2012年9月30日日曜日

第5回とりいもと宿場まつり 佐和山探索も30日

 とりいもと宿場まつりが30日に彦根市鳥居本地区で行われる。
 地元住民の鳥居本お宝発見隊主催の今年で5回目のイベント。舞宇夢赤鬼と鳥居本中生によるよさこい演舞(午後2時~鳥中グラウンド)、映画「のぼうの城」写真風景パネル展と鳥居本駅の四季の写真展(鳥居本駅舎)、特別講演会「自然満喫楽しい田舎暮らし」(午後1時半~専宗寺)、特別展「法海坊ゆかりの品々」(上品寺)など。
 また鳥居本界隈では、シカ肉カレーなど地元産食材によるジビエレストラン、楽焼絵付け体験、柿渋染め体験、アートバザール、フリーマーケットなども。午前10時~午後4時。
 旧佐和山城と鳥居本地区の旧城下町を探索する「まるごと佐和山城」が、30日のとりいもと宿場まつりに合わせて行われる。今回はこれまでは困難だった旧太鼓丸の見学もできる。
 集合は鳥居本駅前。かもう坂往還、切り通し、本丸跡、太鼓丸、石垣、鳥居本宿の約6㌔を巡る。出発は午前9時05分・20分・30分・50分・同10時から選択。参加費300円。
 申し込みは27日午後5時までに県教委文化財保護課0748(46)6144。中止時は前日に参加者に連絡がある。

2012年9月28日金曜日

小野町太鼓踊り 2時間の完全形76年ぶり奉納へ

 彦根市小野町に伝わる市指定無形民俗文化財(平成5年2月3日指定)の小野町太鼓踊りが、小野町八幡神社の修繕を記念し29日に奉納される。正式な踊りの形の披露は、昭和11年以来実に76年ぶりとなる。
 小野町太鼓踊りは、文政6年(1823)の銘がある締太鼓の胴部分が町内に残っていることから、江戸末期にはすでに行われていたとみられる。豊作への感謝や小野町八幡神社の修繕などの際に不定期に踊られていたとされ、踊りの構成は行進の「道行き」で会場入りした後、「場ならし」を経て、「豊年踊り」「綾(あや)踊り」「こきりこ踊り」の3部からなり、計約2時間の長丁場。
 昭和11年に地元の若衆が披露した後、途絶えたが、同30年代に青年団が30分の短縮バージョンで復活させ、同49年には小野町太鼓踊保存会が結成されて伝承に努めてきた。平成19年には完全な形の踊りを目指し、同保存会の中に復元委員会を設置。昭和11年時を知る高齢者の助言や当時の写真=写真下=などを参考に完全な形を復活させた。
地元住民23人が披露
衣装も昭和11年時の再現
 76年ぶりに踊りを披露するのは、小野町内の小学4年生から70歳代の23人。そのうち踊り子13人、鉦(かね)2人、音頭8人の3役に分かれて、今年6月から毎週日曜に練習をしてきた。当日着る衣装も昭和11時に撮影された写真を参考に再現し全員が身につける。
 同保存会会長で小野町自治会長の林定信さん(56)は「ここまで苦労もしたが、何とか復活できるまでこれた。まだまだ完全な形ではないが、次世代に伝えるためにがんばりたい」と話している。
 同保存会では町外以外での公演も受け付ける。問い合わせは林さん090(3267)5312。
小野町八幡神社で29日
 29日に76年ぶりに披露される小野町太鼓踊りの日程は以下の通り。午前11時~「道行き」で行進し、午後0時半~小野町八幡神社で踊り開始。休憩をはさんで同3時ごろまで奉納する。終了後に秋例祭、もちまきがある。境内では町内で収穫された新米や野菜、地酒の販売も。抽選会もある。雨天時、踊りは短縮して拝殿で行われる。
 見学自由だが、駐車スペースが少ないため、近江鉄道などで来場を。問い合わせは林さんへ。

長曽根〜松原の浜に流木などごみ400㌧ 30日・1日に清掃活動

 今月18日の大雨の影響で、彦根市の長曽根から松原にかけた琵琶湖岸に流木など大量のごみが押し寄せている。市民有志らは30日と10月1日に清掃作業を行う=写真は23日午後1時撮影
 大雨の影響で、流木などのごみが芹川や犬上川などから琵琶湖に流れ込み、浜にも打ち上げられている。浜のごみの量は約400㌧とされ、この除去については専門業者が請け負う場合、入札などの手続きで2カ月ほど必要になる。
 松原などでは臭いも漂い始めていることから、環境ボランティア団体・サラン彦根の十河勇一さん(49)=長浜市=らが清掃活動を行うことを決めた。30日に収集と分別、翌日にごみを彦根市清掃センターと中山投棄場に持ち込む。
 作業時間は30日が午前9時~午後4時。集合場所は彦根港。持ち物はゴム手袋、長靴、タオル、着替え、飲み物などで、あれば胴付き長靴、のこぎり、チェーンソー、ゴムボートも。汚れても良い服装で。1日は午前9時~積み込み作業。軽トラか2㌧トラックも募集。
 十河さんは「1日ですべてを除去できるとは思わないが、出来る所までやりたい。例え1時間でもよいので多くの人の手を借りたい」と話している。問い合わせは十河さん090(1675)7839。

