活デザイン学科の学生たちは、震災直後に「木興プロジェクト」を立ち上げ、田の浦地区に漁師たち向けの番屋を建設したり、地元の女性たちと一緒に「ほたてあかり」を作るなど支援活動を行い、昨年には集会所も建設した。
 集会所の広さは約66平方しかなく、増築する案が浮上したが、材料や技術が不足していたため、土木工事に精通した会員がいる彦根南RCが材料の手配から支給、技術指導を行うことになり、9月3、4日と9、10日に会員が現地に出向いて県大生と一緒に作業を行い、約132平方㍍に増築した。
 竣工式には会員12人を含め、県大生や現地の住民ら計112人が参加。除幕式やもちまきなどが行われ、住民も喜んでいたという。
 彦根南RCの奥山二三男会長は「増築工事が完成し、大変喜ばしく思っています。被災者の皆さんのより所として活用され、復興に少しでも役立つことを心から念願しています」と話していた。

2013年10月18日金曜日

ご当地キャラ博in彦根のガイドブック発売

 彦根市内の商店街で19、20日に開催される「ご当地キャラ博in彦根」(旧ゆるキャラまつり)の公式ガイドブックが販売されている。
 ガイドブックでは、参加するキャラ219体をエリア別で紹介しているほか、ひこにゃんなど彦根のキャラを掲載。ほかに、2日間のイベント内容、ブースマップ、公共交通情報、ステージスケジュールなどを載せている。
 A5判144ページ。500円。市内では渡辺薬局、戦国丸、太田書店、平和堂銀座店、たこ壱、四番町スクエア、キャッスルホテル、千成亭などで販売している。

モンゴル式住居・ゲル 銀座コジマビルに登場

 彦根市銀座町のコジマビル3階のコジマホールにモンゴル式住居「ゲル」が登場した。19日午後4時~は同ホールで、モンゴル近現代史が専門の小貫雅男・滋賀県立大学名誉教授の話を聞く会がある。
 ゲルは円柱型の生活スペースと三角型の屋根を組み合わせたテント式の住居。運搬と設営が簡単で、遊牧生活を送るモンゴル人に適している。染織作家の飯森よしえさん(66)=大津市=は平成12年ごろに小貫名誉教授に出会って以降、ゲルにひかれ、作品展の会場などにゲルを設けるようになった。
 飯森さんは今月25日から同ギャラリーで作品展を開くことから、3階のホールにゲルを設営することにし、14日に知人ら5人ほどと一緒に約2時間かけて建設した。木材とよし、竹を材料に、周りを白布で覆っている。大きさは直径4・3㍍、高さ2・5㍍、入り口の高さ1・48㍍。
 見学希望者はギャラリーコジマへ。小貫名誉教授の聞く会の参加費は1000円。申し込みは中野亘さん☎0748(24)0882。
 また26日午後3時半~は西野貴人さんによる和太鼓ライブもある。前売り2000円。申し込みは飯森さん☎077(546)7262。
 銀座町のギャラリーコジマは23日まで陶芸家の中野亘さん(60)=東近江市=の作品展を開いている。中野さんの茶碗や花差しなど約60点を展示している。開館は午前10時半~午後6時。平和堂の駐車券あり。問い合わせは同ギャラリー☎(22)0347。

2013年10月17日木曜日

切手セット・ひこにゃんと彦根道中膝栗毛 17日発売

 オリジナル切手セット「ひこにゃんと彦根道中膝栗毛」が17日発売される。贈呈式が17日午前9時半~彦根商工会議所である。
 日本郵便近畿支社が販売するひこにゃんの切手セットとしては第5弾目。初めて着ぐるみのひこにゃんを上部に配し、夢京橋あかり館、七曲り仏壇街、自転車タクシー、千代神社などの絵とひこにゃんのイラストが載った80円切手10枚のセット。ひこにゃんが描かれた手ぬぐいも付いている。
 1セット1800円。彦愛犬と米原、長浜の郵便局のほか、大津、京都、大阪の各中央局で販売。ウェブサイト「郵便局のネットショップ」でも25日から発売される。

