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2015年5月29日金曜日

大坂の陣の彦根藩士資料と井伊家伝来の甲冑を展示、再オープンの彦根城博物館

 彦根城博物館は6月1日~テーマ展「大坂の陣400年『彦根藩士たちの大坂夏の陣』」を開く。
 慶長19年(1614)の大坂冬の陣の翌年に起こった夏の陣は徳川方と豊臣方の最終決戦として知られ、今年で400年になる。徳川方の井伊直孝率いる部隊は5月6日、若江(現在の東大阪市)で豊臣方の木村重成・長宗我部盛親軍と戦い、木村を討ち取った(若江合戦)。翌日の戦闘で大坂城は落城し、陣後に直孝は5万石の加増を受けた。
 テーマ展では夏の陣で活躍した彦根藩士たちの記録など20点を紹介。自身の武功を証明するため家老らに宛てた彦根藩士・大鳥居彦三郎の起請文では、若江合戦で討ち取った敵の武将・牟礼(むれ)孫兵衛の首を彦根藩士の日下部善太らに奪われたと主張している。若江合戦で井伊家の部隊が敵陣に突撃している様子を描いた若江合戦図=写真はその一部=では、先陣を切る八田金十郎や大鳥居の姿などが見られる。八田の脇指は若江合戦で敵陣に一番槍を入れて敵の武将・山口左馬助らを討ち取った際に所持していたという。
 彦根城博物館は6月1日~県指定有形文化財の指定を記念し、彦根藩井伊家伝来の甲冑を展示する。
 同館は江戸時代の井伊家当主の初代から十四代までのうち、五代・直通(みち)=岡崎市美術博物館蔵=と十四代・直憲=滋賀県護国神社蔵=を除く当主の甲冑18領と、当主の子息の甲冑7領を所蔵。いずれも朱色で統一され、上質の漆や織物、飾り金具で作られた甲冑は「井伊の赤備え」として知られ、泰平の世になってからもその形式が踏襲された。
 25領のうち11領を展示。そのうち初代・直政の甲冑は関ヶ原合戦時に着用したとされ、当主所用のかぶとに見られる大天衝の脇立てがなく、鉄板の表面を漆で滑らかに仕上げた胴が特徴。いずれの鉄板も厚く、重量は歴代随一の27㌔を誇る一方、腕を動かしやすい構造になっており、実戦向きの甲冑だといえる。
 八代・直定の甲冑はかぶとに大天衝と正面にしょうぶの葉を象った前立てが特徴で、直政や二代・直孝のと比べると、機能性より装飾性に重きが置かれており、泰平の世に製作されたことがわかる。二代・直孝の長男・直滋(なおしげ)に初めて提供された子どもの甲冑はかぶとに銀箔が貼られている。ほかに采配や軍配など10点と井伊家歴代の甲冑などの仕様や細工をまとめた目録も展示する。開館は午前8時半~午後5時、7月7日まで。ギャラリートークは6月6日午前11時半~と午後2時半~。
 昨年10月1日から休館していた彦根城博物館は6月1日に再オープンする。館内の空調設備などの改修のため、約8カ月間、休館していた。同館によると、昭和62年2月11日に開館して以降、これまでは害虫を駆除するくん蒸で約10日間休館することはあったが、今回が最長の休館だった。改修費は2億2000万円。

2015年5月25日月曜日

彦根東高校と台湾国立台南大学附属高級中学の生徒が交流

 県立彦根東高校と台湾国立台南大学附属高級中学の生徒たちが21日、日本の伝統の遊びや彦根観光などをして交流した。
 滋賀県とびわこビジターズビューローは県内高校生に国際交流を体験させることと、海外の生徒たちに滋賀の魅力を伝えることを目的にアジアを中心にした高校を積極的に招いている。今年度はマレーシアや台湾などから8校約320人が県内を訪れて高校で交流事業を行う。
 東高には台湾の高校生64人と教員7人が来校し、東高2年1組の39人と交流。歓迎式と両校生徒による学校説明があった後、7グループに分かれて東高生が教える形で、こまやけん玉、折り紙、あやとりをして遊んだ。昼食後には彦根城などを一緒に観光した。
 台湾の謝佳純(シャア・チャー・チュン)さん(16)は「折り紙で初めて鶴を作った。東高の生徒は親切に教えてくれた。機会があればまた滋賀に訪れたい」、東高の筒居剛大君(16)=米原市=は「良い体験をさせてもらった。台湾にも行ってみたい」と話していた。

2015年5月23日土曜日

庄堺公園のバラ満開に

 彦根市開出今町の庄堺公園内にあるバラ園の花が咲き始めた。満開となった種類もあり、来園者はカメラに収めたり、香りをかいたりして楽しんでいる。
 約2000平方㍍のバラ園には、ピンクの「クイーンエリザベス」、赤の「クリスチャンディオール」、白の「パスカリ」、朱の「ローラ」、黄の「天津乙女」など24種類・計約1200本のバラがある。
 同公園管理事務所の作業員と、ボランティアの市民20人が育てた。ほとんどが咲き始めており、一部は満開になっている。
 今年の開花は例年より5日ほど早く、見ごろは来月15日ごろまでだという。10月上旬にも咲く予定。

