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2012年4月19日木曜日

靴下でモザイクアート 復興ピアノみんなで演奏 ギネス記録ダブルで挑戦、石巻からも参加

 2つのギネス記録に挑むイベントが22日に彦根市馬場の滋賀大学講堂で開かれる。そのうち「靴下でモザイクアート」で集まった靴下は、東日本大震災の被災地・宮城県石巻市に渡されるが、当日は石巻から津波で3人の子どもを亡くした夫婦も来場しギネス挑戦イベントに参加する。
 尾末町の寺村邦子さん(56)による9回目のギネス記録挑戦。一つ目は、石巻で津波によって水没した後 復活し寺村さん宅に届けられた「復興第1号ピアノ」をみんなで弾く。曲目は第九の「歓喜の歌」。これまでのギネス記録はフランスでの15人。ピアノの演奏の経験や年齢など問わない。
 二つ目の「靴下でモザイクアート」は、復興支援活動をしているボランティアグループが作ったTシャツのデザイン画を、1000足以上の靴下を床に置いて表現する。参加方法は、原則新品の靴下を当日持参または寺村さん宅に送るか、会場で購入(1足100円で全額義援金に)するかの3パターン。
 寺村さんと石巻から来場する夫婦は「復興ピアノ」の縁でつながりができ、当初は寺村さんが石巻に靴下を送る予定だったが、夫婦の強い思いで彦根に訪れることになった。靴下を並べる手伝いをするほか、集まった靴下と義援金を受け取り、石巻に持って帰る。靴下は石巻の仮設住宅に住む被災者に配られる。
 当日は午前9時~演奏の練習と靴下を並べる作業を行い、同11時までに演奏と靴下並べを完成。ギネス・ワールドレコーズ(本部・英国ロンドン)から公式認定員2人が来場。2人同時に訪れるのは世界初だという。
 寺村さんは「ギネス挑戦によって、被災地の復興への願いを込めた私たちの思いを世界に届けることができれば」と話しており、ピアノの演奏と靴下集めの協力を呼びかけている。問い合わせは寺村さん☎090(5152)3918。

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