滋賀彦根新聞

彦根市と犬上郡の話題を中心に、関連する国政や滋賀県政のニュースもお送りします。取材依頼や身近な話題の提供などもお待ちしています。 電話0749-65-0608 FAX0749-62-4483 メール(hikone@shigayukan.com)

2021年6月10日木曜日

近江ツーリズムボードにフランス人のボナフェー・クロエさん着任

 湖東地域の観光振興事業を展開している近江ツーリズムボード(ОTB、事務局・彦根商工会議所)に、フランス人のボナフェー・クロエさん(24)が着任。外国人向けの情報発信サイト「Visit Omi」の執筆や動画の翻訳などを担っている。
 クロエさんは、フランスの大学に在学していた2017年9月から翌年6月まで米国の大学に留学。その時に一緒に学んでいた日本人から聞いた文化などに関心を持ち、18年の夏休みに初来日し、東京を拠点に3週間過ごした。
 最初の日本の印象について、クロエさんは「街中は漢字だらけだったので、他の世界に来た感じで、戸惑っていた。でも日本人はみんな笑顔で接してくれて、すぐに慣れた」と話した。大学卒業後の19年1月に再来日した際には京都と奈良で3週間過ごし、数多くの寺社仏閣を見学。「日本の歴史を感じた」という。
 ニュージーランドでの生活を経て、1911月に3回目となる来日。東京のシェアハウスに住みながら生活しようとした矢先に新型コロナウイルスが流行した。その後、東京を離れて地方での生活を希望し、2020年4月に彦根市内に移住した。ラーメン店でのアルバイトや彦根東高校での外国語教師の仕事をしていたが、以前から観光の仕事がしたかったこともあり、知人からОTBの紹介を受け、今年4月26日に彦根商工会議所に入所した。
 
外国人向けサイトの執筆
「彦根の皆さんフレンドリー」
 ОTBでは外国人向けの情報発信サイトの執筆のほか、外国人も楽しめる名所紹介のユーチューブチャンネルへの出演、英語・フランス語での案内文書の作成などを担当する。湖東や滋賀の魅力について、クロエさんは多景島、竹生島、沖島をあげて「湖に島があるというのはとてもユニークで、外国人ウケする」と説明。また「織田信長が天下統一をした時の城が滋賀にあり、近くにキリスト教関連のセミナリオ跡もある。そして日本の神道や仏教に関し、多賀大社など神社や湖東三山など寺も多い。宗教と歴史に外国人はとても関心がある」と解説した。
 特にヨーロッパの中でもフランス人の日本への観光が多い理由として、クロエさんは「茶道や着物など日本文化特有の『静』の空間をフランス人は好む」と紹介した。最後に彦根市民の印象について、クロエさんは「とてもフレンドリーで、話しやすい」と笑顔を見せた上で「日本語力をもっと上げたいので、多くの人に出会って、色んな話がしたい」と語っていた。

 

2021年6月9日水曜日

30言語対応のАI多言語通訳サービスKОTОBAL(コトバル)ひこね外国人センターに導入

 彦根市はこのほど、30言語に対応できるАI多言語通訳サービス「KОTОBAL(コトバル)」を、4月に人権政策課内に開設したひこね外国人センターに導入。外国籍住民の行政手続きなどの際に活用している。
 市内にはベトナム664人、中国535人、ブラジル513人、フィリピン439人、韓国172人など、さまざまな外国籍の住民が今年4月末時点で計2721人いる。人数は1989年9月時の548人から、2010年9月時が2072人、昨年9月時が2644人と増加傾向にある。在留資格別で見ると、永住者が787人と最多で、次いで技能実習450人、定住者375人、技術・人文知識・国際業務268人などとなっている。
 市は通訳者として、ポルトガル語2人、英語1人のほか、毎月10日間の勤務の中国語担当1人を配置しているが、ほかの言語については「やさしい日本語」での説明や、県が設置しているしが外国人相談センターと連携。昨年5月には82言語対応のポケットサイズの翻訳機「ポケトーク」を8台導入し、対応してきた。
 
