その中で、あるフリーのジャーナリストが「経済制裁の圧力よりも対話を重視しては」との意図の質問をした。これに対し、拓也さん・哲也さんは以下の返答をした(一部略)。
拓也さん「皆さま方もそうだが、親からは間違ったことをしてはいけないと教えられたと思う。何が正義で、何が悪かを知った時に、北朝鮮が拉致を行い、人質外交を続けていることが正しいのか。日本国が何も言わずに相手の言うことを聞き続けるのが良いことか。それを私自身、日本国民自身、ジャーナリズムが意識する必要がある」。
哲也さん「対話だけですむのなら、とっくにすんでいる。親が子どもを、先生が児童生徒をしつける時もそうだと思う。できていない人たちには対話もいいが、圧力が必要だ。政府にはそれを堅持してほしい」。
つまりお二人の言葉をまとめると「北朝鮮は拉致という邪悪な行為を続けてきた。親や先生の立場の日本が悪行を何度もしてきた子の立場の北朝鮮をしつける時、対話だけで解決できるはずがない」ということだ。
外交の基本は「対話」であるが、拉致という犯罪がまかり通る国との外交に対話が通ずるはずがない。しかし、未だにその妄想に固執する報道や主張が一部である。
拉致をはじめ、核や弾道ミサイルの開発、対米韓に対する姿勢からも、北朝鮮はまさに非行や犯罪を繰り返し、駄々をこねる「子」であり、「親」である日本をはじめとした周辺国や米国は厳しく教育すること(圧力)が解決の道であることは間違いない。
ただ「親の中の親」である米国と中国が対立し「新たな冷戦」状態にある上、新型コロナウイルスや香港・黒人差別の問題で国内や国際社会から非難されており、米中からすれば北朝鮮を相手している暇もなかろう。
拉致の解決の道筋はまったく見えないが、我々日本人としてはこの拉致の問題を風化させてはならず、今後も国際社会に訴えていくことしかない。(山田貴之)
0 件のコメント:
コメントを投稿