彦根の湖岸で清掃 流木など20㌧除去20日も

 先月の台風18号などで琵琶湖岸に流木など大量のごみが打ち上げられていることから、市民有志らが13、14日の両日、カインズ彦根店前の湖岸で清掃活動を行った。
 ボランティア団体・サラン彦根の十河勇一さん(50)らによる「ひこね流木清掃実行委員会」の呼びかけで、県内外からのほか、滋賀大学と滋賀県立大学のウインドサーフィン部から13日に計40人、14日に計45人が参加。馬場2丁目から長曽根町までの約600㍍の湖岸に打ち上げられたごみの除去作業を行った。
 2日間の作業で流木や自転車、ビン、プラスチックなど計約20㌧を除去し、翌日から燃えるごみ、不燃ごみ、埋め立てごみ、産廃に区分けし処分している。清掃活動に参加した県立大3年生の平野颯一君(20)=守山市=は「掃除をする人の立場になって、ポイ捨てなどは絶対にダメだということを改めて知った」と話していた。
 湖岸の清掃活動は20日も午前9時から午後4時まで実施予定。問い合わせは十河さん☎090(1675)7839。

2013年10月15日火曜日

映画・結い魂の上映会 ひこね燦ぱれすで

 高齢者たちの人生をまとめたドキュメンタリー映画「結い魂(ゆいごん)」の上映会が、26日午後1時半~ひこね燦ぱれすで開かれる。
 近江八幡市内の団体・ひょうたんからKOMAの公募で集まった同市の市民13人によるスタッフが、いずれも映画監督の原一男さんの企画・監修、長岡野亜さん(40)の監督の元で3年半かけて平成23年末に完成させた。
 作品では、八幡堀を毎日清掃している男性や、駅前の料理教室に通うおやじたち、終戦を迎えた満州で出産した長女をソ連軍の侵攻による悲惨な生活で亡くした女性ら計6人の高齢者の人生を15分~30分ずつで紹介している。
 試写用の映像を見た奥田好香さん(61)=平田町=が「地域のお年寄りの思いや願いを次世代に届けよう」と彦根での上映会を企画。上映後には長岡監督と市民代表とのパネルディスカッションも予定。入場料は大人800円(当日1000円)、学生500円、中学以下無料。問い合わせは奥田さん☎090(7887)4637。

2013年10月14日月曜日

救急要請増加で救急隊1隊と救急車1台を増やす、彦根市消防本部

 彦根市は市消防本部管内の救急要請が増えていることから、救急隊を1隊(3人)増やし、9日に消防本部で運用の開始式を開いた。また救急隊の増隊に伴って配備した新しい救急車を公開した。
 市消防本部は1署と北・南・犬上の3分署の各署に救急車と救急救命士を配置し、市内3隊、犬上郡内1隊の計4隊で救急業務を担ってきた。
 救急の出場件数は、北分署を開設し4隊体制になった平成5年時が2600件だったが、昨年が5345件と倍以上に増加。4隊すべてが出場中に救急要請を受けるケースもあるという。このため市は平成21年12月に消防隊が救急隊を支援できる体制を始め、昨年だけで救急隊不在時の出場が5件、救急車遅延による出場が9件となっている。
 新たな1隊は本署に配備。新しい救急車は全長5㍍62㌢・高さ2㍍58㌢。心電計、自動血圧測定、人工呼吸器、防振ベッドなどを装備しているほか、自動心臓マッサージシステムを県内で初めて導入した。費用は約3302万円。
 開始式では岸本弘司・市消防長が「職員一丸となって管内13万5000人の安全安心のためにまい進していく」とあいさつし、市長らを交えてテープカットされた後、新たな隊によって救急救命の実演が行われた。

2013年10月11日金曜日

侍サイクル 自転車専門店 中央町に移転オープン

 自転車の専門店「侍サイクル」が4日、彦根市中央町に移転オープンした。
 店主は、彦根のまちづくりに貢献するひこね地域おこし協力隊員を平成23年5月から今年3月まで務めた目片貞明さん(38)=佐和町。自転車安全整備士と自転車技士の資格を所有しており、今年4月にNPO五環生活(中央町)のテナントビル内に開店したが、より広い敷地を求めて移転した。
 新店舗の広さは約24平方㍍。新車・中古車の自転車販売のほか、グッズや部品の販売、修理、メンテナンスなど、自転車に関することなら何でも引き受けるという。自転車についてのマンガや雑誌などもそろえており、目片さんは「読みに来てもらうだけでも良いので、気軽にお店に来てください」と話している。
 営業時間は正午~午後9時。水・木曜は定休。問い合わせは同店☎(26)3626。なお同店は彦根商工会議所の空き店舗活用事業・チャレンジショップの第30弾目。