2012年9月27日木曜日

人間の脳の巨大化 胎児期から、チンパンジーの胎児の脳と比較し解明

 滋賀県立大学(彦根市八坂町)人間文化学部の竹下秀子教授ら研究グループが、世界で初めてチンパンジーの胎児における脳容積の成長パターンを解明し発表した。人間の胎児と比べチンパンジーの胎児の脳の成長が鈍ることがわかり、人間の脳の巨大化が胎児期から始まっていることが明らかになった。
 研究グループは、林原類人猿研究センターのチンパンジーの胎児に対し、三次元の超音波診断法を使いながら妊娠14週目から出生直前までの脳容積の変化を調査。人間の胎児の場合と比べた。
 この結果、チンパンジーの胎児の脳容積は妊娠17週から22週ごろまでは人間の胎児と同じような成長速度を示したものの、22週ごろで成長速度が頭打ちとなった。32週目時点で、脳容積の成長速度は人間の胎児が1週あたり26・1立方㌢㍍なのに対し、チンパンジーの胎児は4・1立方㌢㍍と、拡大しないことがわかった。
 研究グループでは「人間の脳の巨大化は胎児期からすでにスタートしており、人間の祖先がチンパンジーとの共通の祖先から分かれた後、人間において独自に獲得したといえる」としている。この研究成果は今月24日の米国の科学雑誌で報告された。

2012年9月26日水曜日

「佐和山城と石田三成」展 開国記念館で

 彦根市金亀町の開国記念館で15日からテーマ展「佐和山城と石田三成」が始まった。
 1章から3章ではそれぞれ「歴史」「戦い」「遺構」のテーマに分けて、古図や解説文、石垣跡など写真入りで佐和山城について取り上げており、戦国時代に近江北部の京極・浅井家対南部の六角氏による境目の城の中心的役割だったことなどを解説している。
 4章から6章では石田三成を「誕生」「足跡」「最期」の項目に分けて、少年のころに預けられていた法華寺や三成が参じた城攻め、関ヶ原合戦で敗北後に隠れた岩窟などを写真や地図入りで紹介。
 7章では佐和山城の城門が移築されたという表門がある妙源寺や、太鼓門が城の用材だったとされる専宗寺など「市内に残るゆかりの地」を案内している。ほかに16世紀の丸瓦や鬼瓦、志野膳など佐和山城跡で出土した品11点も展示。午前8時半~午後5時、平成26年8月31日まで。入館無料。

中国湖南省の友好都市・湘潭市への使節団派遣中止、湘潭側「変更」要請も

 彦根市は24日、中国湖南省の友好都市・湘潭市に10月25日から予定していた彦根市友好親善使節団の派遣を中止すると発表。同日、湘潭市に通知文をファクスで送った。
 日本の尖閣諸島の国有化に対して中国各地の日本の店舗や工場で破壊や略奪などの暴動が相次ぎ、滋賀県と友好協定を結ぶ湖南省でも平和堂の3店舗が被害にあった。
 彦根市は、14日に湘潭市側に現地の状況を確認。24日付けで湘潭市側から「適当な時期に変更すべく調整を」とするファクスを受け取った。
 これ対して彦根市は「この状況で使節団を派遣しても友好交流の成果をあげることは困難」と判断し中止を決定。今後についても、「強い反日感情を持つ都市と交流を続けるべきか、今後の中国政府または湖南省の対応を見て考えたい」とし、中国の出方次第では交流事業を取りやめる方針を示している。
 彦根市と湘潭市は平成3年11月1日に友好関係を締結。以来、使節団や中学生交流団の相互派遣、研修生の受け入れなどの交流事業を進めてきた。彦根から10回目となる今年の派遣団は職員や関係者ら10人前後が10月25日から31日まで訪れる予定だった。使節団の派遣は隔年ごとに相互で行われており、前回平成22年度の彦根からの派遣時も尖閣諸島を巡る日中の対立で、中止になっている。

2012年9月25日火曜日

椿の柄の着物と帯 展示会、滋賀土地建物情報センターで

 椿(ツバキ)柄のみの着物と帯の展示会が、18日から彦根市佐和町の滋賀土地建物情報センター2階で始まった。
 ツバキは真夏の7月中旬から8月にかけてつぼみとなり、真冬の1月中旬から2月に開花する。同センター代表取締役の加納久平さん(66)=正法寺町=は、「人間が季節の中で辛いと思う時期に育んでいる」ことにひかれ、20年ほど前からツバキ柄の着物などを収集。これまでに骨董市やネットオークションで合計約700点を集めた。
 町制時代にツバキが町の花木だった石川県野々市市からの約40人の見学希望に合わせて、市民や観光客にも見てもらおうと初の展示会を企画。会場では江戸後期から平成の時代に作られた着物と帯計50点を並べた。
 ツバキは花がそのまま落ちる様子が首の落ちる姿と重なるとして、明治以降、忌み嫌われてきたが、加納さんは「織りや染め、刺繍に作者の思いが込められており、ツバキの生きる強さも感じていただけると思う」と話している。午前9時~午後5時、10月21日まで。水曜休み。問い合わせは同センター(22)6001。

