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2016年10月17日月曜日

彦根市長選 擁立論

 彦根はゆるキャラまつりで緩い雰囲気にある中、滋賀県内では湖南市長選(無投票)、甲賀市長選(16日投票)、野洲市長選(23日投票)と首長選が相次いでいる。彦根でも来年4月の市長選に向けて水面下での動きが活発化しつつあるが、「より良い」選挙戦にするため、小生としての提言をしておきたい。
 現職の大久保貴市長はこれまでのところ、再選の表明をしていない。彦根市立病院への産科医招聘や中学校給食の導入をしたが、これらは前市政からの延長線上であり、特に目立った成果は出していないと言える。そのため2期目を目指すのではないだろうか。出馬を表明した場合、民進党系会派の市議や一部の自民系市議が支援するほか、民進党系の対抗馬が出ない時は同党の国会議員や県議も応援に回るだろう。
 対抗馬としては前の市教育長・前川恒廣氏が意欲をしており、自民系の元県議や一部の市議が支持するとみられる。ほかには、民進党の田島一成衆院議員や中沢啓子県議、自民系の谷口典隆市議、これまでに市長選に2回出馬した和田裕行氏の名前もあがっている。
 いずれの方々も素晴らしい実績や能力をお持ちで、市長としての力量を備えているとは思うが、小生の持論でもある「(生ぬるいたこつぼ状態から抜け出せないという意味の)殿様文化の打破」を実現させるまでとはいかないだろう。市外の彦根出身者で適任者を探すのも容易ではない。
 そこで小生なりに今の彦根を鳥瞰し適任者を模索した場合、該当するのは1人しかいない。彦根商工会議所会頭の小出英樹氏である。
 「観光」をテーマに掲げ、さまざまな事業を中心になって実現させており、今月からは多賀と連携して「城あかり 神あかり」を開催。ほかの事業を含め、既に市長のような手腕を発揮している。市の幹部らからは小出氏を「変わり者だ」と揶揄する声も聞くが、今の彦根(閉塞感漂う地方自治体)に変わり者体質は打ってつけである。
 小出氏を巡っては、これまでの市長選でも候補者として名前が挙がったことがあるが、最終的には見送られた経緯がある。66歳という年齢的にみても最後のチャンスであり、知名度的にも現職らに劣るため厳しい戦いになるのは必至だが、「より良い」選挙戦に向けて英断を期待したい。【山田貴之】

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