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2014年10月16日木曜日

妊産婦向けゆりかごタクシー湖東で運行開始

 妊産婦を安全に産院まで送る「ゆりかごタクシー」の導入が10日から彦愛犬の1市4町で開始。同日、彦根市役所で出発式が行われた。
 妊産婦からは産科医に「陣痛が始まってもタクシーで病院まで行ってもよいか」「自宅に車がない場合もあるので、タクシーでしか行けない」などの相談が寄せられている。これらのニーズにこたえるため、滋賀県タクシー協会と国土交通省近畿運輸局、NPO法人マイママ・セラピーは今年5月23日に湖東地区「妊産婦さんのタクシー利用に関する検討会」を設立し、今月10日までに計3回協議。昨年10月10日に大津・草津・栗東の各市で県内最初に導入した湖南地区での運行状況や、湖東地区の現状と課題などを話し合ってきた。
 9月26日にはタクシー会社のオペレーターと運転手への実務研修が文化プラザで行われ、電話応対の仕方や妊産婦へのシートベルトの装着方法、吸水マットの機能などについて、彦根・長浜の計7社のタクシー会社の42人(うち運転手28人)が受講。各社がゆりかごタクシーとして認定された。
 主な対象は陣痛・破水が始まった妊産婦だが、それ以外の出産前後での利用も可。登録方法は、県タクシー協会のホームページにアクセスし、メールか登録用紙を使って郵送またはファクスをした後、タクシー会社からの連絡を受けて登録完了。配車を手配する場合は、まず産院へ電話し許可を得た後でタクシー会社に連絡し、タクシーに乗って産院へ向かう。
 市役所での出発式には約50人が参加。検討会委員長で県産科婦人科医会の高橋健太郎会長が「安全、安心だけでなく、お母さん(妊産婦)に納得してもらえるように、その手助けをしていきたい」とあいさつ。ひこにゃんらがゆりかごタクシーマークを贈呈した後、実際に妊婦がタクシーに乗って出発した。問い合わせは県タクシー協会☎077(585)8261。

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