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今夏の全国高校野球選手権大会で優勝した京都国際高で捕手を務めた奥井颯大選手(18)が14日、小学校時代に所属していた城東スポーツ少年団の大橋弘和監督(52)や後輩の小学生たちに報告のため凱旋(がいせん)。滋賀彦根新聞のインタビューにも応じた。
小中生時代は投手か遊撃手
肩の強さなど買われ高1で転向
奥井選手は市立城東小学校出身。小学2年の時から城東スポーツ少年団で野球を始め、遊撃手や投手を務めた。市立東中学校時代に所属していたクラブチームの近江ボーイズでも遊撃手と投手だった。
京都国際高へ進学後の1年秋の大会後に、フットワークの良さや肩の強さなどを買われて捕手へ転向。奥井選手は「最初は嫌な部分もあったが、指(サイン)一つで勝敗が決まるおもしろさに気づき始め、好きになった」と説明した。
甲子園の印象については「大観衆の前で野球ができて、楽しさを感じていた。まったく緊張しない場所だ」と予想外の回答。3年夏の甲子園では対戦前に相手チームの打者の傾向やスイングの特徴などを分析したといい「一戦一戦、必勝の思いで必死だったが、準々決勝あたりから日本一を意識するようになった」と明かした。
優勝の瞬間については「びっくりした気持ちしかなかった」と解説しながら「時間の経過と共に、色んな場所でお祝いしてもらう中で実感するようになっている」と笑顔を見せた。
今後については「大学かプロ野球」をあげ、プロの球団としては「子どもの頃からファンだった(ソフトバンク)ホークスを希望している」と明言。「プロ野球選手になったら、子どもたちが憧れて応援される選手になりたい」と夢を膨らませていた。
大橋監督「野球IQ高かった」
2年から5年の試合出場し活躍
大橋監督は奥井選手を小学2年から6年まで指導。奥井選手が2年の時に出場した5年試合で2塁ランナーだった際、相手投手が初球を投げる前に必ず1塁へけん制するクセを見抜いた大橋監督がけん制と同時に3塁へ走るようにジェスチャーで指示し、その通りに奥井選手が走ったエピソードをあげ「野球IQの高い子で、センスがずば抜けてあった」と絶賛した。
一方で、小学生時代の思い出として奥井選手は「大橋監督に教えてもらった打撃フォームが今も生かされている。試合を経験するたびに成長していった記憶がある」と当時を振り返った。
「楽しんで野球を」
後輩たちを激励
奥井選手は、城東スポーツ少年団が練習試合のため訪れていた愛荘町の町立スポーツセンター秦荘グラウンドを訪問。本紙のインタビュー後には後輩の小学生たちと一緒にノックを受けたり、捕手のキャッチングを披露したりして汗を流した。
奥井選手は後輩たちに向けて「野球が好きなことが一番なので、これからも楽しんで野球をやってもらいたい」と激励。城東スポーツ少年団主将の神谷由惟奈さん(11)=5年=は「夏の甲子園で優勝した選手に会えてよかった。(奥井選手は)送球のスピードが私たちとぜんぜん違った」と目を輝かせていた。
香川県高松市で18日に開かれる姉妹城都市親善少年野球交歓大会に出場する彦根市選抜チームの壮行会が8日、市役所で開かれ、選手の代表たちが抱負を述べた。
同大会は両市の交流を深めるため、1982年(昭和57年)から隔年ごとに各市で開かれている。高松市内で開催される今年は彦根犬上の12チームから、6年生の代表2~4人の計36人が「レッド」と「ブルー」に分かれて出場する。6月16日に甲良町内で結団式があった後、合同練習や事前試合を重ねてきた。
壮行会にはブルーの3人とレッドの2人、彦根市学童野球連盟の役員、保護者らが出席。和田裕行市長は「練習の成果を発揮し、親睦を深めてほしい。彦根の代表としてがんばってください」と励まし、市議会の上杉正敏議長は「酷暑だが体調に十分気をつけて思いっきりがんばってください」と激励。西嶋良年教育長は「高松の友だちとも交流して、つながりを深めてほしい」と述べた。
