2015年2月28日土曜日

街の駅・治部少丸オープンへ、花しょうぶ通り4軒目

 彦根市の花しょうぶ通り商店街に4軒目の街の駅「治部少丸(じぶしょうまる)」が完成=写真。3月1日午前10時~「開城式」がある。
 花しょうぶ通りでは同商店街振興組合などが商店街の活性化と空き店舗の有効活用を目的に戦国をテーマにしたまちづくりを進めており、これまでに「力石」「戦国丸」「逓信舎」の街の駅を設置。
 治部少丸は石田三成の官位・治部少輔から命名。戦国武将のテーマ館として旧とも栄履物店を改装する形で整備された。「戦国・三成」というコンセプトをより高めるため、三成と盟友・大谷吉継、家臣の島左近らに関するギャラリーとして、三成ゆかりの地の紹介パネルや手作りの甲冑などを展示する予定。
 1日はオープニングセレモニーとして、戦国甲冑寸劇、墨絵師・御歌頭(おかず)さんによる実演、ゆるキャラ登場、もちつきと振る舞いなどがある。なお事業費226万8000円のうち、県が半額補助し、残りの半分を市が補助した。

2015年2月27日金曜日

植松楓さんNHKのど自慢チャンピオン大会出場へ28日全国放送

 NHKのど自慢の年間最優秀を決めるチャンピオン大会に、彦根市小泉町の主婦・植松楓さん(28)の出場が決定。28日午後7時半~全国で生放送される。
 植松さんは静岡県三島市出身。夫・昭人さん(47)の仕事の都合で平成25年4月に彦根に移住し、その年の12月に銀座町で開催されたのど自慢大会「第6回 HIKONE SONGS」で優勝し、翌年2月に文化プラザであったNHKのど自慢彦根大会に出場しチャンピオンになった。そして、NHKで昨年放送されたのど自慢大会のチャンピオンからテープ審査で選ばれた14組の中に入り、チャンピオン大会への出場も決定した。
 植松さんは幼少期から歌うのが好きで、小学生のころには一人でカラオケに行くこともあり、以降も歌や楽器演奏をしてきた。当日歌う曲は昨年ののど自慢彦根大会でも披露したSuperflyのタマシイレボリューション。
 植松さんは、将来的に歌手を目指しているといい「悔いの残らないよう自分の力を100%出して歌いたい。テレビの前で応援してください」と話していた。またHIKONESONGSの運営者の一人、若林信宏さん(56)=銀座町=は「彦根市民の誇りとしてすばらしいパフォーマンスを見せてくれると思う。是非、優勝してほしい」と語っている。
 当日の放送は東京都渋谷区のNHKホールで。ゲストは細川たかしさん、水樹奈々さん、水森かおりさん。14組からグランドチャンピオン1組、優秀賞2組が選ばれる。

平成27年度予算の主な事業

 ◆ごみダイエットBOOK(17)=滋賀県立大学の公募型課題研究の成果の一つとして提出されたBOOKを作り、出前講座などで活用
 ◆使用済蛍光灯リサイクル(92)=埋め立てごみとして処分している家庭用の使用済み蛍光灯をリサイクルするための処分委託費
 ◆松原町大黒前の街路事業(720)=国体主会場になる彦根総合運動公園(仮称)へのアクセス道路としてや通学路の安全対策としての歩道を整備
 ◆都市景観形成(480)=国体主会場整備に向けて周辺の景観への調和検討を行うため滋賀県と共同で彦根城周辺の3Dデータを作成
 ◆旧井伊神社社殿の現状調査(540)=社殿を修理するための事前調査
 ◆(仮題)近現代の井伊直弼展(374)=井伊直弼公生誕200年祭の関連事業として開国記念館で行う
 ◆彦根城能関連(691)=200年祭で彦根城能や錦秋狂言の集いを開催
 ◆彦根城世界遺産登録の準備(879)=外国人研究者などの専門家を招いて指導・助言を受けることなど
 ◆稲枝東小グラウンド整備(1億1631)=雨水対策がされていないための整備
             (単位はいずれも万円)

