プロバスケットボール・bjリーグの滋賀レイクスターズのリーグ戦が、12月4、5日の両日、彦根市民体育センター(松原町)で開かれる=写真は昨年の彦根での試合の様子。
滋賀レイクスは昨期は西地区4位だったが、今期は23日までで9勝3敗で、同地区1位と好調な出足だ。
彦根市民体育センターでは、両日とも高松ファイブアローズと対戦。開場は4日が午後1時・5日が午前11時、開演は午後3時と午後1時、試合開始は午後4時と午後2時。入場料は指定席3300円~8000円、自由席1800円~2800円。販売は平和堂、文化プラザ、コンビニ、滋賀レイクスのホームページなどから。
彦根市と犬上郡の話題を中心に、関連する国政や滋賀県政のニュースもお送りします。取材依頼や身近な話題の提供などもお待ちしています。 電話0749-65-0608 FAX0749-62-4483 メール(hikone@shigayukan.com)
2010年11月29日月曜日
2010年11月27日土曜日
滋賀県教委は説明を尽くせ 県立高校再編問題―編集長の提言―
彦根での「意見を聴く会」を傍聴しての感想だが、県立高校再編の問題は、県教委の思惑通りにはいきそうになく、このまま強引に進めようとすればするほど、泥沼化しそうな様相である。
この問題をややこしくした原因は、県教委が上層部だけで進めていこうとした、いかにも行政的な手法を用いたことではなかろうか。「聴く会」はPTAが対象で、ほかの保護者や統廃合対象校のOBらには意見募集という形式で終わらせようとした目論見が見え隠れする。
確かに行政が政策を策定する場合、第三者機関の専門委員会が協議し、その答申を行政に提出し、行政が県民・市民に意見を求めて、修正し条例案を作り、議会へ提案するという一定の流れがある。
しかし、高校再編の問題は対象となる県民が多くおり、普段の過程で進めるべきではない。すでに今年9月には県産業教育審議会の答申を経ているとのことだが、そんなに拙速に進めるべき事案ではなかろうに。遅きに失した感は否めぬが、PTA役員だけでなく、保護者など末端へ幅広く説明会を開くべきであり、「聴く会」で意見があったようにデメリットも示すべきだ。
県教委側も、PTA役員らの質問に明確な回答ができていないことから、▽生徒数減▽ニーズの多様化▽財政難―だけでは説得できないということは自認しているはずだ。
いずれにしても、高校再編の問題は稚拙な論理のまま、上層部だけで強制的に進めるべきではない。いったん立ち止まり、情報をより末端に知らせることを優先するべきである。 【山田貴之】
この問題をややこしくした原因は、県教委が上層部だけで進めていこうとした、いかにも行政的な手法を用いたことではなかろうか。「聴く会」はPTAが対象で、ほかの保護者や統廃合対象校のOBらには意見募集という形式で終わらせようとした目論見が見え隠れする。
確かに行政が政策を策定する場合、第三者機関の専門委員会が協議し、その答申を行政に提出し、行政が県民・市民に意見を求めて、修正し条例案を作り、議会へ提案するという一定の流れがある。
しかし、高校再編の問題は対象となる県民が多くおり、普段の過程で進めるべきではない。すでに今年9月には県産業教育審議会の答申を経ているとのことだが、そんなに拙速に進めるべき事案ではなかろうに。遅きに失した感は否めぬが、PTA役員だけでなく、保護者など末端へ幅広く説明会を開くべきであり、「聴く会」で意見があったようにデメリットも示すべきだ。
県教委側も、PTA役員らの質問に明確な回答ができていないことから、▽生徒数減▽ニーズの多様化▽財政難―だけでは説得できないということは自認しているはずだ。
いずれにしても、高校再編の問題は稚拙な論理のまま、上層部だけで強制的に進めるべきではない。いったん立ち止まり、情報をより末端に知らせることを優先するべきである。 【山田貴之】
県立高校・再編計画 意見を聴く会でPTA役員ら不満相次ぐ、県教委はあいまい回答
県立高校の統廃合を含めた再編を計画している県教委が23日、彦愛犬地区の小中学校のPTAを対象に、意見を聴く会をひこね燦ぱれすで開き、PTA役員や小中高教諭ら44人が出席。会では県教委が再編の必要な理由を説明したが、意見をしたPTA役員らのほとんどからは県教委の説明に不満の声が相次いだ。
会ではまず、県教委側が県立高校の直面している課題として、▽生徒数が平成2年時の2万0747人から今年は1万4439人と減少しており、37年には1万2208人に推移する▽情報化の進展など急激な社会変化により生徒のニーズが多様化している▽県債残高が1兆円を超えるなど県財政が厳しい状況にある―ことを説明。