2013年10月10日木曜日

さんあかレンジャー初登場 元・鳥居本中生3人が考案

 彦根市鳥居本町の旧中山道沿いで5日、6回目の宿場まつりがあり、地元のキャラクター・さんあかレンジャーの看板(高さ約1㍍20㌢)も初披露された。
 さんあかレンジャーは、いずれも鳥居本町の小野瑞季さん(16)=米原高1年、小野葉月さん(16)=河瀬高1年、東出侑音さん(16)=虎姫高1年=が鳥居本中3年生時の昨年11月に、江戸時代の名産だった赤玉神教丸、合羽、すいかの「三赤」にちなんで考案。赤玉レッド、合羽レッド、すいかレッドの3つのキャラで構成している。
 デザインを担当した小野瑞季さんは「さんあかレンジャーを生かして鳥居本をPRしてもらえればうれしい」と話していた。
 宿場まつりでは、開会式で除幕された後、各レンジャーの衣装を着た子どもたちが記念写真を撮るなど、早速、人気を集めていた。また、さんあかレンジャーをイメージしたストラップなども販売されていた。
 まつりを主催した地元団体・鳥居本お宝発見隊では「今後、何らかの形で、さんあかレンジャーを活用する方向で検討していきたい」としている。

2013年10月8日火曜日

Rag―lagのセカンドアルバム完成 ご当地キャラ博や近友祭で披露へ

 彦根市を拠点に県内で活動しているグループ「Rag―lag」(ラグラグ)が、セカンドアルバム「2nd Time」を完成させ、10日に発売する。ゆるキャラまつりのテーマソングに使われた曲も入っており、今月19、20日に市内で開かれるご当地キャラ博in彦根(ゆるキャラまつりから名称変更)の会場でもライブを予定している。
 Rag―lagは、ボーカルの越中愛さん(35)=地蔵町、ギターの戸谷昇さん(49)=東近江市、ピアノの勝居悟史さん(35)=同=の3人で平成17年6月に結成。同19年3月には1枚目のアルバム「Anytime Anywhere」をリリースした。曲はびわ湖放送の高校野球ハイライト挿入歌やゆるキャラまつりのテーマソングなどとして採用されている。6年ぶりのアルバムに向けて昨年7月から、パーカッション(打楽器)の藤塚慎也さん(44)=小泉町=を加えて中央町のスタジオで曲作りを開始。「キミノスムマチ」や「追憶」、「アフリカの月」などポップ調のオリジナルとカバーの計8曲を完成させた。
 リーダーの戸谷さんは「この6年間の活動の集大成。色んなバリエーションの曲があって、子どもから高齢者まで楽しく聞いてもらえれば」と話している。
 アルバムは1枚1500円。主なCDショップのほか、ホームページ(http://ameblo.jp/rag-lagblog/)で販売する。ご当地キャラ博では20日に四番町スクエア内で歌を披露するほか、11月4日に近江高校で開催される「近友祭」でも午後2時半~ライブを行う。

2013年10月7日月曜日

ご当地キャラ 日本応援団と近江高生が被災地訪問

 彦根市内などのキャラクターたちによる「ご当地キャラ 日本応援団」と近江高校の生徒たちが先月末、東日本大震災の被災地を訪れ、被災者と交流を深めた。
 同応援団は地域貢献を目的に地元の教育機関や福祉施設などに訪問するため、今年6月に各地のキャラクターたちによって結成されたボランティア団体。しまさこにゃんやあさ彦くん、ビバッチェくん(いずれも彦根)、ハートちゃん(多賀)、かさまるくん&かさまるちゃん(岐阜県笠松町)、獣兵衛(千葉県)の7体が所属している。
 「被災地に元気を届けよう」と弾丸ツアーを企画し、11月4日に近江高で開かれる「近友祭」で被災地のパネル展などを計画している同校生徒会にも呼びかけ、同応援団のキャラと市民ら13人、生徒8人と教員2人が先月27日夜に近江高を出発。翌日に宮城県南三陸町の仮設商店街、29日に石巻市の石ノ森漫画館などに訪れ、被災者や現地のご当地キャラと交流した=写真。近江高生たちは避難している中学生やボランティアの人から震災時やこれまでの復興の様子を熱心に聞いていた。
 近江高では近友祭で、東北の物産品を販売する被災地サポートマルシェや、生徒たちが被災者らから聞いた内容をまとめたパネル展を行う。