彦根市の平成27年度当初予算は過去最大規模一般会計393億円

 彦根市は23日、平成27年度当初予算案を発表。一般会計は前年度比2・2%増の393億円と過去最大になった。大久保市長が目指す「全国一の福祉モデル都市」に沿った形で、高齢者や障害者、子育て世代向けの福祉に重点を置いた。
 福祉の主な事業は、▽福祉バス運行(600万円)=社会福祉団体が先進地との交流や障害者の社会参加を促す訓練のために利用するバスの借り上げ費用補助▽はり・灸・マッサージ施術費給付(211万円)=要介護・要支援認定者の寝たきりの高齢者らに、はりなどをして回復・悪化予防を図る▽認知症あったかサポート(1013万円)=認知症をもつ本人や家族、市民らが集う「認知症HOTカフェde」や認知症早期気づきキャラバンなど▽放課後児童クラブ整備(1億0966万円)=旭森小と河瀬小の放課後児童クラブ専用棟の新設と高宮小の棟改築のための設計―など。
 平成27年度当初予算案のうち、一般会計はJR稲枝駅改築工事など土木費や給食センターの稼働に関する教育費、社会保障・税番号制度導入事業による総務費などの増加で、過去最大になった。
 一般会計の歳入は、自主財源の大半を占める市税のうち、所得環境などが改善していることから個人市民税が増加するほか、大手企業を中心に増益が見込まれることから法人市民税も増収したため、市税総額では前年度比0・1%増の165億9430万円に。国や県からの交付金など依存財源は、地方交付税の代替え的な臨時財政対策債の減により市債が減少するものの、投資的経費の増加による国庫支出金や地方交付税が増加したことから、全体では増える見込み。自主財源比率は前年度から0・5ポイント減の53・8%に。
 特別会計(6会計)は高齢化や医療費の増加に伴い給付費が増えていることから、国民健康保険事業と介護保険事業、後期高齢者医療事業の予算が増えたことで前年度比8・4%増の270億8592万円、企業会計(2会計)を含めた総合計は同2・7%増の822億8354万円と、過去2番目の規模だった。
 市債は、前年度より22・9%の大幅減となる28億0480万円の発行となり、特別・企業会計を含めた27年度末の残高見込み(臨時財政対策債を含む)では前年度より約20億円少ない、約1006億円になる見込み。
 基金は、総額で約16億4000円を取り崩す予定で、27年度の残高見込みは前年度より約15億円少ない81億円を予想。財政課は「基金がもつ本来の機能が発揮できなくなる」としている。
1万分の1に例えると
 平成27年度一般会計予算案の総額393億円を、1万分の1の年収393万円の家計に例えると次の通りになる(以下、単位はいずれも万円)。
 【収入】▽給料(市税、交付税など)=251▽補助金(国・県からの支出金)=88▽銀行からの借金(市債)=28▽定期預金の解約(繰入金)=15▽そのほか(財産収入など)=11。
 【支出】▽生活費(人件費、扶助費など)=258▽仕送り(繰出金)=58▽家の増改築など(投資的経費)=42▽ローンの返済(公債費)=34▽貯金(積立金)=1。

2015年2月24日火曜日

彦根で結婚式を全国へ発信、彦根ウェディング協同組合結成

 多くの歴史遺産が残る彦根市内で結婚式を挙げてもらおうと、市内のブライダル専門店や旅館、神社、商店などが「彦根ウェディング協同組合」を設立。13日に設立総会を開いた。
 結婚適齢期世代の減少や結婚式の低予算化などに加え、彦根市内にはホテルや結婚式場が少ないため、市外で挙式を開くカップルが多いとされる。市内ではすでにウェディングナビ・コンソルテ(本町)などによる「彦根婚」が行われているが、市内でのオリジナルの結婚式を全国中により広めていこうと、同社を含めた市内の13団体が組合を結成することにした。地元での結婚式を目的にした組合は県内初だという。理事長は料亭旅館やす井の安井ちなみさん。
 同組合では、オリジナルプランの企画やブライダルフェアの開催、メディアを使った宣伝活動などを行う。発起人で同組合専務理事の嶋津幸一郎さん(37)は「市民の皆さんに改めて地元の良さを再認識してほしいと共に、ブライダルという新しい角度で彦根の観光振興に貢献できるようにしたい」と話している。