同連盟の松本敏明理事長(71)は「これまでの両市の色んな分野での交流をけがすことなく、良い関係を継続していく一助になればいい」とあいさつ。選手を代表して稲枝東小6年の丸谷琉仁君(11
)は「メンバー一丸となったこのチームで高松市の選抜チームと交歓大会ができることを大変うれしく思う。彦根と高松の関係がより一層深まるような熱いプレーをしたい」と決意を述べた。
総勢128人高松へ
18日に交流試合
最後にはひこにゃんが登場し、バットを手に記念撮影に応じていた。同連盟の役員や選抜チームの選手、保護者ら総勢128人は大型バス3台で17日に出発し、翌日に高松市内で交流試合などを行う。
選抜高校野球大会(センバツ)に出場する近江高校で2月27日、センバツ旗の授与式が開かれた。
大会主催の毎日新聞の藤田文亮・大津支局長から近江高校の校章が入ったセンバツ旗が、新しく主将に就任した大石尚汰選手(2年)に渡された。大石主将は「滋賀の代表校としての誇りを胸に抱き、能登半島地震の被災地に向けて希望と勇気を与えられるよう、近江の野球を存分に発揮したい」と意気込みを語った。
岩谷斉校長のあいさつ後、県高野連の大久保雅生理事長は「甲子園ではアルプススタンドの応援が選手たちを押し上げていく。チームにとってはベンチ外の部員たちの力も大事になる」と激励した。
授与式後、大石主将は「甲子園では自分の役割を果たせるよう、頑張りたい。西山恒誠投手を中心に守りの野球と、1点ずつとっていく近江らしい野球を見せたい」と話した。多賀章仁監督は「春は投手力が大事。しっかりやれば、戦い抜ける」と自信を見せた。
2019年8月に廃業した彦根市中央町の銭湯「山の湯」が古本とレコードの店として3月9日にオープンした。中央商店街で古本屋を営んできた「半月舎」と東京などでレコード店を経営してきた「円盤」の共同経営となる。
山の湯は1879年(明治12年)創業で、のれんをくぐると左が女風呂、右が男風呂になっていた。入り口を入ると中央に番台があり、脱衣場から浴場に入ると、少し熱い湯、常温、かけ湯用、薬湯の浴槽があった。浴場の様子は彦根出身の画家・上田道三の絵「明治の風呂屋」にも描かれており、外観を含めて明治期の面影を残している。
彦根市内には多い時期で20軒ほどの銭湯があったが、時代の流れで減少し、10年ほど前に山の湯のみとなった。そして利用客の減少による経営難や設備の老朽化によって約5年前に閉店。その後は不動産業者が借主を探していた。
半月舎の代表の御子柴泰子さん(37)は以前から山の湯の空間に関心を示し、気にかけていた。昨年8月に円盤の店主の田口史人さん(56)と、山の湯で古本・レコード市を開催した際、多くの来店客で賑わったことから、山の湯での開店を決意。昨年12月29日から今年1月8日には2回目の古本・レコード市を開いた。
半月舎は1月15日に休業、円盤も2月中に拠点を彦根に移し、それぞれ引っ越し作業や建物の一部改修を行い、3月のオープンを目指してきた。女湯が古本、男湯がレコードの店になる。
御子柴さんは「古い建物で、古本とレコードの買い物を楽しんでほしい。イベントや企画展示もやりたい」と話している。
県内で2025年に開かれる「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」まで今月6日で600日前となることから、彦根工業高校の生徒たちが作った彦根城天守型の「カウントダウンボード」が市内3カ所に設置された。2月5日には市役所本庁舎で生徒たちを招いたお披露目式が開かれた。
国スポ・障スポの機運を高めるため、市からの依頼を受けた彦根工業高校は3年生の課題研究の一環として、機械科、建設科、電気科が連携して計画からデザイン、製作まで約1年かけて仕上げた。
本体のフレームを機械科の9人、カウントダウンなどが表示されるディスプレイを電気科の3人、正面に設置の天守の木造部分を建設科の9人が担当。完成したボードは天守の大きさが幅80㌢×高さ1㍍50㌢、奥行きが60㌢の計3台。市役所本庁舎、彦根駅、プロシードアリーナHIKОNEに設置されていて、国スポ・障スポの両大会までの日数や市内での開催競技名、競技別の会期が表示されている。設置期間は両大会の終了まで。