オペレーターとАIが応対
新設のひこね外国人センターで
 5月14日に利用を開始した「コトバル」は行政用語に特化した翻訳ソフトとしてコニカミノルタが開発。タブレット端末を使いながら、遠隔のオペレーターが英語や中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タガログ語など計13言語で対応できるほか、フランス語やドイツ語、イタリア語などを含む計30言語をAIが通訳する機能も搭載している。
 彦根市は、13言語についてはオペレーターによる対応、ほかの17言語についてはAIによる通訳で対応し、それでもカバーできない言語についてはポケトークを活用する。外国人住民との対応は1階の担当課での窓口が多いため、総合案内から連絡を受けた3階のひこね外国人センターにいる通訳者が1階へ向かって応対。詳細な資料の提供や複雑な生活相談の場合は3階の同センターで対応する。
 彦根市は、市民会館の閉館に伴って7月末に中央町の仮庁舎1階へ移る国際交流サロンにもひこね外国人相談センターを開設し、8月1日にオープンする予定。「コトバル」については英語、ポルトガル語、中国語のみ市のホームページや外国語版広報ひこね、フェイスブックで告知。ほかの言語を含めた外国人住民の世帯には同センターの開設の案内を含めて7月末に郵送する予定。

小泉町にコワーキングスペース1st BАSEオープン

 彦根市小泉町の3階建ての建物に、仕事や勉強など自由に使用できるコワーキングスペース「1st BАSE」がこのほどオープン。会社員や学生らが活用している。
 コワーキングスペースは異なる業界の会社員やフリーランス、学生たちが同じ空間で仕事や勉強をする場所。テレワークやリモート学習の機会が増えた新型コロナ禍以降、全国的にそのニーズが高まっている。
 市内在住のオーナー(44)=匿名希望=が守山市内のコワーキングスペースを活用した際、さまざまな業界の起業家らが利用して「実際に起業やビジネスにつながったケースを何度も見てきた」。彦根でも起業を目指す学生やビジネスマンたちの輪を広げようと、新型コロナが流行する以前の3年前から物件を探していた。
 
店舗 アトリエにも
キッチンなど完備
 先月22日にオープンした建物は延べ約370平方㍍。1階に18席のコワーキングスペースと、イベント・会議・商談で使えるミーティングルームがあるほか、2階に店舗・教室・事務所用のテナント2部屋、3階に個人オフィス・サロン・アトリエなどのレンタル個室8部屋を備えている。2、3階は空きがある。
 コワーキングスペースの利用料は一時利用が2時間まで550円・2時間以上1100円、月額利用が毎日1万1000円・平日のみ8800円・土日のみ5500円。休みは火水曜。Wi-Fi、複合機、キッチン、冷蔵庫、電子レンジ、自販機、ロッカー、トイレなど完備。駐車場や駐輪場もある。
 コワーキングスペースを利用しているフリーライターの米山拓真さん(28)=西今町=は「これまではカフェで仕事をしていたが、ここは静かで集中でき、すごく仕事がしやすい」と話していた。問い合わせは1st BАSE☎(26)5139。添付のQRコードからも。

20代目ひこねお城大使に大学生の前川愛梨さんとサービス業の岡本真弥さん

 今年度のひこねお城大使が決定し、21日に市役所で選任式が開かれた。
 二十代目となったひこねお城大使は、大学4年生の前川愛梨さん(21)=彦根市高宮町=と、サービス業の岡本真弥(ちかね)さん(19)=彦根市。応募者5人から4月17日の審査会を経て2人が選ばれた。
 選任式では新しくなった白を基調にした制服を着た2人に、彦根観光協会の一圓泰成会長から選任状、和田裕行市長から委託状が渡され、市長からたすきがかけられた。2人は「行事と都市間交流を通して風格と魅力ある都市のPR、観光物産の振興にも寄与し、誠意と情熱を持って奉仕する」との誓いの言葉を述べた。
 一圓会長は「2人の力を合わせて彦根を盛り上げて、市民の皆さんに元気を与えてほしい」と激励。和田市長は「SNSを活用して、彦根にこんな所があったんだということを広めてほしい。ひこにゃんも思いっきり活用してくれたらいい」と要請した。
 前川さんは「若い世代から見える彦根をさまざまな方法でPRしたい。これから多くの新しいことに出会える楽しみでわくわくしている」と語り、岡本さんは「市外の方はもちろん、市民の皆さんにも彦根の良さを再認識してもらうため、しっかりと学んで再発見した魅力を伝えていきたい」と抱負を語った。
 ひこねお城大使は2001年から始まり、昨年が新型コロナで活動休止だったため、今年度が二十代目となった。主な登場イベントは7月下旬の鳥人間コンテストを最初に、彦根ゆかたまつり、ご当地キャラ博、ひこねの城まつり、横浜市で12月に開催予定のお城EXPО2021など。任期は6月1日~来年5月31日。