新修彦根市史第4巻通史編現代 5年遅れで発刊

 彦根市と執筆者が対立しさきごろ和解が成立した「新修彦根市史第4巻通史編現代」=写真=が19日に刊行された。これで新修彦根市史の全12巻がそろったことになる。
 市は昭和30年代に作られた彦根市史に替わる新修彦根市史の制作を平成6年度から開始。史料編5巻、通史編3巻、景観編、民俗編、便覧・年表を1巻ずつ発行し、残りの第4巻も平成22年3月に刊行する予定だった。市は「一面的」などとして一時は刊行中止を決定したが、昨年3月に市監査委員が刊行を求める勧告をしたため、市と執筆者側で調停が行われ、昨年11月末に翌年2月の発行で合意していた。
 第4巻では太平洋戦争終了後から平成21年3月までの彦根の政治・行政、経済・産業、生活、社会福祉、教育、社会運動、文化・観光などを、3つの章と25の節に分けて取り上げている。トピック的に取り上げたコラムのコーナーでは「日本一のアスパラガス」「三島由紀夫と人権争議」「初の女性市議会議員」「袋町遊郭の終焉」「紡績社員たちの稲刈り奉仕」「彦根港と松原の回転橋」「井伊文子と沖縄」「働く婦人の家からウィズへ」など23のテーマを紹介している。
 A5判の上製本、766ページ、発行部数1500部、1冊税込み5000円。市内書店や市の施設で販売しているほか、郵送も可。問い合わせは市教委歴史民俗資料室☎(27)3544。

2015年2月23日月曜日

野菜が入場料 その場で調理し無料提供=ギブミーベジタブル、彦根のTakumi Apartmentで

 来場者が持ち寄った野菜を調理して音楽演奏の中で食事をするイベント「ギブミーベジタブル」が、24日午前11時~彦根市の七曲り通りにある「Takumi Apartment」(大橋町)で催される。
 入場料の代わりに持参した野菜をさまざまなジャンルの料理人がその場で調理をして無料で料理を提供。残った野菜が出演者やスタッフらの報酬になるというイベント。お金の役割と物の価値について考えて、交換することの楽しさを感じてもらおうと、全国各地で開かれている。
 彦根では7店舗の料理人が参加するほか、音楽の演奏やヨガ、ふなずし、古本、器、紅茶の出店もある。午後9時まで。

2015年2月20日金曜日

上野賢一郎氏「インフラ、観光に全力」、西村久子・細江正人両県議も支持求める

 滋賀2区選出の自民党の上野賢一郎衆院議員の立春の集いが14日、彦根ビューホテルで行われ、約350人が参加。15日には長浜ロイヤルホテルでもあり、約390人が来場した。
 上野氏は、イスラム国により2人の日本人が犠牲になったことにふれ「テロとの戦いは避けられない。日本の安全を守り続けていくには毅然とした姿勢を貫いていかなければならない」と、安全保障の体制を強化している現政権の姿勢に理解を求めた。
 地方再生については「自身のライフワークであり、地方が成長の原動力になっていくことが大事だ」と説明。平成36年に県内で開催される国体の主会場が彦根になることにふれた上で「この10年間で湖東湖北に約400億円が投資される。地産地消の考え方で、地方で使っていくことが大事」「また、この2年間で外国人の観光客が500万人増えており、ちょっとした工夫で湖東湖北にも外国人が訪れるはずだ」「そして、インフラ整備を進める絶好の機会でもあり、米原バイパスや外町の交差点など渋滞の緩和に全力で取り組みたい」と述べた。
 上野氏の集いには4月の統一地方選に出馬する自民党の市議や県議も参加。
 そのうち彦根選出の西村久子県議は「県政の多くの事柄が南へ傾いている中、彦根は名古屋に近く、北への視点も持ってもらいたい。上野議員や三日月知事の力で繋いでもらえれば、人や物の流れも変わるはずだ」と語った。
 細江正人県議は「湖東定住自立圏の彦愛犬1市4町は仕事を分担しながら広域で考えていく必要がある。国体は基盤を整備するチャンスであり、国と県、市町をつなぐ仕事を粛々としていきたい」と話した。
 犬上郡選出の大野和三郎県議は欠席した。