坂東玉三郎さん演出 太鼓集団「鼓童」公演、佐渡など地酒祭りも


 歌舞伎役者・坂東玉三郎さん演出の「鼓童 ワン・アース・ツアー2012~伝説」が26日午後7時~文化プラザである。
 鼓童は太鼓を中心にした音楽集団。新潟県佐渡島での活動を経て、1981年に鼓童としてベルリン芸術祭でデビュー。以降、国内外で公演を重ね、これまでに46カ国で活動している。今年4月には坂東さんを芸術監督に招いており、文化プラザが最初の公演となる。
 全席指定。1階4500円、2階3500円。申し込みは文プラチケットセンター(27)5200。
 文化プラザは「鼓童」公演に合わせて、26日午後5時15分~グランドホールのロビーで、佐渡と彦根地域の蔵元を招いた「地酒祭り」を行う。
 国内外で高い評価を受けている佐渡の北雪酒造、豊郷町の岡村本家、愛荘町の藤居本家の3店が、自慢の地酒を持ち寄って販売するほか、立ち飲みできるスペースも設ける。鼓童公演の入場者には地酒などが当たる抽選会への参加も。午後5時半~先着100人。

2012年9月24日月曜日

近江ちゃんぽん協会設立 イベント誘致や教育助成も

 彦根発祥の近江ちゃんぽんで滋賀県を盛り上げようと、このほど「近江ちゃんぽん協会」が設立された。近江ちゃんぽんのPR活動のほか、イベントの誘致や学校教育現場への助成など地域の活性化にも貢献する。
 同協会の会長は、ちゃんぽん亭総本家などを運営するドリームフーズ(彦根市幸町)の事業推進部長・山崎利明さん(35)。近江ちゃんぽんの愛好者の会員と一緒に近江ちゃんぽんを普及させながら、地域の活性化にもつなげていこうと協会を設立した。
 取り組み内容としては、近江ちゃんぽんの店を紹介するマップ作り、県内外での近江ちゃんぽんキッズによるステージショーの展開などのほか、全国ご当地ちゃんぽんサミットなどイベントの誘致活動や、食育・環境保全など学校教育への助成という地域への貢献活動も進めていく。
 同協会の会員はイベントなど開催時にボランティアスタッフとして運営を手伝う。山崎さんは「県内外でさまざまな取り組みをして、近江ちゃんぽんの普及と共に、彦根を中心に滋賀を一緒に盛り上げていきましょう」と、仲間(会員)を募集している。
 問い合わせはドリームフーズ内の同協会(26)9131。

2012年9月22日土曜日

鳥居本駅舎 旧豊郷小 旧日夏村役場 高宮・加藤家住宅(旧布惣) 国の登録有形文化財へ

 国の文化審議会は21日、彦根市や豊郷町など県内11件の建物を登録有形文化財にするよう文部科学大臣に答申した。対象の建物は以下の通り。
 ▽加藤家住宅(高宮町)主屋、一之蔵、二之蔵、三之蔵=いずれも江戸時代末期建設。高宮宿で「布惣」という屋号で高宮布を扱う麻布商だった。主屋の1階には装飾を施した腕木(うでぎ)、2階には横長の虫籠(むしこ)窓が当時のまま残る。蔵はいずれも江戸末期の町家にあった土蔵の形式。現在は「宿駅・座 楽庵」として、ギャラリーやカフェとして開放されている。
 ▽近江鉄道鳥居本駅舎=昭和6年建設の木造平屋建て。半切妻の屋根と、半円アーチを備えた出入り口、出入り口横の煙突が特徴で、県内でも数少ない木造の洋風駅舎。
 ▽旧日夏村役場産業組合合同庁舎(日夏町)=昭和9年建設のヴォーリズ建築。1階の南半分を日夏村役場、北半分を産業組合として、約25畳の2階は大広間で議事堂としても使われた。昭和25年に彦根市と合併した後は、2階が日夏公民館として平成11年まで、旧産業組合の部分は農協が同14年まで使用。同21年から個人所有となり、交流施設「日夏里(ひかり)館」として使われている。
 ▽旧豊郷小学校校舎、講堂、酬徳記念図書館=いずれも昭和12年建設のヴォーリズ建築。校舎は南北125㍍の長大さで、内部の床や廊下、教室の扉・窓には木材を使用。校舎と渡り廊下で繋がっている講堂は木製のいすを備え、2階席も設けた高い天井が特徴。図書館も床やカウンターなど要所に木材を使用。一時は取り壊しの危機にあったが、住民運動で阻止され、改修後、現在に至る。
 なお、今回の11件が登録されると滋賀県内の登録数は326件になる。

稲枝西小学校で3キャラ初披露 児童ら手作り

 彦根市立稲枝西小学校の児童たちが作ったゆるキャラ3体が、15日に同校で行われた運動会で初めてお披露目された。
 同校の児童会フラワー委員会の5、6年生13人が、花壇の花を育てる児童たちを応援するキャラクターを全校児童に募集。124点の応募があり、優秀5点を選考。そのうち3点を委員13人と保護者2人が着ぐるみにした。
 3キャラは、稲枝西小の旧校名・葉枝見小からの「はえみちゃん」、ミツバチの「ミツバッチー」、ジョーロの「ジョーロくん」。運動会では開会式に登場した後、昼ご飯時に場内を1周。三三七拍子にも加わり、児童や保護者から人気を集めていた。
 着ぐるみを作った5年生の冨居茉央さん(11)は「丸い顔を作るのが大変だったけれど、みんながキャラクターを見て笑顔になってくれたらうれしい」と話していた。今後は音楽会など校内での行事で活用する予定。

