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2022年11月28日月曜日

アル・プラザ彦根4階みんなの広場オープン

 改装中だったアル・プラザ彦根(大東町)の4階に「みんなの広場」が18日にオープンした。
 約130平方㍍のみんなの広場では、将棋・囲碁・カロム・マージャン、血圧など測定チェック、足湯、健康体操、卓球が楽しめる。午前9時
45分~屋上でラジオ体操、午後0時半~4階で金亀体操がある。ラジオ体操は雨天・降雪時のみ4階となる。
 HOPカードで入会手続きが必要。その後、利用したいサービスを受付に申し込み、会員証を提示して備品を受け取り、制限時間まで楽しみ、返却するという内容。子どもの利用も可。無料。
イベントや展示会、ワークショップなどの利用も可。平和堂では「あなたの特技や趣味を生かして、地域の皆さんと一緒に楽しみましょう」と利用を呼びかけている。無料だが、備品代のみ必要。月曜と木曜が定休。利用時間は午前9時45分~午後4時半。問い合わせはアル・プラザ彦根☎(24)4111。

滋賀中央信用金庫の元本部に学校用品のトラヤ移転へ

 滋賀中央信用金庫の元本部の建物(彦根市中央町)に、銀座町で学校用品などを扱うトラヤが移転することがわかった。年内にも引っ越し作業を終え、来年1月初めにオープンする予定だ。
 滋賀中信の元本部の建物は近江八幡信金との合併前の彦根信金時代の本店だった3階建て。セキュリティ対策や機能面などから、2020年5月に小泉町へ新築移転した際に閉店となり、その後の利用先が注目されていた。
 トラヤは旧四番町(現在の本町の四番町スクエア内)に1953年(昭和28年)7月に創業し、1999年12月に銀座町へ移転した。建物は5階建て延べ約1372平方㍍で1階が店舗、2階が事務所と応接室、3階以上が倉庫になっている。建物の老朽化や作業の効率面などから移転先を探していたところ、滋賀中信側からの打診もあり、延べ約2200平方㍍の旧本部の建物への移転を決めた。
 旧本部の建物は耐震性に問題がないため、ほとんどそのまま活用し、内装を変更。1階はカウンターの外が店舗、カウンターの内側が事務所となり、2階を応接室や展示スペース、イベント会場として、3階を倉庫として利用する計画。駐車場は表通りに3台、裏通りに20台分を確保する。すでに引っ越し作業を始めている。移転後の銀座町の建物の利用は未定。
 安居秀泰社長(71)は「来年は創業70年のため新店舗で迎えたい思いもある。2学期終了後に本格的に引っ越し作業を行い、新学期に合わせて開店したい。社員みんなで助け合いながらこれからも業務を続けていきたい」と話していた。

 

2022年11月8日火曜日

屋形船でアルバイトをしていた滋賀大学経済学部卒の森公寿さんと滋賀県立大学人間看護学部卒の高橋萌さん船上結婚式

 彦根城の内堀で運航されている屋形船で学生時代にアルバイトをしていた滋賀大学経済学部卒の会社員の森公寿さん(29)=岐阜市=と、滋賀県立大学人間看護学部卒の保健師の高橋萌さん(26)=岐阜市=が先月、思い出の地で船上結婚式を開催。屋形船の従業員や両親らから祝福を受けた。
 屋形船を運航しているNPO法人小江戸彦根と、ウェディング衣装のレンタル業をしているサムスィング・フォー(本町1)が共同で企画。学生時代、森さんは屋形船で約2年、高橋さんは3年半アルバイトで働いた。
 2人は昨年3月に入籍し、今年9月11日に結婚式を開いたが、出会った思い出の場所でも式を開こうと、屋形船の上での結婚式にのぞんだ。2人が和装姿で登場すると、従業員や両親から「おめでとう」の声があがり、乗船して船着場から黒門までを約30分かけてゆっくり往復した。
 森さんは「思い出の場所で式ができてうれしい」、高橋さんは「幸せな気持ち。皆さんに支えていただき、うれしいです」と笑顔を見せた。

 

2022年11月2日水曜日

彦根城博物館企画展・上田道三―彦根の歴史風景を描く

 彦根城博物館は10月8日から11月7日まで企画展「上田道三(みちぞう)―彦根の歴史風景を描く」を開いている。
 上田道三は明治41年(1908年)9月28日に市内の柴谷家に生まれた。尋常小学校6年の時に京都へ出て、画家の不染鉄(ふせんてつ)の内弟子となった。昭和7年(1932年)に京都絵画専門学校に入り、卒業後に同研究科へ進み、京都画壇の巨匠として知られた中村大三郎に師事した。同11年に父の兄の上田家の養子となり、同年7月14日に草野光子と結婚。同21年に彦根に戻り、旧土橋町で生活しながら、古書や古絵図を参考に城郭のスケッチを進め、同33年に大作「彦根城廓(かく)旧観図」を完成させた。武家屋敷や古民家の絵を描き、150㍍におよぶ大絵巻も制作した。同36年に彦根市功労者として功労賞を、同53年に滋賀県文化賞の文化功労賞を受賞。同59年3月10日に75歳で亡くなり、2年後に道三の描いた記録画が彦根市に寄贈された。
 企画展では道三が描いた彦根の風景画を中心に、官展での入選作など若い時代の作品を含めた計82点を展示。道三が昭和14年に描いた「水路」は京都市内の疎水にタンポポが咲く春の風景を表現した中村大三郎画塾の創立7周年展の出品作。
 昭和33年の時の「彦根城廓旧観図」は彦根城を大手側の上空から見た景色を描いた縦171㌢×横186㌢の大作。明治時代初期に取り壊された御殿や櫓、戦中戦後に埋め立てられた松原内湖が見られるのも特徴。
 芹橋2丁目の辻番所などの絵「足軽屋敷の部」は約70軒の旧足軽屋敷を描いた総延長150㍍の「武家屋敷および古民家絵巻集」の一部分。昭和32年から道三が住んだ家も登場している。
 「山の湯(明治の風呂屋)」は県政百年企画として昭和47年7月11日から9月21日まで朝日新聞の滋賀版で連載された「とお・むかし」の1回目の原画。明治時代の県内の生活を紹介する連載で、道三がその挿絵を担当した。連載終了後も道三は「画で見る明治の滋賀」のシリーズとして制作し、現在も120点近くが残されている。
 開館は11月7日までの午前8時半~午後5時。