民主党の中沢啓子・江畑弥八郎両県議も支援求める

 民主党滋賀県第2区総支部(支部長・田島一成衆院議員)の定期大会が15日、彦根勤労福祉会館であり、120人が参加。大会後には統一地方選必勝決起集会もあり、県議選と市議選への出馬予定者があいさつした。
 決起集会で田島氏は「県議選は定数の見直しで、どの選挙区も厳しい戦いになる。力強い支援をお願いしたい」と要請。彦犬地区から県議選に出馬する立候補予定者のあいさつは以下の通り。
 中沢啓子県議は「三日月知事と共に、より元気な滋賀になることを目指してがんばっていきたい」、江畑弥八郎県議は「共感できる地域社会をつくることができるよう命がけで選挙戦にのぞみたい」と述べた。集会後には参加者全員でがんばろうコールを行い、全員の勝利を誓った。

4月19日告示26日投票の彦根市議選 候補者調整進む

 4月19日告示、26日投票の日程で予定されている彦根市議選は、立候補予定者の顔ぶれが出そろいつつある。
 市議の定数は24。現職のうち再選を狙う意向を示しているのが18人。宮田茂雄、渡辺史郎、杉本君江、徳永ひで子、前川春夫、野村郁雄の各氏が不出馬の予定。
 また出馬を表明またはほぼ確定しているのは新人が8人、元職が2人。ほかにも新人元職含めて数人の名前があがっており、最終的には30人前後の戦いになりそうだ。
 なお市議選の立候補予定者説明会が20日午後2時~アルプラザ彦根6階の大学サテライトプラザである。

2015年2月19日木曜日

赤こんにゃく・赤兜蒟蒻を彦根の名産に、彦根で唯一の専門店「山中商会」

 赤こんにゃくと言えば、近江八幡市の名産品として知られるが、彦根市内でも赤こんにゃくを製造している会社がある。市内で唯一のこんにゃく専門店「山中商会」(芹橋2)だ。同社が開発した「赤兜蒟蒻(あかかぶとこんにゃく)」は湖東湖北の観光客の人気商品にもなっている。
 同社は戦後間もない昭和20年9月に本町1丁目に開業。以降、小売店やスーパーへの卸売りを中心にこんにゃくを製造・販売してきた。平成14年11月に現在の場所に移転した。彦根城築城400年祭が開催された平成19年のころから彦根の土産物作りを始め、3年後の同22年3月に井伊家の赤備えにちなみ「赤兜蒟蒻」を開発。ラベルには初代・井伊直政公の天衝型かぶとや井伊家の家紋を印刷している。
 原材料のこんにゃくいもは群馬県産を使用。すりつぶして製粉化し、練って固めるとこんにゃくができるが、同社ではいもの種類と量にこだわったため、他社のこんにゃくよりも、こしに強さと粘りがあるという。実際、市販されているこんにゃくの多くは寝かせて陳列されているが、同社製は立たせたままで置かれている。山田順彦(としひこ)社長(59)は「最強の赤い軍団・井伊家の赤備えにちなんで、最強の粘りとこしを備えた赤いこんにゃくにした」と話している。
 希望小売価格は320㌘のこんにゃく2個が田楽味噌付きで600円、昆布と一緒に味付けしてつけたこんにゃくが500円(いずれも税別)。湖東湖北の主なショッピングセンター、ホテル、土産物店、道の駅などで販売。
 山田社長は「彦根の土産物の代表格になるよう今後も努力するほか、市民の皆さんにも知ってもらいたいので、まずは食卓で食べてほしい」と語っていた。問い合わせは同社☎(22)1053。