歴史と哲学の力で歴史手習塾、東京大学史料編さん所・本郷和人教授迎え

 歴史と哲学の力をテーマにした「市民大学講座・歴史手習塾」が1日から文化プラザで始まった。
 東京大学史料編さん所の本郷和人教授を講師に迎え、初回は「戦国時代の原理」をテーマに講義。本郷教授はドイツの哲学者・ヘーゲルが唱えた自由と平等の概念を取り上げながら「日本には平等はあるが、野放図な自由しかなく、日本の歴史には当てはまらない」「その代わりに日本には平和という要素がある。色んなものを失ったが、平和な時代にあり、平等と平和という方が分かりやすい」と解説。
 源頼朝(鎌倉)時代と豊臣秀吉(安土桃山)時代における家臣への領地を与える方法の違いと、ヘーゲルによる法の哲学の「自由とは所有である」の考えにふれた上で「秀吉時代なら家臣の領地を侵害したら秀吉が反発するが、平安や鎌倉、室町時代ではトップにそんな権力がなく、所有権が未成熟」「中世の時代は自由が弱く、成長する過程にあった」と結論付けた。
 次回以降は8日に「信長・秀吉と天皇」、22日に「自由と平等の日本史」をテーマに行われる。いずれも午後7時~。1回1200円。問い合わせは文プラチケットセンター☎(27)5200。

2013年10月5日土曜日

佐和山自動車教習所が閉鎖 彦根駅東土地区画整備で跡地は未定

 彦根市安清東町の佐和山自動車教習所が彦根駅東土地区画整備事業に伴い、今月15日付けで閉所する。跡地については未定だが、同事業計画で商業系のエリアに入っているほか、道路や川が整備される予定。
 同教習所は彦根自動車学校(岡町)の分校として昭和54年に約9000平方㍍の敷地に建設。これまでに運転免許取得のための彦根・犬上、米原の住民や大学生のほか、高齢者講習の受講者、交通安全教室の受講生ら計約3万人が利用してきた。
 同教習所は区画整理事業のエリア内のため、市が数年前から閉鎖を求めていた。閉鎖が決まった半年ほど前からは、受講者の彦根自動車学校への移行を進めており、送迎バスを充実させるなどの対応にも努めている。
 なお市は同教習所の跡地を含め、区画内の平成30年度中の整備完了を目指している。

2013年10月3日木曜日

コーヒーと英国雑貨の店「MICRO・LADY COFEE STAND」オープン彦根駅1階に

 JR彦根駅1階(西口)にコーヒーと英国雑貨の店「MICRO・LADY COFEE STAND」がオープン。会社員や観光客らの休息の場として賑わっている。
 木村宏さん(42)・瑞穂さん(25)夫妻=彦根市南川瀬町=が経営。宏さんは1年前に仕事を辞め、東京都内の専門学校に通うなどしてコーヒーのひき方や入れ方などを学び、コーヒーマイスターなどの資格を取得。
 オープンした店では、ブラジルやケニア、ルワンダなど世界各国から厳選したコーヒー豆を仕入れているといい、ドリップコーヒーやカプチーノ、エスプレッソ、秋田のりんごジュースなどを販売。また瑞穂さんが関心のある英国のデザイナーによるハンドメイドのポーチなど20種類の雑貨も置いている。
 宏さんは「コーヒーライフを生活の中に入れてもらおうと、ロープライスで提供させてもらっている」、瑞穂さんは「観光に来られる方にとっての彦根の入口になれば」と話している。
 テイクアウトもしている。営業時間は午前7時半~午後8時。木曜休み。問い合わせは同店☎080(1445)2374。
 なお同店は彦根商工会議所による空き店舗活用の補助事業「チャレンジショップ」の第29弾。