2021年5月31日月曜日

彦根市社協地域づくりボランティアセンター 団体まとめたファイル・ゆびボラ作成

 彦根市社協の地域づくりボランティアセンターは、ボランティアを募る市内の団体の情報をまとめたファイル「ゆびボラ」を作成。市社協の事務所内(平田町)で公開している。
 先月にボランティアを求める団体を募集。子育て、福祉、健康、環境、イベントなど応募のあった31団体を1団体ずつ紹介した用紙をファイルに収めた。同センター代表の沼波洋子さん(37)は「多種多様な団体があるため、市民の皆さん一人ひとりに合ったボランティアがあるはず。ぜひ一歩からでも飛び込んでみてほしい」と話していた。今月中をめどに市社協のホームページ内でも閲覧できるように調整する予定。
 今月27日と29日の午後2時~は2日間で計7団体が市社協のフェイスブックのライブ配信でボランティアを呼びかける合同説明会も開催される。閲覧自由。
 
体験エピソード募集
 市社協の地域づくりボランティアセンターは6月30日まで、ボランティアの体験談のエピソードを募集している。ボランティアを通じて経験したこと、素敵なボランティアの市民、ボランティアへの感謝のメッセージなど。書き方は専用の応募フォームへの入力、手書き、最大800字の自由記述(絵日記、筆文字アートなど)。ペンネームの記載を。応募作品の一部をエピソード集として発行する予定。問い合わせは同センター☎(22)2821。

2021年5月25日火曜日

聖火ランナー甲良養護学校高等部の古池玲乃愛さん「希望の灯 届けたい」

 東京五輪の滋賀県内での聖火リレーが2728日の両日行われる。本紙は聖火ランナーのうち、28日に登場する甲良養護学校高等部2年生の古池玲乃愛(れのあ)さん(16)=彦根市野良田町=に意気込みを聞いた。
 古池さんは脳性まひの障害がある。母親の敦子さん(52)は「障害を持っている子はさまざまなイベントに参加できないと思われている。そのような壁を無くしたい」との思いから、これまでにも玲乃愛さんと一緒にマラソン大会への参加やイルカとの水上での触れ合いなどを積極的にしてきた。
 そして「重度の障害があってもできるということを広めたい」との思いから聖火ランナーへ応募。玲乃愛さんは指筆談で「新型コロナが早く収束することを願いながら、希望の灯を届けたい」と意気込みを語った。延期になったこの1年間の思いとしては「コロナでどうなるのか心配で不安でしたが、走れると信じて待っていました」と笑顔を見せた。
 
兄2人もトーチと押す役で
3兄妹で登場、母「うれしい」
 当日、玲乃愛さんは金色のシューズを履いて、専用のバギーに乗って登場する。兄で長男の汰成さん(23)がトーチを持ち、次男で介護福祉士の藍羅さん(22)がバギーを押す担当。3兄妹での聖火ランナー登場に敦子さんは「兄妹で聖火をつないでくれるという姿が見られると思うと、本当にうれしい」と話していた。

2021年5月24日月曜日

特別支援学級はなちゃん考案キャラpоpcоrn chanポップコーンちゃんのTシャツ完成

 彦根市立の小学校の特別支援学級に通う5年生のはなちゃん(10)=匿名希望=が考案したキャラクター「pоpcоrn chan(ポップコーンちゃん)」を印刷したTシャツが完成。障害者の就労支援施設「MK工房」(愛荘町)で販売している。
 
ぽぽハウス製作依頼
 はなちゃんは、福祉施設を運営するNPОぽぽハウス(彦根市平田町)で勤務する女性職員の娘。さまざまなキャラクターを描くことが好きで、その中のポップコーンちゃんはポップコーンを擬人化したキャラクター。ぽぽハウス地域協働室の石澤英明さん(55)がその個性豊かなデザインにひかれ、Tシャツ化を企画し、MK工房に製作を依頼した。
 
収益は障害者施設へ
 Tシャツのデザインはポップコーンちゃんの大中小をカラーで並べ、下に「pоpcоrn chan×HANA」と印刷されている。黒と白の2種類で、S、M、L、LLのサイズがあり、1着1980円。収益はMK工房で働く障害者の給与に還元される。
 ぽぽハウスでは障害の有無に関係なく、どのような人でも認め合える「地域共生社会」の実現に向けての活動を展開。代表の若林重一さん(65)は「障害のある人でも無限の能力を持っているということを地域に広めることができる。異なる施設の横のつながりも実現できる」と話している。問い合わせはMK工房☎050(1390)9819