ひこにゃんへバレンタインのプレゼント

 バレンタインデーに合わせて、ひこにゃんへのプレゼントが16日までに239個届き、ひこにゃんは山積みのプレゼントを前に大喜びだった。今年は14日が土曜日だったため例年と比較できないが、初日としては最多だった昨年の305個から減少した。
 都道府県別では東京の42個を筆頭に、大阪37個、兵庫23個、滋賀18個(うち彦根10個)などと続き、海外からは昨年までドイツから届けていた女性が帰国したためなかった。プレゼントの中にはサンマ型のチョコやワイン型の金平(こんぺい)糖などがあり「ちゃんと歯を磨くんだよ」「太りすぎないでね」などのメッセージもあった。
 ひこにゃんファンクラブ会長の北村昌造さんは「海外からもプレゼントがもらえるよう、世界にもひこにゃんをアピールしていきたい」と話した。ホワイトデーに合わせての返事は平成24年から行っており、今年もひこにゃんのメッセージ付きポストカードを送る。
 なお年賀状は最終が1万3345通で、こちらも最多だった昨年の1万4303通から減った。

2015年2月16日月曜日

三成タクシー運行開始へ、ドライバー認定試験

 彦根、長浜、米原の3市でつくる「びわ湖・近江路観光圏活性化協議会」は3月下旬から、石田三成ゆかりの地を巡る「三成タクシー」の運行を開始。9日にはドライバーの認定試験を行った。
 タクシーは彦根の居城・佐和山城跡や、長浜の三成出生地、秀吉と出会った米原市朝日の観音寺などをドライバーによる案内で巡る。JRの3駅を発着点とし、2時間程度の3コースを設定。料金は原則、各タクシー会社の時間制運賃(貸切料金)。三成をデザインしたラッピング車数台を採用する予定。
 同協議会は運行に携わるドライバーの育成を目的としたテキストの作成、50問3択の認定試験、研修などを実施。合格者には認定証を交付する。
 試験は彦根と長浜の2会場で行われ、ドライバー歴40年の樋口邦治さん(近江タクシー)は「私の知り得た知識で、観光客に喜んでもらえたら」と話していた。試験は11日も行われ、近江、長浜、渚、伊香交通から34人が受験する予定。合格者は21日にテキストの監修者で佐和山城研究会代表の田附清子さんと一緒にバスでの実地研修に参加する。

アレンジトースト専門店 モンデクール長浜店にオープン、一圓興産運営

 彦根市佐和町の一圓興産が運営するアレンジトースト専門店「伊吹山珈琲店」が10日、長浜駅直結型で同日オープンした平和堂・モンデクール長浜内に開店した。
 食パンの上に果物やチョコ、チーズなどの食材を乗せてトッピングした「日本で初めて」(同社調べ)のアレンジトースト=写真。食パンには、伊吹山山麓で育った乳牛の伊吹牛乳と、厳選した小麦粉から最良の部位のみを使ったという日本製粉製の「キャサリン」を使用。パン職人が低温でじっくり一晩熟成させる生地のため、ふわふわの食感が一口でわかるという。
 アレンジの種類は、自家製小倉&マーガリン、目玉焼き&ベーコンビッツ、いちご&ホワイトチョコ、モンブラン、ツナ&チーズなどで、各230円。ほかにトーストサンドイッチ、ランチタイムセットなども。コーヒー、紅茶、カフェラテなどドリンク各種。
 店舗からは伊吹山も見えるため、同社では「この時期だと、雪をかぶった伊吹山を眺めながら、トーストと一緒に熱いコーヒーをすするのも素敵」としている。営業時間は午前9時~午後8時半。無休。