茶の歴史から作陶、茶道体験まで学習 鳥居本中学校で

 茶碗作りから茶道までの体験授業が彦根市立鳥居本中学校で先月27日から始まり、3年生26人が校内で学んでいる。
 27日にはミホミュージアム(信楽町)教育普及課の上田敦さん(51)が講師に招かれ、茶の種類や歴史、器のデザインなどを教えた。生徒たちは、紀元前2700年ごろに中国で茶が発見され、1200年前の奈良時代に遣唐使の最澄らによって日本に伝来。千利休の「和敬静寂」や井伊直弼の「一期一会」などのおもてなしの精神が茶道にあることを学んだ。
 30日には県立陶芸の森(信楽町)の陶芸家・橘功一郎さん(44)や滋賀次世代文化芸術センター(大津市)の職員ら計4人を講師に招き、作陶を体験。生徒たちは三等分した粘土の1つを平らにし、その上に2つのドーナツ型を順番に乗せながら、最大直径13㌢前後の茶碗を作った。
 今後、信楽で焼かれた後、11月に絵付け、箱書きを経て、来年1月には茶道体験も予定。生徒の佐々木翼君(15)は「いい感じで出来ており、これからが楽しみ。絵付けでは木の葉をイメージした絵を描きたい」と話していた。

とりいもと宿場まつり6回目 さんあかレンジャー披露へ

 彦根市の鳥居本地区で5日、恒例の宿場まつりが行われる。
 地元有志団体の鳥居本お宝発見隊がまちおこしの一環で行っており、6回目の今年は例年行っている柿渋染め体験、スイカ糖と七爽茶(ななそうちゃ)の試飲に加え、今回は重要文化財の「赤玉神教丸本舗有川家」の歴史と建物についての講演会や、鳥居本中生が考案した新キャラクター「さんあかレンジャー」を披露する。
 講演会は滋賀大学の青柳周一教授を講師に迎えて午後2時~専宗寺で開催。定員100人、参加無料。ほかに、鳥居本中生のよさこいソーラン演舞や、地元食材を使った当日限りのレストランの開店、絵画・写真の展示、スタンプラリー、手作り市なども。開催時間は午前10時~午後4時。

2013年10月2日水曜日

時間外手当2000万円を不正受給 彦根市立病院の男性医師

 彦根市は、約2000万円の時間外勤務手当を不正に受給していたとして、市立病院放射線科の部長級の男性医師(46)=京都市=を先月30日付けで停職1カ月の懲戒処分にした。男性医師は同日付けで退職願を提出、受理された。
 市立病院では放射線の画像診断の一部業務を外部の会社に委託しており、担当医は自宅のパソコンから委託会社のシステムに繋げて遠隔診断ができ、自宅で仕事をした際には、命令簿(申告書)に記載した上で時間外勤務手当と休日勤務手当が受給できる。
 しかし、男性医師は平成22年1月から同25年6月までの間、計約2064万円(3438時間)分の時間外勤務を自宅でしたとする虚偽の申告を行い、不正に手当を受給していたという。
 過剰な申告を不審に思った市立病院が、委託会社からの実績書類と比較したところ、不正が発覚。男性医師は先月25日に不正分を全額返還した。
 市は金子隆昭院長と事務局長に対し「訓告」、事務局次長と職員課長に「院長による口頭厳重注意」の処分を行った。金子院長は「二度とこのようなことが無いよう、職員が一丸となって最善を尽くしていきたい」とコメントしている。

2013年10月1日火曜日

彦根の60歳代の男性3人 カナダで狂言披露へ

 彦根市内の60歳代の男性3人らが来月、カナダで狂言を披露することになり、練習に励んでいる。
 カナダを訪問するのは、辻橋正一さん(66)、松田秀昭さん(68)=いずれも中薮町、中村憲一さん(66)=野田山町=と、元狂言師・柳本勝海さん(43)=京都市、元ひこね国際交流会VOICE代表の小澤祥子さん(67)=岩手県奥州市。
 そのうち市内の男性3人は狂言歴4~6年で、市内の狂言同好会に所属。昨年1月にはほかのメンバーと共にパリを訪れ、計11番を演じた。小澤さんの知り合いの紹介で渡加が決まり、柳本さんの指導を受けながら、7月から中薮町のみどり会館で練習している。
 10月1日に出国した後、2日~4日にモントリオール市内の高校2校と公共施設で狂言を披露し、大学では狂言の紹介とワークショップなども行う。8日に帰国する。
 演目は主人の留守の間に使用人の2人が酒を飲みふける「棒縛(ぼうしばり)」と、盗人と主人とのやり取りの「盆山(ぼんさん)」。
 3人は「まだまだ未熟ですが、600年も続く伝統芸能に触れてもらい、大いに笑ってもらえたらうれしい」と話している。