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2013年2月8日金曜日

八重の桜 時代考証・大石学教授「会津藩主は井伊直弼に賛同」

 NHKで放映中の大河ドラマ「八重の桜」をテーマにした歴史手習塾が1日から文化プラザで始まり、初回は時代考証役を務める大石学・東京学芸大学教授が「なぜ会津は最後まで戦ったのか」について講演した。
 井伊直弼との関係について大石教授は、後に会津藩主になる松平容保らに直弼が親近感をもっていたとされる文書を解説した上で「2人は、開国は当然との方針をしっかりともっており、容保は直弼が進めた政策には終始、賛同していたと思う」と説明した。
 桜田門外の変を経た幕末期の会津藩については、藩主の容保が文久2年(1862)に京都守護職に就く際、京都で暮らす藩主側近らによる中央志向派と、地元や江戸に住む西郷頼母(たのも)ら家老の会津第一主義派で対立していたことを紹介。「容保も喜んで京都守護職に就いたわけではなかったろうが、『幕府への忠誠が第一』という家訓(会津では「かきん」)に従った」「一方で、国元は京都守護職になれば、薩長の敵になることはわかっていた。結局これが後に京都で戦うことになった」と述べた。
2回目講座「なぜ『八重の桜』か」
 今月22日に開かれる2回目の講座のテーマは「なぜ今『八重の桜』なのか」。大石教授と制作統括の内藤慎介さんを講師に招く。参加費は1200円(会員700円)。問い合わせは文化プラザ(27)5200へ。

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