2012年9月21日金曜日

映画・のぼうの城 ビバシティシネマで試写会 ひこにゃん・三成くん応援

 石田三成が登場する映画「のぼうの城」の国内で最初の試写会が14日、ビバシティシネマで開かれ、招待客約200人が来場。試写会後には犬童一心・樋口真嗣の両監督が舞台あいさつをし、ひこにゃんや長浜市のキャラクター・三成くん、彦根・米原・長浜の各市長と記念撮影にも応じた。
 映画は、和田竜さん著「のぼうの城」(小学館)が原作。豊臣秀吉による小田原攻めに随行した三成や大谷吉継率いる2万人の軍勢は居城の一つ・忍城(おしじょう)を攻撃することになった。忍城には500人しか武士がいなかったため、三成勢は簡単に落とせると思っていたが、農民から「のぼう様」と呼ばれる城主・成田長親(ながちか)らの駆け引きに苦戦する・・・。
 試写会後、犬童監督は撮影場所に滋賀県内が含まれていることを明かし「滋賀には各所に昔のままの風景が保存されていて、過去の日本をえがく時に助かる。これからも昔の風景を残していってほしい」と述べた。樋口監督は「これまでの三成とは違う切り口で、かっこいい仕上がりになったのではないか。多くの人に見てほしい」と話した。
 獅山市長は「井伊家の彦根では三成は敵のイメージがあるが、映画を見て新しい三成像を認識できた」、長浜の藤井勇治市長は「わくわく、どきどきしながら映画を見た。三成公のすさまじい迫力、凜とした三成公を映像に踊り出してくれていた」と語った。
 映画の出演者は野村萬斎、上地雄輔、佐藤浩市、山田孝之、榮倉奈々ら。11月2日から全国公開。

平和堂 中国3店舗 当面休業、被害額は不明

 中国での暴動で店舗が被害を受けた平和堂(本部・彦根市小泉町)は、当面の間、現地の3店舗を休業する。
 同社は、中国湖南省の長沙市で「五一広場店」と「東塘(とんたん)店」の2店舗、株洲(かぶしゅう)市で株洲店を経営しており、15日の暴動では3店舗とも被害にあった。特にデモ隊の集合場所でもあった五一広場店では、外装の看板をはがされたり、窓ガラスを割られたりしたほか、地下1階・地上6階のすべてのフロアで破壊や略奪の被害にあった。
 同社によると、事前にデモの情報が入っていて15日は休業にしていたため、各店舗に赴任している日本人の社員10人や中国人の従業員にけがはなかったという。被害額は一部報道では10億円とも報じられているが、正式には不明。同社は当面の間、3店舗を休業する。
 なお同社は来年夏に長沙市内にもう1店舗を出店する予定だが、計画通り進めるという。

2012年9月19日水曜日

彦根市美術展覧会 滋賀彦根新聞社賞に高原さんの写真

 彦根市美術展覧会が17日から文化プラザで行われる。滋賀彦根新聞社賞には写真の部で特選になった大薮町の高原嘉一さんの「邂逅(かいこう)」=写真=が選ばれた。
 日本画、洋画、彫刻、美術工芸、書、写真の各分野に応募があった計464点のうちの入選作品377点を展示している。開館は午前9時半~午後5時、23日まで。18日のみ休館。
 17日午後2時~西・彦根各中の吹奏楽部によるコンサート、22日午前9時10分~彦根児童合唱団のコンサート、表彰式、同11時10分~講評会。23日午後2時~彦根箏曲連盟のコンサートも。いずれも入場無料。

2012年9月16日日曜日

なぜ日本維新の会を選ぶのか

 産経新聞が今月初めに行った世論調査で、次期衆院選での比例代表の投票先をたずねたところ、橋下徹・大阪市長率いる日本維新の会(以下、維新の会)が23・8%で首位となった。次点は自民21・7で、民主17・4、国民の生活4・4、みんなと公明3・3、共産3・2などと続き、わからない20・3―となっている。
 今、なぜ維新の会なのか。正式にはまだ政党ではなく、「維新八策」たる公約の具体的な工程表も示されていないにもかかわらず、多数の国民は維新の会、いな橋下徹という男に惹かれている。
 これは国民による一種の冒険であり、賭けでもあるが、裏を返せば、それほどまでに明治時代から続いてきた官僚支配による日本の中央集権体制が、根源まで腐りきっているということである。その老朽化したボロボロの腐敗構造を既に大多数の国民は諦観しており、その構造を打破できない政治に、もう匙を投げている。
 維新八策では、首相公選制、道州制、消費税の地方税化、衆議院の定数半減(240に)、公務員の身分保障の廃止、教育委員会制度の廃止、TPP参加、主権と領土を自力で守る防衛力の整備、憲法改正など、画期的な政策が並んでいる。
 以上の政策を一言で要約するならば、「自立」という言葉を当てはめることができよう。中央集権からの地方の自立であり、それは国民の自立にもつながる。また米国の属国からの自立をも訴えており、真の民主主義国家を目指しているともいえよう。
 確かに、維新の会の擁立予定の候補者は多くが素人であり、そのような集団が国政のキーマンになることは危惧される。にもかかわらず、なぜ多数の国民が維新八策に近い政策「アジェンダ」を掲げる既成政党のみんなの党ではなく、維新の会を支持するのか。それは大阪を舞台にあらゆる改革を断行し、国をも動かしている橋下徹という男の爆発的な発信力と突破力、そしてそのカリスマ性に魅了されているからに他ならない。
 経済の低迷、政治の混迷・・・、衰退の途をたどる我が国が目指すべき国家像とは何か。「近いうち」にある総選挙で、我々はこれまでのように、甘い蜜のみに食いつくのではなく、国全体の将来を考えた上で真剣に選択する時節にあることを肝に銘じなければならぬ。その最たる対象が維新の会であることに間違いはない。【山田貴之】