これにより10年後には、生徒の減少で学校活力が低下し、学科の構成と生徒の志望にかい離が生じ、施設・設備面の改善が遅れる―とし、「統合・学科改編などの再編が必要だ」と解説。平成20年7月に設置した「県立学校のあり方検討委員会」の翌年3月の報告では、適正な学校規模を6~8学級程度にすることなどが示されたとした。この説明に対して、PTA役員らからは「保護者会を開くなりして、マイナス情報を含めてすべての関係者が情報を知るようにするべきだ」、「学級が少ない方が先生も適切に対応できるのではないか」、「県の教育分野への投資額は全国で下から4、5番目で、逆にもっとお金をかけるべきだ」、「学校が無くなることで、地域社会への影響も出てくるのではないか」などと質問。
一方の県教委側は、「今回の会で終わりではない」、「10学級だと生徒の顔と名前がわからないが、6~9学級だと覚えられる先生が多い・・・」など、いずれもあいまいな回答が目立っていた。
なお今年度、県立高校(全日制)で1学年の募集定員が5学級以下の彦愛犬地区の学校は、彦根翔陽(5)、彦根西(4)、愛知(3)。
県民に意見を募集
県教委は、県立高校再編に関して県民に意見を募集している。
「魅力と活力のある高校づくりを実現するために」、「再編を検討するにあたって大切にすべき視点」などをテーマに募集。12月15日までに県教委教育総務課教育企画室へ。問い合わせは同室℡077(528)4513へ。
2010年11月26日金曜日
多賀大社の黒松・五葉松に雪吊り、冬の風物詩
積雪のシーズンを前に、多賀大社で25日、拝殿前の松への雪吊(つ)りが行われた。
雪つりは、積雪で松が折れるのを防ぐために縄で木々を覆うことで、冬の風物詩としても知られる。多賀大社では毎年、拝殿前の樹齢約200年の黒松(高さ約8㍍・幹周り約1・5㍍)や五葉(ごよう)松(高さ約10㍍・幹周り約1・8㍍)などに雪つりをしている。
25日は、米原市の造園業者の造園工5人が、松の幹に並行する形で長さ10㍍(五葉松は13㍍)の竹を立て、つり縄約50本を竹の頂上から木を囲む形で垂らした。翌日には社務所前と参集殿前の松にも雪つりをし、12月からの本格的な冬に備える。雪つりが見られるのは3月中旬まで。
雪つりは、積雪で松が折れるのを防ぐために縄で木々を覆うことで、冬の風物詩としても知られる。多賀大社では毎年、拝殿前の樹齢約200年の黒松(高さ約8㍍・幹周り約1・5㍍)や五葉(ごよう)松(高さ約10㍍・幹周り約1・8㍍)などに雪つりをしている。
25日は、米原市の造園業者の造園工5人が、松の幹に並行する形で長さ10㍍(五葉松は13㍍)の竹を立て、つり縄約50本を竹の頂上から木を囲む形で垂らした。翌日には社務所前と参集殿前の松にも雪つりをし、12月からの本格的な冬に備える。雪つりが見られるのは3月中旬まで。
2010年11月25日木曜日
彦根市立病院にシバザクラの苗1950個植える、彦根市民健康サポーターズ倶楽部のメンバーら
彦根市立病院を花いっぱいにしよう―。医師や市民有志で組織の「彦根市民健康サポーターズ倶楽部」のメンバーらが21日、病院敷地内にシバザクラの苗を植えた。来年5月ごろには満開となり、一帯はピンクのじゅうたんのようになるという。
同倶楽部では昨年末の結成以降、「花いっぱい運動」と題し病院職員を交えて、院内のさまざまな場所に花を植えたり、ポット(花器)を置いたりして、来院者からの評判も良いという。
今回は犬上川側の駐車場の一画約200平方㍍に新潟産のシバザクラの苗を、先週までに300個、21日にはメンバー10人が約4時間かけて1650個を植えた。シバザクラは地面を覆い尽くすように咲くのが特徴で、市立病院でも早速、来春には花を見ることができそうだ。
メンバーの循環器科医師・綿貫正人さん(51)は「来年の春は、病院の階上から見たらとてもきれいだろうし、患者さんも和んでいただけるのでは」と笑顔で話していた。
同倶楽部では昨年末の結成以降、「花いっぱい運動」と題し病院職員を交えて、院内のさまざまな場所に花を植えたり、ポット(花器)を置いたりして、来院者からの評判も良いという。
今回は犬上川側の駐車場の一画約200平方㍍に新潟産のシバザクラの苗を、先週までに300個、21日にはメンバー10人が約4時間かけて1650個を植えた。シバザクラは地面を覆い尽くすように咲くのが特徴で、市立病院でも早速、来春には花を見ることができそうだ。
メンバーの循環器科医師・綿貫正人さん(51)は「来年の春は、病院の階上から見たらとてもきれいだろうし、患者さんも和んでいただけるのでは」と笑顔で話していた。
2010年11月24日水曜日
初の石田三成検定に160人受検 30人が合格 上位3人は関東の歴女、いしだみつにゃん試験官務める
初の石田三成検定が23日、彦根市古沢町の清凉寺で開かれ、県内外から160人が受検。会場には、三成をイメージしたキャラ・いしだみつにゃんも登場し、試験を見守っていた。