2015年5月22日金曜日

キリン一番搾り滋賀工場版発売

 キリンビールは19日から多賀町の滋賀をはじめ全国9工場で地域限定の「一番搾り」を発売。滋賀工場では工場見学の来場者に試飲サービスをしている。
 一番搾りが今年で発売25周年を迎えることから、同社を象徴するブランドとして関心を更に高めてもらおうと企画。9工場の醸造長が工場ごとに味覚やコンセプトを考えた地域密着型の商品を販売していく。
 滋賀工場では守川斉利醸造長が県産の麦芽を使用して製造。麦芽のうまみと酵母が生み出す香りが特徴で、外装や缶も県内企業の工場製を使っている。
 試飲サービスは6月21日まで。月曜休館。問い合わせは滋賀工場☎(48)2810。
 飲酒運転の根絶に向けた啓発活動が18日に長曽根南町のパリヤの出入り口で行われ、キリンビール滋賀工場の社員や彦根交通安全協会の会員ら計約20人が、ゆるキャラのハンドルキーパーくんと一緒にノンアルコールビールなどの啓発品を配布。飲酒運転の防止を呼びかけた。

彦根城のトイレ掃除しよう

 彦根城内の公衆トイレを掃除するイベントが6月27、28日の両日、行われる。
 NPO法人日本を美しくする会による関西ブロック大会の6回目。27日はひこね燦ぱれすで県内の教員による団体・滋賀便教会などの活動報告後、同会関西ブロック長で滋賀ダイハツ販売の後藤敬一さんと、トイレを美しくする活動を始めたイエローハット創業者で同会相談役の鍵山秀三郎さん=写真=の講演がある。参加費1000円。ビバシティホールでの交流会の参加費は5000円。
 28日は彦根城内の10カ所ほどのトイレを掃除。午前6時~彦根東高校で受付、開会式後、同7時~約1時間半掃除を行う。同9時半~朝食。参加費1000円。
 申し込みは今月25日までに事務局の根本さん℡077(551)0081。

2015年5月21日木曜日

アレルギーの園児 牛乳飲まされてしまい救急車で運ばれる彦根市立の幼稚園

 彦根市立の幼稚園で牛乳アレルギーのある園児(3)に牛乳を飲ませてしまい、その園児にアレルギー反応が出て救急車で運ばれるという事故が、先週13日に発生していたことがわかった。
 同園と市によると、13日午前11時ごろ、園児のいるクラス全員に牛乳が配布され、牛乳を飲んだ園児が配布した20歳台の職員に「すっぱい」と伝え、それを聞いた職員が園児に牛乳アレルギーがあることを思い出し、アレルギー反応を抑える薬「エピペン」を注射し、救急車を要請。その後、園児は体に発疹が出て、救急車で運ばれた彦根市立病院でアレルギー反応を抑える投薬治療を受け、入院した後、翌日には退院し、15日には通常通り登園したという。
 この園児は今年4月から入園したが、牛乳を配布した職員をはじめ、全職員が園児に牛乳アレルギーがあることを知っていた。同園の園長(56)は「ばたばたした時間帯だったため、間違えて牛乳を渡してしまったようだ。子どもの命に関わる大変なことをしたと真摯に受け止めて、今後は二度とこのようなことが起こらないよう、細心の注意を図っていきたい」と話している。
 同園から13日午後に報告を受けた市幼児課は18日に市立の幼稚園10園と保育園3園に事故を報告した上で注意喚起を行った。本紙の指摘後には市内の私立の幼稚園2園と保育園22園にも同様の注意喚起を行った。

2015年5月20日水曜日

彦根城の外堀の土塁見つかる 市内唯一

 彦根市中央町に残る彦根城の外堀の発掘調査が行われており、江戸時代と見られる土塁が見つかった。23日午後1時半~現地説明会がある。
 彦根城の外堀は彦根城の防御施設として、築城後の元和(げんな)元年(1615)以降に芹川(当時は善利川)の支流を使って彦根藩単独で整備が始まり、中堀の整備を終えた同8年以降に完成。旧松原内湖から彦根城を囲み同内湖に戻る総延長約3・4㌔の長さで、堀の城内側には土塁が築かれた。外堀沿いには切通(きりとおし)口、油懸口、高宮口、池洲口、中薮口、長曽根口、松原口に門が設けられ、通行人の監視が行われていた。また外堀近くには寺院が点在していて、戦時には彦根城を防御する軍事拠点として使われる予定だったとされる。
 外堀はマラリア対策として昭和20年代後半までに埋められ、土塁が現存するのは中央町のみ。堀を埋める際に市道を除く部分に土塁が使われた。中央町のみ残っているのは、旧外堀が近くの銭湯(山の湯)の敷地内の池として活用されたため、その場所のみ土塁が使われずに残ったという。
 中央町のほか、土塁の基底部分が長曽根口や蓮華寺(中央町)裏手、圓常寺(城町)の竹薮に残っている。中央町の土塁の大きさは、高さが城内側で5・5㍍、城外側で6㍍以上、南北の幅が23㍍、東西の幅が底辺18㍍・上部4㍍の台形型。防御面から城内側と比べて城外側の斜面が急になっている。
 市教委文化財課は昨年3月末までに測量調査を終え、4月16日から土塁の上に堆積した腐葉土の除去作業をしている。発掘場所の現場説明会の参加は無料。当日現場へ。駐車場無し。雨天決行。問い合わせは文化財課☎(26)5833。