あじさいの家共同作業所で針供養祭

 彦根市平田町のあじさいの家共同作業所で6日、針供養祭が行われ、通所者や地域住民ら計約90人が参加した。
 同作業所では身体・知的・精神障害者が縫製などの作業をしており、開所した翌年の昭和57年から毎年この時期に、縫製の際に折れたり、曲がったりした針に感謝の気持ちを込めて供養するため祭を行っている。
 今年の供養祭では、運営するあじさい福祉会の野瀬ミヨ子理事長(79)が「今は家庭で針を使うことがほとんどなくなったが、日本の伝統行事として今後も供養祭を続けていきたい」とあいさつした後、平田町の光林寺の平野輝光住職が読経する中、参列者が一人ずつ紅白の10㌢四方のコンニャクに針を刺して、手を合わせていた。
 18歳から同作業所に通所している後藤真里香さん(30)は「作業所では座布団やカバンを作っており、供養祭では曲がっている針を刺しました」と話していた。

2015年2月12日木曜日

彦根の住民はお殿様気分が抜けない・・・本「滋賀あるある」発刊

 彦根出身の平井一也さん(35)が滋賀県の県民性や地域ごとの特性などをまとめた本「滋賀あるある」が10日に刊行された。
 「滋賀県民性あるある」の章では、「千葉県と言ったのが滋賀県に聞こえる」「時代劇で彦根城がテレビに映ると『彦根城や!』と誇らしげ」「彦根城が国宝であることを他県に自慢する」「駅の方向がわからなくても『平和堂』を目印にすると駅に着く」「ゆるキャラの先駆けひこにゃんを悩ませる訴訟問題・・・」「家に大きな仏壇がある」「彦根市、特に彦根城周辺の住民はお殿様気分が抜けない」などを解説文と一緒に紹介。
 「滋賀観光・グルメ・交通あるある」では「滋賀県で一番高い建物は彦根にあるエレベーター棟」「『彦根ちゃんぽん』は長崎ちゃんぽんではなく『和風ちゃんぽん』」「近江鉄道のことを『ガチャコン』という」など。ほかに「滋賀琵琶湖」「滋賀歴史・雑学・方言」の章もあり、計207のあるある情報を掲載している。
 著者の平井さんは現在、東京都内でトータルケア会社「Growth]を経営。本のあとがきでは「滋賀には地域によってまだまだ世に知られていない魅力がたくさんあります。少しでも気になったことがあれば、調べてもらうもよし、足を運んでみるもよし、物産品を取り寄せてみるもよし(三方よしにちなんで)滋賀に少しだけでもふれてみてください」とコメントしている。本は新書サイズのB6判で1080円。発行はTOブックス(東京都渋谷区)。県内の主な書店で販売している。

滋賀県の予算 ここ10年で最大規模の5385億円、国体主会場には1億3000万円

 県は10日、5385億5000万円の2015年度一般会計当初予算案を発表した。消費税率引き上げの影響などで前年度比233億円、4・5%増となり、過去10年で最大の規模。
 財政運営の健全性の指標となるプライマリーバランス(基礎的財政収支)は2年連続の黒字を維持した。借金に当たる県債残高は前年度比133億円増の1兆0842億円となる見込みだが、国に代わって借金している「臨時財政対策債」を除くと、実質的な県債は6513億円にとどまり、前年度より16億円減った。
 県税は、地方消費税が86億円増え、法人税も29億円の増収を見込めることから、前年度比7・7%増の1520億円となった。歳入に占める自主財源の比率は前年度の45・5%から48・4%へと上昇した。一方で、自主財源の増加に伴って、歳入の2割を占める地方交付税は20億円減の1140億円となった。基金は比較的自由に活用できる財政調整基金と県債管理基金を合わせ183億円で、前年度比62億円減った。
 歳出は「活力ある県土づくりと安全・安心社会の実現」(255億円)、「子どもの生きる力を育み、若者や女性が輝く社会の実現」(106億円)など7項目の重点政策に計445億円を計上。2024年の滋賀国体関連では、主会場の彦根総合運動公園の整備のため、基本設計や測量などに1億2920万円。老朽化する学習船「うみのこ」の新船建造に10億9420万円を計上している。

