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2020年11月15日日曜日

日展で日夏町の非常勤講師 志萱州朗さんが彫刻で特選

 改組新第7回日本美術展覧会(日展)の特選受賞者が22日発表され、彦根犬上地域からは日夏町の非常勤講師、志萱州朗(くにあき)さん(63)が彫刻の部門で選ばれた。
 志萱さんは2018年に彦根市立東中学校の美術科教諭を定年退職した後、市立鳥居本中学校や県立盲学校、町立多賀中学校で非常勤講師を務めている。八坂町のアトリエで創作活動をしており、これまでに日展で入選を15回、滋賀県美術展覧会で特選を12回受賞してきた。
 日展で初の特選になった作品は題名が「東雲(しののめ)の湖(うみ)」。高さ183㌢×横73㌢×奥行き38㌢で、堂々とした若い女性を表現した作品。志萱さんは「これから始まる世界に夢を抱いてのぞむ人の姿を表した」と説明した。
 授賞理由では「人体の構造が造形的にしっかりできていて、とても伸びやか。現代を生きる
若き女性の一瞬の動きの美しさが見事に表現された魅力的な作品」としている。
 特選の報告を受けて、志萱さんは「驚きと共にうれしさが込み上げている。長年、美術の授業に喜びを感じ、自分自身の制作に楽しさも感じてきた。今後も学校や地域の活動で美術の魅力を伝えたい」と話していた。
 今年の日展は30日から1122日まで東京都の国立新美術館で開催されている。

 

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