今年6月23日から行われている稲部遺跡の第6次では、古墳時代初頭から前期にかけて数回建て替えられた掘立柱建物跡が見つかっており、柱を立てた跡の穴が数カ所空いた直径1・5㍍の巨大な穴もある。柱の穴の上層部や付近のくぼ地からは計12個の桃の種が出土。桃は弥生時代に中国大陸からもたらされ、古代中国では不老長寿や魔除けなどの力を持つ神聖な果実だったとされるため、何らかの祭祀が行われていたと考えられる。
居住空間、祭祀スペース、工房跡の「3点セット」が出土したのは県内初で、近畿でも珍しいという。また第3次で確認された溝の東側には祭祀に対応する首長の居住域が存在する可能性もあり、「4点セット」となれば全国初になるといい、第7次でその場所の発掘調査を行う。文化財課では「居住域の展開、祭祀域と工房域の様子がわかり、集落内の階層、社会構造の変化の様子を知ることができる集落遺跡だといえる」としている。
奈良県立橿原考古学研究所共同研究員の森岡秀人さんは「弥生時代後期から古墳時代前期にかけて、近畿北部、近江湖南・湖東エリアが要の場所と考えていたが、稲部遺跡・稲部西遺跡はまさにその鍵を握る物証が重層的に見つかった遺跡群と考えられ、大変驚いている」とコメントしている。
現地説明会の集合はみづほ保育園の駐車場に午後1時半までに。駐車はみづほ保育園と稲枝東小学校に。小雨決行。
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