2012年9月15日土曜日

高宮の座・楽庵おとくら 滋賀県立大生手作りのおもちゃ展示

 滋賀県立大生が作った子ども向けのおもちゃが、彦根市高宮町の座・楽庵「おとくら」で展示されている。
 生活デザイン学科2回生の9人が講義の中で作った木製のおもちゃ10点。舟の上にバランス良く乗せる積み木や、ネタとシャリを組み合わせる寿司作り、文字をはめ込みながらしりとりをする遊びなど、学生らしいユニークなおもちゃがそろっている。
 実際に遊ぶこともできる。開館は今月の土日の午前10時~午後5時。入場無料。店内の喫茶では飲み物やかき氷などを提供している。
 23日午後2時~は市内在住の音楽家・mansiさん(37)のピアノの弾き語りもある。駐車場あり。問い合わせはおとくら代表の久保晃さん090(6247)0161。

2012年9月13日木曜日

彦根ロータリークラブ環境学習を支援 ホンモロコ提供・図解ハンドブック寄贈など

 彦根ロータリークラブは今年度、創立60周年を記念し「琵琶湖を考える」をテーマに、市内の小中学校で環境学習の支援活動をしている。27日には琵琶湖産のホンモロコを学校給食に提供する。
 同クラブは以前から社会奉仕事業の一環で、芹川のけやき道や旧港湾の清掃活動など地域の環境保全に貢献してきた。今年度は琵琶湖の環境を次世代に継承しようと、「学校教育」分野に特化した取り組みをしている。
 今年7月からは湖上でのフローティング活動に参加する小学5年生らに、滋賀大の環境学習支援士会の会員による出前講座を開講。また県内の生物を紹介した図解ハンドブックを市内小学校に贈った。今月27日は市内17小学校と稲枝中学校にホンモロコ約160㌔を提供。ホンモロコは各校で唐揚げにされる。
 同クラブ社会奉仕委員長の大舘康伸さん(47)=京町=は「琵琶湖の現状を学び、認識してもらう機会をもってもらおうと企画した」と話している。
県内生物を紹介
図解ブック寄贈
 彦根ロータリークラブは、滋賀県内の生物を紹介した「図解ハンドブック」を市内小学校の全クラスに贈った。7日には平田小学校で寄贈式が行われた。
 ハンドブックは、「滋賀の魚」「滋賀の水草」「滋賀の水生昆虫」「滋賀の水鳥」「滋賀の水生動物」「滋賀の両生類は虫類ほ乳類」の6冊1セット。
 小学校すべての277クラスに1セットずつ寄贈。平田小での寄贈式には5年生59人らが参加。秋野正誠(まさき)会長(70)は「県内には多くの生き物がいるが、だんだん住めなくなっている。この本を参考に県内の生き物の事を考えてほしい」と話し、前川恒廣教育長に目録を手渡した=写真
 児童代表の井上人太君(11)は「頂いたハンドブックでこれからも更に学習を深めたい。ありがとうございました」と礼を述べた。

マタニティホール・スタジオJ 妊婦・母親・乳児向け教室に、神野レディース

 彦根市中央町の神野レディースクリニックは中央商店街沿いに、「マタニティホール・スタジオJ」をオープン。妊婦や母親、乳幼児向けの教室の会場として開放する。
 市内などの母親グループなどから教室を開講できるスペースを求める声があったため、空き店舗となっていたスペース約115平方㍍を改装。乳幼児グッズの店、物置兼更衣室、トイレなどの部屋のほか、キッチン、冷蔵庫、プロジェクター、音響装置などの機器も備えている。
 神野佳樹院長(56)は「妊婦さんや母親の皆さんが気軽に利用できる場所になってほしい」と話している。使用料は未定。問い合わせは同クリニック(21)5229。

2012年9月11日火曜日

東日本大震災から1年半 「被災地に我々ができる事は?」支援活動中の正村圭史郎さんに聞く

 今月11日で東日本大震災から1年半となる。滋賀彦根新聞は、被災地・宮城県気仙沼市本吉町に住み込んで支援活動をしている彦根市本町の正村圭史郎さん(44)に、「今、我々が被災地にできることは何か」などを聞いた。  (聞き手・山田貴之)