2015年2月10日火曜日

馬場司法書士事務所が法人化でequalに、長浜支店も新設

 彦根市小泉町の馬場合同司法書士事務所がこのほど法人となり「司法書士法人equal(イコール)」として新たな船出を切った。今月23日には長浜支店(八幡東町)も新設する。
 昭和57年に馬場潤治司法書士事務所として設立し、現在は息子で司法書士兼土地家屋調査士の馬場真作さん(33)が代表を務める。ほかに司法書士兼行政書士の西村俊さん(26)、司法書士の駒井健さん(27)と甲斐真依子さん(27)、行政書士の橋本佳子さん(32)がおり、司法書士事務所としては湖東湖北で最も多い人数だという。
 「社会にある様々な問題に対して解決策(答え)を提案できる存在でありたい」との思いから事務所名を数式の「=」からequalにした。
 不動産売買、相続、遺言、成年後見、会社法人設立など幅広い業務を担当。馬場さんは「これまでよりも更に効率的にお客様に対応できる事務所になるよう職員一同、努めていきたい」と話している。
 問い合わせはequal☎(24)5131。

市役所前に無料Wi・Fiスポット開設、ナックウェブ

 彦根市佐和町のホームページ制作会社「ナックウェブ」は、彦根駅からの観光客や来庁者らの利便性向上を目的に、市役所前に無料のWi・Fiスポットを開設した。
 同社は平成19年に設立し、昨年11月に市役所前のビル2階に移転。当初は社内のみでWi・Fiを使っていたが、地域活性化に貢献しようと市役所前の歩道まで届く無線LANのシステムを整備。先月28日からサービスを開始した。
 利用者は同社から市役所前までの約10㍍以内で、アイフォンなどの端末機の設定画面からWi・Fiにアクセスし「NAKWEB・・・」の5Gか2Gに接続。利用可能範囲でネットにつなげると、ダウンロードなどのスピードが速くなるという。
 同社では「彦根駅から彦根城まで歩く道中で無線LANを利用できるため、観光途中でのお店検索などに役立つことができる」としている。

2015年2月9日月曜日

旧豊郷小建設時のフィルム復元完了 ヴォーリズや古川鉄治郎の映像も

 豊郷町などは2日、旧豊郷小学校で昨年9月に発見された約80年前のフィルムの復元が完成したと発表。来年度に字幕の挿入などの作業をした後、上映会を開く。
 同町職員が旧校舎の理科準備室の棚で保管用の缶に「校舎新築工事場実況 新校舎竣工祝賀会実況」「校舎新築記念体育会実況」と記されていた16㍉のフィルム2巻を発見。劣化が激しかったため、豊郷町は復元に向けて映像研究の実績がある立命館大学に相談し、昨年10月から専門会社の東京光音(東京都狛江市)が固着したフィルムをはがしながら一コマずつ写真撮影する方法で復元した。
 2本分で1万9720コマにも及ぶ膨大な量で、記録時間は「旧校舎新築・・・」が11分17秒、「・・・体育会実況」が9分18秒。映像には、旧校舎の工事現場や竣工式典、見学する人々、伊藤忠兵衛を顕彰する公園・くれない園の竣工式や祝賀会などが収録。中には旧校舎建設のために資金を寄付した古川鉄治郎氏の一家が記念撮影している様子や古川氏からヴォーリズ氏に感謝状が贈られているシーンも写っていた。
 豊郷町は立命館大学などと、修復されたデータの補修、内容の確認、編集、字幕挿入などの作業を行った後、今年秋をめどに上映会を開く。