花しょうぶ通り商店街の有志らで組織の石田三成公生誕450年祭実行委員会が三成の生誕450年を記念し企画。県内59人、県外93人の応募があり、受検日には当日参加の18人を含め、熊本県や長崎県、千葉県などからの小学生~70歳代の老若男女が受検。その8割以上が女性で、しまさこにゃんと、おおたににゃんぶも参加した。
最高得点は静岡県と東京都から参加した女性2人の90点、3位は89点で横浜市の女性だった。実行委では「予想以上の参加者と合格者で驚いている。2回目も実施したい」としている。
2010年11月21日日曜日
4世紀後半の荒神山古墳 国の史跡に指定、滋賀県立大学・林博通教授「琵琶湖を意識した場所」
市史編さん室と県立大学考古学研究室による平成14年3月から4月にかけての合同測量調査と、15年度から20年度にかけての市教委文化財課の4回にわたる調査で、3段の丘型で、埴輪(はにわ)を巡らせて石で覆った形状を確認。大和(奈良)の中枢部に築かれた古墳と同じ様式であることから、大和政権とつながりがある首長古墳だとされる。
4世紀前半の大和政権は、繋がりが薄い日本海沿いや伊勢湾岸の地域との関係を築くために近江を重要視。前方後方墳など在地の旧勢力を傘下に組み入れようと、近江に前方後円墳の築造を進めた。4世紀後半には、対朝鮮政策を進める新興勢力と結んだ新たな集団が近江でも台頭し、県内最大規模の瓢箪(ひょうたん)山古墳(全長134㍍)=安土=や、荒神山古墳など各地域を支配していた首長の古墳が作られた。
滋賀県立大学の林博通教授(日本考古学)は「当時、人通りが多かった道路(現・国道8号線)からは見えない、琵琶湖を意識した場所にあることから、当時は湖上交通が盛んだったことを示しているのではないか」と話している。なお市教委文化財課は来年1月29日午後1時半~南地区公民館で、荒神山古墳国史跡指定の記念講演会を開く。申し込みは文化財課へ。
2010年11月20日土曜日
芹橋地区の足軽屋敷 中居邸・太田邸・林邸・辻番所を公開へ、彦根西中生描いた土塀も
彦根市芹橋地区で21日から「足軽屋敷の公開と路地再発見」をテーマにしたイベントがある。一部の足軽屋敷には土塀の写真や絵も設置され、江戸時代の景観が再現される。
江戸期の町並み再現
垂れ幕型と絵の土塀で
江戸時代の町並みを再現するため、中居邸には垂れ幕型の写真(高さ2㍍×幅10㍍)、太田邸隣には西中美術部の生徒3人が作った絵(高さ1・6㍍×幅8㍍)の土塀=写真=が設置。西中生の作品は市内の古い土塀を参考に約1カ月かけて制作された。土塀の展示は垂れ幕が28日まで、絵は23日まで。
NPO法人彦根景観フォーラムや彦根辻番所の会などが企画。21日は▽中居邸=武具や絵図などの展示(午前10時~午後4時)、午前10時半~「若者に『まちぐらし』を」をテーマに講演、午後1時~狂言師による演舞、たこ焼きの屋台や弓打ちゲームも▽太田邸=現存の足軽屋敷の写真展▽辻番所と林邸=屋敷公開。22日は午前中に中居邸でオーケストラ演奏会。
23日は四番町スクエアで受付後、午前11時~芹橋地区散策、午後1時~四番町ダイニングで「芹橋地区のまちづくりを考える」をテーマにシンポジウム。午前10時~午後4時は中居邸、太田邸、林邸で公開と展示、辻番所は午前のみ。いずれも参加無料。江戸期の町並み再現
垂れ幕型と絵の土塀で
江戸時代の町並みを再現するため、中居邸には垂れ幕型の写真(高さ2㍍×幅10㍍)、太田邸隣には西中美術部の生徒3人が作った絵(高さ1・6㍍×幅8㍍)の土塀=写真=が設置。西中生の作品は市内の古い土塀を参考に約1カ月かけて制作された。土塀の展示は垂れ幕が28日まで、絵は23日まで。
城西小児童158人で鍵盤ハーモニカ5分間合奏、ギネス記録更新 ギネスの日に
ギネスの日(今年は11月の第3木曜日)の18日、大人数で鍵盤ハーモニカを5分間奏でるギネス記録に、彦根市立城西小学校の児童158人が挑戦。これまでのドイツでの126人の記録を見事更新した。
城西小で音楽講師を務める寺村邦子さん(55)=彦根市尾末町=が子どもたちと一緒にギネス記録に挑戦しようと企画。 挑戦した児童は2~4年生。きらきら星の合奏を今月初めから練習してきて、本番では寺村さんの指揮に合わせて、1回の挑戦で見事、記録を更新。児童たちは「やった~」などと言って喜びを爆発させ、ギネスワールドレコーズ(本部・ロンドン)の公式認定員・石川佳織さん(36)から児童代表に認定証が手渡された後、全員で記念撮影が行われた。
児童の北村ゆうさん(9)は「上手に弾くことができた。ギネス記録を更新できてとてもうれしい」と話していた。自身が関連する8件目(彦根では5件目)のギネス更新となった寺村さんは「子どもたちと記録が達成できてすごくうれしい」と述べた。来年には150種類の楽器を集めてみんなで合奏するギネス記録も挑戦するという(後日詳報)。