 ―私たちは大なり小なり被災地を支援したい思いがあるが、今 被災地には何が必要で、私たちに何ができるでしょう
 正村 正直なところ「することはない」というのが答えです。もし3カ月間、住み込んで活動をするなら別ですが、数日来て炊き出しや支援物資を配ったとしても、支援を受けた方は喜びますが、ほかの地域からのねたみを買うだけです。仲介役は現地のボランティアが務めるわけですが、ボランティアは日々の活動で精一杯です。
 ―この思いはどこにぶつけたら良いのでしょう
 正村 (マグニチュード9級の)「南海トラフ」による巨大地震に備えることです。被害が大きくなるであろう地域との関係・ネットワークをつくったり、地元市民の防災意識を高めるための活動につなげれば良いと思います。
 どうしても被災地へ支援のために行きたいのなら、「観光ボランティア」をすすめます。支援活動に向かうための交通費は数万円かかりますが、そのお金は被災地には落ちません。それなら、被災地を回って、宿泊して、飲食して、お土産を買えば、多くのお金が被災地に落ちます。
 また、これまでの災害と違うのはインターネットを被災者を含め多くの人が利用していることです。だからネット通販で被災地の魚や野菜などを購入するのも一つです。
 ―正村さんはあと2、3年は東北に住むとのことですが、被災地の方々との関係を構築する中で心がけていることは
 正村 例えば、学生たちが被災地へ来て子どもたちと遊んであげるとします。子どもはその時は楽しいかもしれませんが、学生たちが帰ると悲しみます。明るいことの次には必ず暗いことがあるのです。明るいことをするのなら、それを続ける必要があります。
 世間では頻繁に「絆」という言葉を耳にしますが、そう簡単に絆はできません。私は「寄り添い」という言葉が正しいと思います。被災者を支援するというよりも、持ちつ持たれつの関係を心がけています。そうしないと長続きはしません。
 ―被災地で今後はどのような活動を
 正村 情報を記録して残していきます。例えば、気仙沼市でも被災していない地域があるため、そこに住む市民が震災当時、何をしたか、どのような思いだったのかなどをまとめたい。
 私のこれまでの20年間の災害ボランティアの経験は、東日本大震災の被災地で生かすためだったと思っています。そして今回のこの経験は、次に必ず来る南海トラフの巨大地震にも生かすことができるはずです。
ボランティア論を解説
 正村さん(44)は大学サテライトプラザ彦根で講演も行い、被災地の現状や必要なボランティアなどについて話した。
 正村さんは被災地の現状について、国や自治体が提供する賃貸住宅(いわゆる見なし仮設住宅)に避難所から移った家庭が「支援物資が来ずに、避難所以上に手が届かない状態になっている」と報告。
 ボランティア活動の実態については「ボランティアは加盟する各団体を維持するために、助成金を受けながら海岸清掃やがれきの撤去をしている」「(震災から2年目の)来年3月までには多くのボランティア団体が撤退し、その数は減るだろう」と指摘した上で、「ボランティアの手は必要だが、これからはある程度の経験がある人間にしかできない」「私はあと2、3年は向こう(被災地)にいるだろう」と話した。
 被災地での生活の様子にもふれ、洗濯や風呂の大半は近くの川を使っていることや、冬を含めてテント生活をしていることを紹介。「ボランティアは必要な時だけではなく、災害現場に入れば24時間、活動する思いでいないといけない」と述べた。
 【正村圭史郎】災害OUT・SIDE代表。1991年、九州地方を旅行中に雲仙普賢岳が噴火。その時に、避難所や仮設住宅の慰問、物資の仕分けなどボランティア活動にあたったのを機に、以降、全国各地で災害が発生した時には現地で支援活動をしている。これまでに95年の阪神・淡路大震災、97年の日本海重油流出事故、2000年の北海道有珠山噴火、04年の福井および新居浜水害と高松高潮などで活躍。昨年3月11日の東日本大震災以降は気仙沼市本吉町でテント暮らしをしながら、冊子「すきまかぜ」を作って仮設住宅に届ける活動をしている。

2012年9月8日土曜日

滋賀大生経営の和カフェ・楽 五環生活1階にオープンへ、いと重に和菓子製作依頼

 滋賀大学経済学部(彦根市馬場)の学生たちが運営する飲食店「和カフェ・楽(らく)」が中央町に16日オープンする。
 滋賀大の学生自主企画プロジェクトの一環で、学生10人によるグループ「PROX(プロックス)」が、学生でも購入できる低価格の和菓子などを考案・提供し、地域活性化にもつなげていこうと企画。
 学生たちは学内で「土産を購入する際の予算は?」「土産を買うにあたって何を重視するか?」「好きな和菓子は?」などのアンケート調査を実施。その集計をもとに、新しい和菓子のデザインを考案。今後、本町の和菓子の老舗・いと重に製作を依頼する。
 和カフェ・楽では、中央町に事務所があるNPO法人五環生活の1階スペース(約175平方㍍)を借り、和菓子やソフトドリンクのほか、サンドウィッチやパスタ、おにぎり、サラダ、スープなどランチメニューも低価格(500円予定)で提供。
 オープンに合わせて食品衛生管理者資格を取得したという2回生の安藤実咲さん(20)は「地域の皆さんとの交流を深めるため、メンバーと一緒に最高のものをつくっていきたい」と話している。開店時間は毎月第2・第4日曜日の午前10時半~午後5時半。問い合わせはメール(wacafe.wacafe246810@gmail.com)。