2015年2月6日金曜日

平和堂 本社建て替えへ

 平和堂が彦根市小泉町にある本社社屋を建て替えることがわかった。同社が創業60周年を迎える平成29年3月の完成に向けて今秋の着工を予定している。
 現在の本社社屋は昭和47年6月に約5847平方㍍の土地に5階建てで建設。老朽化などを理由に昨年春から社内で建て替えを検討してきた。新しい本社は現本社から南西約400㍍にある約1万1000平方の敷地に3階建てで建設される。現在の本社跡地の活用方法は未定。
 本社機能のほか、社員同士が寝食を共にして情報共有やコミュニケーションが図れる宿泊施設や、昨年末から店長や課長職向けに創業理念と経営者意識を伝えるため開講している経営者育成塾などに利用する研修施設としても活用する。

滋賀大ブランド作りへカモンちゃんイラスト入りクッキー・タオルセット試験販売

 滋賀大学公認のキャラクター・カモンちゃんのイラストが印刷された彦華堂(本町)のクッキーとハンドタオルセットが26、27日の両日、学内の生協前で試験販売され、2日目の昼に完売した。
 谷口伸一教授のゼミ生たちが「しがだいブランド」の確立を目指して企画。クッキーなどを製造・販売している彦華堂の協力を得ながら箱入りの商品を開発。空になった箱を裏返すとカモンちゃんの口からティッシュが取り出せるようにもできる。収益の一部は東日本大震災で被災した児童生徒の放課後学習の支援に充てるという。
 販売当日はカモンちゃんも応援に駆けつけ、2日目には用意した30個が完売。3年生の菊池圭祐さん(21)は「予想以上の反響。今後もご当地キャラ博などのイベントで販売したい」と話していた。

近江鉄道コトコト湖東電2月10日から

 近江鉄道の電車に乗りながら湖東地域の地酒を楽しむ恒例の「コトコト湖東電」が2月10日から始まる=写真は昨年の様子
 1市4町の行政や企業によるびわこ湖東路観光協議会などが平成22年から行ってきたが、今年から近江鉄道が単独で実施。電車に揺られながら、岡村本家(豊郷)、多賀、藤居本家(愛荘)、愛知酒造(同)のほか、今年は東近江市の近江酒造も加わり、5つの蔵元の新酒の利き酒が楽しめる。
 料理はおでんとおかずセット。ソフトドリンクも。運行日は2月10日と12日から3月13日までの木金土曜。5つの蔵元の地酒が飲める日と、各蔵元限定の利き酒・酒の説明がある日を設定している。
 彦根駅午後6時55分発、同8時53分帰着。八日市駅間の往復で途中にトイレ休憩あり。各日80人限定。予約は3日前までに。一人3500円。600円の弁当も。申し込みは同社鉄道部☎(22)3303。

2015年2月4日水曜日

ホテルサザンビレッジ3月1日 アパホテル〈彦根南〉に

 彦根市平田町でホテルサザンビレッジ=写真=を運営するセキーグチは、全国でホテルを経営するアパグループとフランチャイズ契約を締結。3月1日に「アパホテル〈彦根南〉」としてオープンする。
 アパグループは全国で311(建設中含めて)のホテルを経営。アパカードの会員数は約851万人いる。サザンビレッジは平成6年1月に竣工、5階建てで客室が52室ある。平成24年4月からアパポイントの貯まるホテルになっており、今回の提携でさらにアパグループとの関係を強化。県内で最初のアパホテルになる。
 2月上旬からリニューアル工事に入り、客室の一部や1階のロビー周辺などが改装される。エントランスでアロマオイルによる空間演出や、全客室でWi-Fi無料接続の環境、オリジナルベッドなどを導入する。
 アパグループでは「高品質、高機能、環境対応型のホテル業界では新しいカテゴリーの『新都市型ホテル』になる。城下町として栄える彦根で観光、ビジネス両方の需要が期待できる」としている。問い合わせはサザンビレッジ☎(22)5555。