2010年11月19日金曜日
舟橋聖一顕彰文学賞 青年・最優秀は冨成東志さん「ツール・ド・フランス」
舟橋聖一顕彰文学賞の入賞者が17日発表され、青年文学賞の最優秀賞には冨成東志(もとゆき)さん(31)=東京都練馬区=の「ツール・ド・フランス」が選ばれた。刊行済みの作品から選ばれる舟橋聖一文学賞は沖方丁(うぶかたとう)さん(33)=福島市=が受賞した。表彰式は27日に彦根ビューホテルで。
18歳~30歳の青年文学賞には66点、小中高生の奨励賞には136点の応募があった。ほかの受賞者は次の皆さん。
【青年文学賞】▽佳作=松沢友実(24)・春日部市。【奨励賞】(彦根・犬上関係のみ)▽小学生=①山根久実(11)城西5年②香宮逸希(8)旭森3③新井鈴花(9)佐和山4▽中学生=②藤井佳乃(13)東2③若林奈織(15)西3▽高校生=②田中祐季(16)河瀬2・鳥居本③板谷崇央(17)彦根東2・長浜市。
18歳~30歳の青年文学賞には66点、小中高生の奨励賞には136点の応募があった。ほかの受賞者は次の皆さん。
【青年文学賞】▽佳作=松沢友実(24)・春日部市。【奨励賞】(彦根・犬上関係のみ)▽小学生=①山根久実(11)城西5年②香宮逸希(8)旭森3③新井鈴花(9)佐和山4▽中学生=②藤井佳乃(13)東2③若林奈織(15)西3▽高校生=②田中祐季(16)河瀬2・鳥居本③板谷崇央(17)彦根東2・長浜市。
2010年11月17日水曜日
教育、福祉、環境、宗教、運動・・・ 聖泉大学で「学びのフリーマーケット」、「ひこねば2010」も
地域で活躍する市民団体の代表や学校の先生、学生たちを講師に迎えた講座「学びのフリーマーケット」が20、21日の両日、聖泉大学(肥田町)で開かれる。特別講師として20日には、時代劇やヤクザ映画の監督で知られる中島貞夫さん=写真=が講演する。
学生グループ「聖泉大学HSJ企画」が地域貢献の一環で企画。各日午前10時半~を1限、午後1時~を2限、午後3時~を3限とし、2日間で55講座を用意。分野は自然環境、宗教、哲学、子育て、教育、障害者福祉、科学、文化・芸術、ヨガなどさまざま。中島監督の講演は20日の2限目で、テーマは「名映画監督がこだわる彦根城―時代劇の巨匠が語る懐かしの東映映画劇―」。ほかの主な講座は次の通り。
▽20日=(1限)bjリーグ・滋賀レイクスターズの紹介、学ぼう少林寺、理性的な信仰。(2限)ロボットを動かそう、ゴスペルを歌ってみよう、頑張り過ぎない在宅介護。(3限)高校で何を学ぶか、石州流井伊大老派茶道体験。
▽21日=(1限)菓子と和洋の食文化、今どきの若い障害者は、子育てについて考えよう。(2限)食について考えよう、簡単疲労回復術、里山を歩こう。(3限)楽しい切り絵、簡単ストレッチ、屋形船から見える彦根の歴史。
すべての講座は聖泉大学のホームページで紹介。参加無料。問い合わせは聖泉大学℡0749(43)7512へ。
30の市民団体が参加
ひこね市民活動センター(金亀町)は20、21日の両日、聖泉大学の体育館で、市民交流イベント「ひこねば2010」を開く。約30の市民活動団体の紹介、足湯・竹とんぼ作り・糸つむぎ・、ガラス工芸などの体験コーナー、カフェ、キッズスペース、ミニフリマなど。両日とも午前10時~午後5時。入場無料。スリッパか上履き持参を。問い合わせは事務局の山名さん℡090(6965)7212へ。
2010年11月16日火曜日
お姫さま変身体験 彦根城や夢京橋キャッスルロード散策
お姫さまやお殿さまの衣装を着て城内を散策する「変身体験」が13、14日の両日、彦根城一帯で行われ、2日間で県内外から42人が変身した。
参加者は宗安寺で着付けをした後、ベロタクシー「彦根リキシャ」や人力車「ひこね亀樂車」に乗って、キャッスルロードや城内を散策。観光客からの記念撮影にも気軽に応じていた。ミャンマー出身で市内在住のスエーリナーさん(22)は「花柄の衣装がとてもきれいで、嬉しい」と笑顔で話していた。
参加者は宗安寺で着付けをした後、ベロタクシー「彦根リキシャ」や人力車「ひこね亀樂車」に乗って、キャッスルロードや城内を散策。観光客からの記念撮影にも気軽に応じていた。ミャンマー出身で市内在住のスエーリナーさん(22)は「花柄の衣装がとてもきれいで、嬉しい」と笑顔で話していた。
子ども議会 彦根市議会議場で、学校のトイレ改修実現させる
彦根市内の小学生代表が議員となり市に質問する「子ども議会」が13日、市議会議場で開かれ、34人の小学生議員が観光や福祉、環境問題について質した。
