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2020年4月9日木曜日

マスクの製造 経産省がひこね繊維協同組合に依頼

 安倍晋三首相が全国の全世帯に布マスク2枚を配布する意向を示したことを受け、経済産業省の職員が3日、彦根市役所仮庁舎を訪問。大久保貴市長を交えて、ひこね繊維協同組合に布マスクの製造を依頼したことがわかった。
 首相は今月1日の新型コロナウイルス感染症対策本部の会議で、全国5000万以上の全世帯に布マスクを2枚ずつ配布する方針を公表。また小中学校や高齢者・障害者施設にも必要枚数を配る考えを示した。
 相当な数のマスクの調達が必要となるため、管轄する経産省は全国の繊維業界の産地に職員を派遣し、布マスクの急ピッチでの製造を依頼している。

100万枚4カ所で
ジャパン・アドカ
 ひこね繊維協同組合は、マスクを製造または卸売している業者を含めた加盟事業者12社に国からの要請について報告。応じる業者は10日までに見積もりとサンプル品を国へ提示する。
 同組合の加盟事業者のうち「ジャパン・アドカ」(後三条町)は滋賀彦根新聞の取材に、布マスク100万枚を製造する計画を示した。国からの正式な要請後、協力会社を含めて4カ所の工場を稼働させて約1カ月半で製造する予定だ。同社の佐々木正幸社長は「国難のため利益を得ることができない値段になるが、協力会社を含めてリスクが出ない程度に協力していきたい」と話している。


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