2012年9月6日木曜日

中心市街地活性化と商店街振興策を解説、開業支援セミナー力石で始まる

 商店街での開業を応援する第1回目の「キックオフ・セミナー」が2日、彦根市の花しょうぶ通り商店街 寺子屋力石で行われた。
 まず元内閣官房地域活性化事務局参事官の河本光明さんが「中心市街地活性化と商店街の振興」をテーマに、将来的な人口の減少や、グリーン(新エネルギー)・ライフ(医療や福祉)・農林漁業・中小企業―の日本が再生するための4つのキーワードをあげながら、中心市街地の現状を解説。「大規模商業施設や病院、社会福祉施設などが郊外に建てられているため、中心市街地に人が来なくなっている」と指摘した。
 先進事例としては、「通行人4人と犬1匹」から「200万人の観光客」を招くようになった長浜市のまちづくりを紹介。「民間主導によるまちづくり会社を運営して、ガラス工芸の導入や人材育成を重視し、全国のモデル都市になった」と話した。
 商店街の振興策としては、「住・職・福・学・公・憩・観」をまちに取り入れること、「遊び場」として商店街に人を集める取り組みを考えること、地元人とよそ者・若手とベテランなど新しい「結」のパターンをもつこと―をあげた。
「町並み」と「暮らし」重視も
 続いて、歴史的な町並みを生かしながら商店街を再生させている兵庫県篠山市の「ささやまな家」の谷垣友里さんが、空き家の活用と開業者誘致の手法を説明。商工会や支援会社など5団体で「空き家活用プロジェクトチーム」を平成21年に立ち上げ、役割分担をしながら古い町並みにカフェ店などを次々にオープンさせたことを紹介し「空き家を『個人』資産から『地域』資産へ、をテーマにまちづくりを進めている」と述べた。
 また、「町並みの保存」と「暮らしの町」を重視していることを強調した上で「住民の人たちがうれしくなる商店街になるよう、何がどこに必要かのエリアマネジメントを心がけている」と語った。
 開業応援セミナーは同商店街振興組合とNPO法人彦根景観フォーラムによる結のまちづくり実行委員会が主催。次回は10月28日午後1時半~「個店運営の基本」をテーマに。

映画・うまれる 彦根で自主上映会 盛況に終わる、teamうまれる主催(コラム)

 人間の生命誕生の神秘性と命の重みを訴えた映画「うまれる」の自主上映会が2日、ひこね燦ぱれすであり、小生も鑑賞した。
 映画は、子どもが母親の胎内にいる時の事を覚えているという「胎内記憶」の解説から始まり、天の上で子どもが親を選び、胎内での「生活」を数人の幼児が話す内容を紹介している。
 その後、「両親の不仲や虐待の経験から親になることに戸惑う」、「生まれてきた子に障害があり、医師からいつまで生きられるか分からないと宣告された」、「出産予定日に我が子を亡くし次の出産にのぞむ」、「妊娠を望むも最終的に授からない人生を受け入れた」、4組の夫婦または女性に密着していた。
 障害のある子の1歳の誕生日、産んだ直後に亡くなった子と一緒に撮影された笑顔の母親の写真、その1年後に喪服姿で遺骨箱を抱く母親、虐待を受けた経験をもつ母親が産んだ子を涙で抱きしめる・・・、それぞれの映像ごとに、会場内は涙をふく姿が見られた
 年間3万人以上が自殺をし、児童虐待が毎日のように報じられている我が国で、この映画を製作した豪田(ごうだ)トモ監督が主張したかったことは何か。
 豪田監督はチラシの中で、「『うまれる』ことを知れば知るほど、その奥深さと神秘に僕は圧倒された」「産まれてくること、そして生きることは、まさに奇跡の連続。頭では分かっている命の尊さ、感じる機会ってどのくらいあるのでしょう?」と訴えている。
 なお今回の上映会は、市内の女性9人による団体「teamうまれる」が主催した。同団体では今後も上映会を企画するという。  (山田)

2012年9月5日水曜日

ゆるキャラまつりin彦根を応援する会 ボランティアスタッフ募集

 市民団体「ゆるキャラまつりin彦根を応援する会」は、10月20、21日の両日開かれるゆるキャラまつりの会場設営など、イベントを一緒に盛り上げるボランティアスタッフを募集している。
 ゆるキャラまつりは今年で5回目を迎えるが、これまでの「観る」イベントから「共につくる」に変えていこうと、市民5人で同会を結成し、スタッフを募ることにした。
 対象は市内に在住・在勤・在学している高校生を除く18歳以上。当日は会場設営のほか、参加団体への対応、来場者への情報提供などを行う。どちらか一日だけも可。午前6時半~午後5時半で参加できる時間帯に。
 応募方法は、ホームページ「ゆるキャラまつりin彦根」から応募用紙をダウンロードし、必要事項を書いて、今月14日までにファクスかメールで実行委員会事務局へ。
 同会代表の森恵生(けいせい)さん(34)=竹ケ鼻町=は「ゆるキャラまつりを一緒に応援していただける多くの方を募集している」と話している。事前説明会が10月中旬にある。弁当と公式ガイドブックは配布する。問い合わせは彦根商店街連盟☎0749(22)7303。