市民に市議会を身近に感じてもらおうと、市議会開放推進プロジェクトチームが企画。市内17小学校から6年生2人ずつが参加。
児童のうち稲枝西小の村田奈穂さんは「学校のトイレが暗くて、とてもくさい。トイレを使うと嫌な気分になる。明るくてきれいにしてほしい」と要望。市教委の担当者は「学校からの報告がなく、村田さんの指摘で確認したところ、においの原因がわかり、すぐに業者に修理を依頼した」と返答。市にトイレの改修を確約させた。
市民に市議会を身近に感じてもらおうと、市議会開放推進プロジェクトチームが企画。市内17小学校から6年生2人ずつが参加。
児童のうち稲枝西小の村田奈穂さんは「学校のトイレが暗くて、とてもくさい。トイレを使うと嫌な気分になる。明るくてきれいにしてほしい」と要望。市教委の担当者は「学校からの報告がなく、村田さんの指摘で確認したところ、においの原因がわかり、すぐに業者に修理を依頼した」と返答。市にトイレの改修を確約させた。
2010年11月13日土曜日
赤カブの天日干し、松原水泳場で始まる
湖国の初冬の風物詩・赤カブの天日干しが、松原水泳場の北側で行われており、赤紫色のカーテンのように琵琶湖から吹く冷たい風に揺れている。
赤カブは冷風にさらして水気を飛ばすことで、甘みが凝縮され、おいしい漬物ができる。松原水泳場では市内の漬物業者の作業員が、丸太と竹を縄で固定させた「はさ」(幅約80㍍・高さ約4・5㍍)に、赤カブ4~6個を一束にしてぶら下げている。犬上郡の畑で収穫された赤カブを週に2回、来月初旬まで天日干しする。
天日干しされている松原水泳場では、赤カブを前に弁当を食べるお年寄り仲間や写真撮影をするカメラマンたちが訪れていた。
赤カブは1週間ほど干されて回収し漬け込んだ後、年明けごろから店頭に並ぶという。
赤カブは冷風にさらして水気を飛ばすことで、甘みが凝縮され、おいしい漬物ができる。松原水泳場では市内の漬物業者の作業員が、丸太と竹を縄で固定させた「はさ」(幅約80㍍・高さ約4・5㍍)に、赤カブ4~6個を一束にしてぶら下げている。犬上郡の畑で収穫された赤カブを週に2回、来月初旬まで天日干しする。
天日干しされている松原水泳場では、赤カブを前に弁当を食べるお年寄り仲間や写真撮影をするカメラマンたちが訪れていた。
赤カブは1週間ほど干されて回収し漬け込んだ後、年明けごろから店頭に並ぶという。
2010年11月12日金曜日
姉妹都市・米国アナーバー市の中高生代表団、永楽屋彦根工場で金箔押し体験
彦根に訪問していた姉妹都市・米国ミシガン州アナーバー市の中高生代表団が11日、永楽屋彦根工場(甲良町)を訪れ、彦根仏壇の金箔押しを体験するなどして日本の伝統文化にふれていた。
来彦したのは生徒12人と引率者2人。今月1日から彦根を訪れており、これまでに彦根城見学、市内中学校での生徒間交流をした後、8日からは広島・京都を観光し、10日に再び彦根に戻ってきた。
永楽屋彦根工場では、高橋一博工場長のガイドのもと、製造工程ごとに職人の技を見学し、別室でキーホルダーに金箔を押す作業を体験。工場長や職人の説明を受けながら、薄い金箔を苦戦しながらも貼り付けていた。
生徒のネイスン・グロッシュ君(13)は「彦根仏壇はすごくきれいで、金箔押しも楽しかった。彦根はクリーンで、皆さん礼儀正しく、彦根城も素晴らしかった」と話していた。
昭和44年に姉妹都市提携をした彦根市とアナーバー市は同60年から原則隔年ごとに受け入れており、彦根の受け入れは今年で16回目。一行は12日朝に彦根を出て明治村を見学した後、13日朝に中部国際空港から帰国の途につく。
来彦したのは生徒12人と引率者2人。今月1日から彦根を訪れており、これまでに彦根城見学、市内中学校での生徒間交流をした後、8日からは広島・京都を観光し、10日に再び彦根に戻ってきた。
永楽屋彦根工場では、高橋一博工場長のガイドのもと、製造工程ごとに職人の技を見学し、別室でキーホルダーに金箔を押す作業を体験。工場長や職人の説明を受けながら、薄い金箔を苦戦しながらも貼り付けていた。
生徒のネイスン・グロッシュ君(13)は「彦根仏壇はすごくきれいで、金箔押しも楽しかった。彦根はクリーンで、皆さん礼儀正しく、彦根城も素晴らしかった」と話していた。
昭和44年に姉妹都市提携をした彦根市とアナーバー市は同60年から原則隔年ごとに受け入れており、彦根の受け入れは今年で16回目。一行は12日朝に彦根を出て明治村を見学した後、13日朝に中部国際空港から帰国の途につく。
2010年11月11日木曜日
稲枝東小の田口顕秀君、オルガン・ミュージックフェスティバル全国大会で優秀賞、「将来はオルガニストに」
彦根市立稲枝東小5年生の田口顕秀(あきひで)君(11)=野良田町=が、先月末に東京都内で開かれたオルガンコンクールの全国大会小学生の部で見事、優秀賞を受賞した。
