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2015年12月4日金曜日

甲良町は襟を正せ

 甲良町が今夏に販売したプレミアム商品券(以下、商品券)の問題がマスコミを賑わせている。
 事の発端は「町長や町議が商品券を大量に購入した」との情報が町議に寄せられたため。町議会では調査特別委員会を設置し、協議を進めてきたが、その過程で町長と議長の「大量購入」が判明。テレビのワイドショーまでが取り上げる事態に発展している。
 問題となっているのは、購入の際のルールとして定められた「1人2冊まで」を、町長と議長が「1人1回2冊まで」と思ったと主張し、町長が「5冊」、議長が「5、6回に分けて」購入したと表明していることだ。特別委では2人とも「余っていたため、残るといけないと思い買った」と弁明している。
 ルール違反を犯したため、町長や議長が責められるのは当然だが、販売を認めた町職員にも問題がある。甲良町ではこれまでにも談合や水道取水などでマスコミを賑わせてきたが、今回の商品券問題で、まだまだ町全体のネジが緩みっぱなしであるのを露呈させた。町長や町議、町職員は真剣に襟を正す必要がある。
 皮肉にも特別委が行われた25日には彦愛犬の市町議を対象にした研修会が開かれ、西寺教授が地方自治のあるべき姿などを話していた。詳しくは今日付の紙面で紹介しているが、「自律」と「自立」の地方自治に近づけないようでは、甲良町が他市町から置いていかれるのは火を見るよりも明らかである。
 ちなみに彦根市の場合、プレミアム商品券の購入は「1人1回2冊まで」のため、行列がなければ、大量購入も可能だという。    (山田貴之)

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