市役所で開かれたお披露目式には大久保貴生校長や生徒12人らが出席。製作者代表で建設科3年の岡田沙希さん(18)=大薮町=や、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ彦根市実行委員会会長の和田裕行市長らが除幕すると、見学していた市民や市職員から拍手が起こった。
市長は「とてもすばらしいボード。国スポ・障スポを盛り上げたい」と礼を述べ、ひこにゃんが生徒たちに記念品を贈った。大久保校長は「3つの科が一つの作品を仕上げたのは初めてで、新たな挑戦の機会を頂けた」と話し、岡田さんは「市民の方にわかりやすく、親しみを持ってもらおうとの思いを込めて作りました。このような貴重な機会を頂き、感謝しています」と語った。最後にはひこにゃんを交えた記念撮影が行われた。
彦根市芹橋2丁目のローチョコレートの店「Hareto-keto(ハレトケト) Raw
Chocolate&Detox Cafe」が酒粕(かす)を使ったチョコレートを開発し、2月3日に発売。店主の吉田理恵さん(36)は「美容と健康が気になる皆さんに食べてほしい」と話している。
吉田さんは2018年10月に足軽組屋敷の村山家住宅=市指定文化財=を改装して開店。48度以上の加熱調理をせずに生(raw)のカカオ豆で作るローチョコレートの店として、マスコミにもたびたび登場している。2021年春には近くの古民家に「チョコレート工場」もオープンした。
ビーガン商品
リピーター増も
観光客らに滋賀の食材を使った商品を味わってほしいとの思いから、県内各地にある酒蔵の酒粕に着目。ハレトケトのローチョコと、女性が杜氏(とうじ)を務めている喜多酒造(東近江市)の酒粕をミックスする形の商品を新たに開発した。
商品名は「発酵美容チョコ 潤味(Urumi)」。発酵食品の酒粕を使っていることで整腸作用による免疫力が強化できるほか、白砂糖や乳製品不使用のためビーガンやベジタリアン志向の外国人らにも対応できるとしている。
吉田さんは「店や彦根を訪れる市民や観光客の皆さんに、この商品をきっかけに滋賀や彦根に愛着を持ってもらい、そしてリピーターにもつなげたい。ビーガンを視点に海外からのインバウンド増にも貢献できれば」と話している。
商品は16個入り、計約80㌘。1箱1980円。同店、彦根みやげ本陣、さざなみ酒店(いずれも佐和町)、ここ滋賀などで販売(一部予定)。問い合わせは同店☎050(7115)4899。
28日午前11時15分頃、彦根市立佐和山小学校で運動会を終えた児童が体調不良を訴えているとの通報が市消防本部にあった。その約1時間後、本紙記者が現場を訪れた際はドクターヘリや複数の救助車両が運動場内に止まり、保護者たちが心配そうに眺めていた(写真は午後0時20分頃)。
佐和山小では運動会を28日と10月18日の2回に分けて実施。市教委学校教育課によると、この日は午前9時から約2時間、学年ごとに50㍍、80㍍、100㍍の徒競走が行われた。運動会終了後、6年の男児一人が「しんどい」と訴え、その後も体調不良を訴える児童が相次ぎ、学校側が救急要請をした。市消防本部によると、30人が体調を崩し、全員が市内外の病院に救急搬送された。いずれも熱中症とみられ、中等症が14人、軽症が16人で、高学年が大半を占めた。
軽症の児童は市が出したマイクロバス1台で運ばれた。ほかにドクターヘリ1機、救急車3台、消防車両6台、湖北地域消防本部の救急車1台が出動した。
高温の中、真剣な走り影響か
搬送された児童の保護者の一人は「学校から連絡を受けた際は驚き、急きょ病院へ駆けつけた。真剣に走った時に高温だったことが影響したのかもしれない」と話した。
佐和山小では熱中症対策として、競技の合間に水分補給をする時間を設け、2時間で計6回の休憩時間があったという。彦根地方気象台によると、この日の午前11時時点の市内の気温は31・1℃だった。