田口君は5歳のころから近くの音楽教室に習い始め、母親の聖子さん(40)によると、そのころからすぐにさまざまな曲を演奏できるようになるなど、音楽の才能を開花。その後も教室や自宅でほぼ毎日、練習をし、着々と腕をあげた。
ローランド社(本社・静岡県浜松市)主催の「オルガン・ミュージックフェスティバル全国大会」には5年前から出場を目指していて、20回目の今年は6月と9月の地区大会を勝ち進み、初の全国大会の出場を果たした。
全国大会では、小学生、中高生、一般の各部門に参加した約2500人の中から選ばれた10人ずつが演奏を披露。
田口君は、バレエ音楽・スパルタクスの舞い曲とバッカナールを演奏。「途中、間違えたけれど、全体的にはうまく弾けた。まさか賞をとれるとは思っていなかったので、発表の時はびっくりした」「来年はミス無く演奏し最優秀賞を受賞できるよう、練習に励みたい」と話していた。
将来の夢にはオルガニストをあげ「多くの人に聴いてもらえるような大舞台に出てみたい」と笑顔で語っていた。
田口君は5歳のころから近くの音楽教室に習い始め、母親の聖子さん(40)によると、そのころからすぐにさまざまな曲を演奏できるようになるなど、音楽の才能を開花。その後も教室や自宅でほぼ毎日、練習をし、着々と腕をあげた。
ローランド社(本社・静岡県浜松市)主催の「オルガン・ミュージックフェスティバル全国大会」には5年前から出場を目指していて、20回目の今年は6月と9月の地区大会を勝ち進み、初の全国大会の出場を果たした。
全国大会では、小学生、中高生、一般の各部門に参加した約2500人の中から選ばれた10人ずつが演奏を披露。
田口君は、バレエ音楽・スパルタクスの舞い曲とバッカナールを演奏。「途中、間違えたけれど、全体的にはうまく弾けた。まさか賞をとれるとは思っていなかったので、発表の時はびっくりした」「来年はミス無く演奏し最優秀賞を受賞できるよう、練習に励みたい」と話していた。
将来の夢にはオルガニストをあげ「多くの人に聴いてもらえるような大舞台に出てみたい」と笑顔で語っていた。
2010年11月10日水曜日
久保田カヨ子さん「集中力をつけるには長く一緒に遊ぶこと」 赤ちゃんデパート水谷彦根店で子育て講習
脳科学おばあちゃんの久保田カヨ子さんが6日、赤ちゃんデパート水谷彦根店(西葛籠)を訪れ、子育ての仕方をアドバイスした。
久保田さんは、7カ月半で歩き始めた子どもを例にあげ「訓練すれば歩く時期も早まるが、まずは頭を鍛えることが大切。辛抱すること、待つことを教えてやらないと」「自分の意志で止めることを教えなければ、外で友だちとも遊べない」と話した。
集中力のつけ方については「長く遊ばせることが大事で、その遊びには子どもが飽きるまで、親も付き合ってやらないと」と述べた。
幼児の祖母からの「孫を甘やかすのか、たまには厳しくするのかの葛藤(かっとう)がある」との質問に、久保田さんは「しつけは、その子の母親と父親がするのが基本。祖父母は両親が決めたことに後押しをしてやれば良い」と語った。
久保田さんは、7カ月半で歩き始めた子どもを例にあげ「訓練すれば歩く時期も早まるが、まずは頭を鍛えることが大切。辛抱すること、待つことを教えてやらないと」「自分の意志で止めることを教えなければ、外で友だちとも遊べない」と話した。
集中力のつけ方については「長く遊ばせることが大事で、その遊びには子どもが飽きるまで、親も付き合ってやらないと」と述べた。
幼児の祖母からの「孫を甘やかすのか、たまには厳しくするのかの葛藤(かっとう)がある」との質問に、久保田さんは「しつけは、その子の母親と父親がするのが基本。祖父母は両親が決めたことに後押しをしてやれば良い」と語った。
信楽の陶芸家・神山易久さん「須恵毛能」展、彦根・銀座のギャラリーコジマで
世界各国の美術館に出展している陶芸家・神山(こうやま)易久さん(74)の作品展が、彦根市銀座町のギャラリー・コジマで行われている。
神山さんは信楽出身。50年以上前から、釉薬をつけずに穴窯でじっくり焼く手法を用い、平安期の漢和辞典・和名抄に記される古代の焼物「須恵毛能(すえもの)」作りを手がけている。
「日本の原点」を表現しているといい、国内では日本橋三越や東京などの高島屋で個展を開いているほか、米国やドイツ、フランスなどの美術館にも出展し各国で高い評価も得ているという。19日からは米国ボストンで展示会を開く。
彦根での作品展は初めてで、須恵毛能のほか、漢字の構成要素で祝詞を収める箱を示したサイの形や、焔(ほのう)など24点を展示。14日までの午前10時~午後6時。入場無料。駐車場は銀座平和堂へ(ギャラリーで駐車券進呈)。
神山さんは信楽出身。50年以上前から、釉薬をつけずに穴窯でじっくり焼く手法を用い、平安期の漢和辞典・和名抄に記される古代の焼物「須恵毛能(すえもの)」作りを手がけている。