自民党・谷垣禎一総裁 滋賀で演説、政権奪取後の政策語る

 自民党の谷垣禎一総裁が1日、湖国入りし、彦根市のパリヤ前などで演説。約300人(自民党発表)の聴衆を前に民主党政権の批判や政権奪取後の戦略を話した。
 谷垣総裁は、民自公で決めた社会保障と税の一体改革(消費増税)にふれ、「前回の衆院選の公約で自民党は消費増税にふれたが、民主党は増税しないとしていた」「嘘の片棒を担ぐことはできないので、野田首相に解散して出直せと言った」と経緯を説明。
 民主党政権の外交戦略については、竹島や尖閣諸島の領土問題を指摘しながら「今の日本の外交はなめられている。根本にある問題は日米安保をガタガタにしたことにある」「日米安保の中心は沖縄であり、中国の海軍が増強する中で、米軍の海兵隊の抑止力が必要になる」と述べた。
 政権奪取後の運営については、日米関係の改善による外交の立て直し、科学技術の育成や中小企業支援など景気対策、原発を維持した上での新しいエネルギー政策、憲法改正をあげ、「3年前、私たちは失敗して野に下ったが、もっと地道で真面目な政治をしなければならない」「そのためには(衆議院を)解散させて、新しい政治をつくり直さなければならない」と語った。
 滋賀県に自民党の国会議員が一人もいないことにもふれ、「2区で立候補を予定している上野賢一郎元衆院議員は地道で真面目な政治を必ずやってくれる。生まれ故郷で花を咲かせてやってほしい」と支援を求めた。

2012年9月3日月曜日

フィルハーモニックShiga 9月9日に定期演奏会 ミュージカル・オペラ座の怪人

 彦根市民を中心にした合唱団「フィルハーモニックShiga」は、9日午後1時半~文化プラザグランドホールで定期演奏会を開く。先月11日にはメンバーが勢ぞろいし同ホールで練習に励んでいた。
 同合唱団は彦根を中心に長浜市湖北町から近江八幡市安土町までの39歳~82歳の男女50人で組織。2年に1回 定期演奏会を開いており、今年で15回目となる記念大会には初めてミュージカルを取り入れる。
 通常は東地区公民館(大東町)で練習をしているが、この日は本番当日に指揮者を務める全日本合唱連盟常務理事の清原浩斗さんを招いて、グランドホールの舞台上で練習。
 ミュージカルの題目「オペラ座の怪人」に合わせて、本番用の衣装や仮面をつけて演技や歌、せりふを習っていた。団長の田中武さん(58)=鳥居本町=は「15回目という区切りの演奏会で初めてミュージカルに挑戦する。2年間の練習の成果を多くの人に観てもらいたい」と話している。
 当日はミュージカルのほか、日本の四季の歌、がんばろうコレクション、混声合唱組曲「旅」がある。入場料は800円。チケットは文化プラザで。問い合わせは文プラ(26)8601。

2012年9月1日土曜日

ひこにゃん海外2度目 韓国訪問し「無事」帰国、トラブルなく「人気者」

 ひこにゃんが23、24日の両日、海外2度目の韓国訪問を無事終えた。竹島問題で揺れる中だったが、市によると、トラブルもなく、韓国でも人気者だったという。
 韓国・釜山で行われたアジア最大の広告祭「釜山国際広告祭」に招待を受け、ひこにゃんファンクラブ会長の北村昌造・彦根商工会議所会頭らと一緒に参加。世界各国から日本語や韓国語、英語で「かわいい」などの声があがっていたという。北村会頭は「ひこにゃんを世界にアピールすることができた」と話していた。
ひこにゃんら帰国報告
 2度目の海外訪問となった韓国から帰国したひこにゃんが30日、市役所でマスコミ陣に報告した。
 韓国・釜山で開かれた国際広告祭の公共ブランド部門に招待を受けて23、24日の両日、参加。市によると、写真パネルやひこにゃんグッズが展示されたブースに追加を含めて10分~30分の間に計7回登場し、来場者からは国内と変わらない人気ぶりだったという。
 ひこにゃんと一緒に訪れたひこにゃんファンクラブ会長の北村昌造・彦根商工会議所会頭は「これからもひこにゃんを世界にアピールしていきたい」と話し、ひこにゃんとがっちり握手を交わしていた=写真

モニタリングポスト 彦根保健所など県内8カ所に設置

 大気中の放射線量を監視するモニタリングポスト(低線量用)が県彦根保健所(和田町)など県内8カ所に新たに設置。31日から測定を開始した。
 東日本大震災で福島原発の事故が発生したため、放射線量の監視を強化しようと、国の財政負担を受けて県が7月12日から設置を進めてきた。新たな設置場所は彦根、長浜、東近江、甲賀、草津の各保健所と、大津市北・高島市南部の各消防署、県長浜土木事務所木之本支所の計8カ所。国の補助は昨年度予算で測定器などを含めて約1億2000万円。
 測定結果は、以前からモニタリングポストが設置されていた県衛生化科学センター(大津市)と文科省のホームページに掲載される。
 また県は、来年4月をめどに福井県内の原発を意識した高線量の放射線を計ることができるモニタリングポストも長浜と高島に設置する予定。