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2019年6月17日月曜日

彦根市の国際交流員に日系三世のオカモト・ジュリア・ユリさん

 彦根市の国際交流員(※)に4月17日に就いた日系三世のオカモト・ジュリア・ユリさん(27)に彦根の印象や抱負などを聞いた。
 ジュリアさんは愛知県名古屋市生まれ。3歳から5歳までブラジルで過ごし、再び来日して7歳まで名古屋で暮らした後、ブラジルに戻った。サンパウロ大学に在学している時の2014年12月から5カ月間、山梨県で工場員として勤務。サンパウロ大学大学院に在籍していた1710月から今年2月までは南米公文教育研究会で指導者向けの日本語教材作りを担当した。フランス・パリへの留学経験もあり、ポルトガル語と日本語のほかに、英語、フランス語、スペイン語も話す。
 国際交流員に就いた理由として、ジュリアさんは両親やおば、おじが出稼ぎで働いていたことをあげ「子どもの時は両親たちが仕事で苦労している姿を見てきました。同じように出稼ぎで働いている人たちのためにがんばりたいと思いました」と説明している。

将来は「難民支援の仕事も」
彦根の印象「おもてなし感じる」
 子どもの頃には日本人としてもブラジル人としても周囲から認められず「いじめを受けることもあった」と明かしたうえで「同じように言葉やアイデンティティーで困っている子どもたちへの母語の教育もしていきたい」と抱負。将来の目標については「私は日本人、ブラジル人というよりも世界人として働きたい。特にアフリカや中東など難民を支援する仕事ができればと思っています」と語っている。
 日本の印象については「とてもきれいで安全な国。再び日本で生活できるようになったことをとてもうれしく思います」と説明。生活して約1カ月が経過した彦根の印象については「皆さんとても親切で、おもてなしの心を感じます。「ゆかたまつりなど彦根のイベントに参加する予定ですので、気軽に声をかけてください。ふなずしも食べてみたいです」と笑顔を見せていた。
 ※【国際交流員】地方自治体の国際化対応の施策として実施されている語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)の一つ。彦根市の国際交流員はジュリアさんが8人目で、主に▽ポルトガル語を母国語とする市民との相談と窓口対応▽市の業務に関する文書の翻訳▽多文化共生推進事業や国際交流事業の企画などを担う。任期は1年だが、最長5年までの延長可。


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