「日本の原点」を表現しているといい、国内では日本橋三越や東京などの高島屋で個展を開いているほか、米国やドイツ、フランスなどの美術館にも出展し各国で高い評価も得ているという。19日からは米国ボストンで展示会を開く。
彦根での作品展は初めてで、須恵毛能のほか、漢字の構成要素で祝詞を収める箱を示したサイの形や、焔(ほのう)など24点を展示。14日までの午前10時~午後6時。入場無料。駐車場は銀座平和堂へ(ギャラリーで駐車券進呈)。
2010年11月9日火曜日
ラリーニッポン2010 8日は彦根城スタート 唐沢寿明さんら著名人も
東京・京都間をクラシックカーで巡る「ラリーニッポン2010」が行われ、8日は彦根城内の桜場駐車場をスタート。俳優の唐沢寿明さんらも出場し、ひこにゃんらに見守られて出発した。ラリーニッポンは、地域文化と自然遺産を後世に伝えるための「プロジェクト未来遺産」運動を進めている日本ユネスコ協会連盟が昨年から始めたイベントで、今年は70台のクラシックカーが参加。5日に東京・赤坂サカスをスタートし、京都・上賀茂神社に8日ゴールした。
著名人からは、1967年産の「2000GT・MF10」(トヨタ)に乗車した唐沢さんや、雅楽演奏家・東儀秀樹さん、写真家・桐島ローランドさんらが参加。8日の出発点となった彦根城には、ひこにゃんや観光客らが参加者の出発を1台ずつ見守っていた。
著名人からは、1967年産の「2000GT・MF10」(トヨタ)に乗車した唐沢さんや、雅楽演奏家・東儀秀樹さん、写真家・桐島ローランドさんらが参加。8日の出発点となった彦根城には、ひこにゃんや観光客らが参加者の出発を1台ずつ見守っていた。
2010年11月6日土曜日
清凉寺で初の石田三成検定 石田三成公生誕450年祭実行委員会、近江中世城跡琵琶湖一周のろし駅伝2010も
石田三成の生誕450年を記念し、「石田三成検定」が23日午後2時~彦根市古沢町の清凉寺で初めて行われる。
当日の受付は午後1時~清凉寺で、受験者が多い場合は佐和山会館でも。三択100問、各1点で80点以上の合格者には合格証と記念品を贈呈。上位者にはDVD関ヶ原や石田三成オリジナルグッズを進呈。持ち物は鉛筆。参加無料。先着200人。
ガイドブックは「三成伝説―現代に残る石田三成の足跡―」(サンライズ出版)=写真、1995円。申し込みは18日までにひこね街の駅「戦国丸」℡0749(27)5058かホームページから。
なお当日は午前11時半ごろ~近江中世城跡琵琶湖一周のろし駅伝がある。ほかに佐和山周辺では、「大一大万大吉」村の開設、戦国グッズショップ、オリジナル弁当(2種・限定100食ずつ、1000円)販売も。
多賀SA「エクスパーサ多賀」に展望デッキ 滋賀県立大生の「多賀木匠塾」第2弾、ネクスコ中日本企画
名神高速道路の多賀サービスエリア(SA)下り線に、県立大生らが制作した展望デッキが完成し3日朝に初披露された。
多賀SAとその周辺は敏満寺遺跡に位置し、ネクスコ中日本では同遺跡を憩いの場として活用しようと整備を進めている。
今回は、高速道路の利用者以外も使用でき、コインシャワーや宿泊施設を備えたSA「エクスパーサ多賀」のオープンに合わせて展望デッキの設置を企画。昨年の巨大遊具に続いて県立大学に製作を依頼し、学生約50人が学外演習「多賀木匠塾」の一環で10月初めから多賀の間伐材を使って作ってきた。
完成した展望デッキは高さ約3㍍、横幅最大約6㍍。当日は除幕式も開かれ、学生たちが幕を下ろして姿を見せると関係者からは拍手が起こっていた。
多賀SAとその周辺は敏満寺遺跡に位置し、ネクスコ中日本では同遺跡を憩いの場として活用しようと整備を進めている。
今回は、高速道路の利用者以外も使用でき、コインシャワーや宿泊施設を備えたSA「エクスパーサ多賀」のオープンに合わせて展望デッキの設置を企画。昨年の巨大遊具に続いて県立大学に製作を依頼し、学生約50人が学外演習「多賀木匠塾」の一環で10月初めから多賀の間伐材を使って作ってきた。
完成した展望デッキは高さ約3㍍、横幅最大約6㍍。当日は除幕式も開かれ、学生たちが幕を下ろして姿を見せると関係者からは拍手が起こっていた。
2010年11月5日金曜日
視力回復、動体視力・反射神経の訓練に、「視力トレーニング教室」長浜店オープン
視力回復や動体視力のトレーニングを行う「視力トレーニング教室」長浜店が同市平方町にオープンした。
テレビゲームやパソコンなどで悪化した視力を最新トレーニング機器を使って改善できるほか、スポーツに欠かせない動体視力の向上も図れるという。
