家庭訪問型の子育て支援の取り組み「ホームスタート」を彦根市内で実施している認定NPO法人ひこね育ちのネットワーク・ラポールが、運営資金をインターネット上で募るクラウドファンディング(CF)を11日から始めた。
ホームスタートは、さまざまなストレスを抱えた子育て中の母親の家庭へ訪問し、友人のように寄り添いながら育児や家事を一緒にする取り組み。1973年に英国で始まり、日本ではNPO法人ホームスタート・ジャパン(東京都新宿区)が2008年に開始。
ホームスタートは対象が6歳未満の子どもがいる家庭。調整役の「オーガナイザー」が家庭訪問した後、母親に合う訪問役の「ビジター」が週に1回・約2時間、計4回程度訪問する仕組み。オーガナイザーはホームスタート・ジャパンの講習を受けた者で、「ビジター」はオーガナイザーら専門家から40時間以上の研修を受けたボランティア。
活動資金 大半寄付
「応援団になって」
彦根市内では、子育て経験がある女性たちが2011年4月に設立し、翌年2月にNPO法人になったラポールが13年からホームスタートを実施。これまでに80件以上の家庭で支援してきた。現在はオーガナイザー3人、ビジター25人が所属している。
活動資金のほとんどが寄付。養成講座の受講代や交通費、パンフレットの印刷代などの経費が必要な状況のため、CFで資金を集める。目標金額は95万5000円。期間は7月31日まで。サイトはCFのキャンプファイヤーから検索か、記事の添付のQRコードから。寄付者は税の優遇措置などが受けられる。
理事長の廣田幸子さん(66)=中薮町=は「活動開始から約10年が経過し、地域でお互いに助け合うという循環が生まれつつある。これを機にホームスタートを知って、応援団になっていただけたら」と支援を呼びかけている。問い合わせはラポール☎070(5652)5978。
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