鉄治郎は明治11年(1878)2月12日に犬上郡(豊郷町)四十九院村で父・半六と母・つねの次男として生まれた。五男二女の子だくさんの家族だったため、あまり裕福ではなかったという。明治20年3月に尋常科至熟学校(現・豊郷小)を9歳で卒業。その頃、伯父にあたる伊藤忠兵衛が古川家を訪れ、鉄治郎の丁稚を依頼したことから、鉄治郎は11歳で大阪に赴いた。そこで修行を重ね、商法の真髄を学び、やがては伊藤忠商店(現・伊藤忠商事)取締役、丸紅商店(現・丸紅)最高経営責任者として経済界で活躍した。

本では第3章「古川鉄治郎の為人を偲ぶ」で、二代・伊藤忠兵衛による昭和12年の豊郷小学校の落成式でのあいさつ文や、鉄治郎の弟・義三の兄への思いなどを掲載。第4章「豊郷小学校建築の寄附について」では建築に至る経緯などを、第5章「豊郷小学校創立100年に寄せて」では勤務した元教員の思い出話を載せている。落成時の校舎の写真など初公開の写真も見られる。
古川さんによると、生前の鉄治郎を知るのは身内の3人ほどだといい「ほとんど知る人がいなくなった中で、鉄治郎の生涯、功績についてこの本で語り尽くすことができたと思う」と話した。本はA5判・210ページ。1350円(税抜き)。発行・公益財団法人・芙蓉会。販売は豊郷町観光案内所(旧豊郷小内)で。
芙蓉会は5月15日~旧豊郷小学校2階で、本の出版を記念し「豊郷小学校旧校舎群 歴史展」を開く。名建築の歴史を昔の写真やパネルで展示する。入場無料。30日まで。
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