画面に映る画像を目で追い、眼球の6つの筋肉を同時に鍛える「アイ・トレーニング」や、ボード上の光るボタンをモグラ叩きのように押して動体視力や反射神経を鍛える「ビジョン・トレーニング」など、複数の機器を備えている。
店長の岩崎紀彦さん(33)は「視力改善は若い人ほど効果がある。動体視力は球技をしている人に必要で、特に野球ではバッティングに効果が出る」と話している。
視力トレーニング教室は愛媛県に本社を置く「アイテック」が全国にフランチャイズ展開している。
なお、長浜店では無料体験を実施している。営業時間は平日が午後3時から9時、土日曜、祝日が午前10時から午後7時まで。不定休。問い合わせは同店℡0749(50)3092へ。
テレビゲームやパソコンなどで悪化した視力を最新トレーニング機器を使って改善できるほか、スポーツに欠かせない動体視力の向上も図れるという。
画面に映る画像を目で追い、眼球の6つの筋肉を同時に鍛える「アイ・トレーニング」や、ボード上の光るボタンをモグラ叩きのように押して動体視力や反射神経を鍛える「ビジョン・トレーニング」など、複数の機器を備えている。
店長の岩崎紀彦さん(33)は「視力改善は若い人ほど効果がある。動体視力は球技をしている人に必要で、特に野球ではバッティングに効果が出る」と話している。
視力トレーニング教室は愛媛県に本社を置く「アイテック」が全国にフランチャイズ展開している。
なお、長浜店では無料体験を実施している。営業時間は平日が午後3時から9時、土日曜、祝日が午前10時から午後7時まで。不定休。問い合わせは同店℡0749(50)3092へ。
2010年11月3日水曜日
立命館大・櫻谷眞理子教授「早期介入の体制を」「虐待は母親のSOS」、児童虐待防止推進月間でシンポジウム
児童虐待防止推進月間に合わせて、彦根市は1日、みずほ文化センターでシンポジウムを開き、立命館大学の櫻谷眞理子教授が、児童虐待を防止するための手法などについて講演した。
櫻谷教授は、市内で昨年度報告された虐待のうち、最も多かったネグレクト(育児放棄)について「ネグレクトは身体的虐待と違って子どもの命の危険がないため、踏み込むことが難しい」「しかしネグレクトは子どもの発達に深刻な影響を及ぼすため、早期介入ができる体制が必要だ」とアドバイス。
虐待を事前に防止するための手法については、「保健師などが母親との関係を築くことが重要だ」「忙しい中で非常に難しいことだが、子育てにほかの機関が関わり、母親と子の距離を置くことで、母親もリフレッシュして子育てに前向きになることもある」と述べた。
虐待する母親に対しては「私も最初は(母親に)怒りの気持ちを抱いていたが、怒りだけを向けていては何の援助もできない」「非難の目で見る人が多い中で、関係者は援助者としての目線で接することが重要。虐待はSOSの表れだ」と解説した。
「将来はのんびり暮らしたい」児童生徒の大半、彦根市教育委員会調査 滋賀大・渡部さん「10%に着目を」
彦根市教委は先月30日に開いた教育フォーラムで、児童生徒の人との関わりや将来へのイメージに関する実態調査結果を発表。子どもの多くが「将来はのんびり暮らしている」というイメージを持ち、中学3年生の半数が将来なりたい職業がないと答えていたことがわかった。
調査は今年7月、市内小学4年~6年生と中学1年~3年生の中から無作為に抽出し、小学生1430人、中学生633人からの回答をもとに結果を示した。
人との関わりのうち、「保護者との会話」については、小4~中1の7%前後、中2と中3の11%前後が「保護者はあまり・ほとんど話を聞いてくれない」と答え、児童生徒の10%前後が「家族との関係にあまり・全然満足していない」と回答していた。
将来については、「大人になった時、のんびり暮らしているか」との問いに、小4の半数、ほかの学年の70%~80%が「のんびり暮らしている」とし、忙しく働きたくない気持ちをもっていることがわかった。
「大人になった時、世界で活躍しているか」の質問には、「そう思う」と答えたのは小5の27%が最多で、ほかは20%以下だった。「将来、なりたい職業があるか」に「わからない」としたのは、小学生が20%以下だったが、中1が30%、中2が41%、中3が50%と、年齢が上がるごとに将来就きたい職業がないと思っていることがわかった。
渡部・副学部長「社会全体で子育てを」戦後から現代の社会について、「戦後から1975年ごろまでは努力すれば何とかなる社会、76年から95年ごろまでは努力しても仕方がない社会だったが、96年以降は努力をする気になれない社会になった」と解説。
市教委の調査結果で明らかになった、子どもたちの志気の低下に理解を示す一方、10%前後が保護者と接していないという結果を指摘し「その10%を軽んじてはいけない。10%の子たちに目を向けるべきで、社会全体で子育てをしていかないと」と述べた。