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2022年8月8日月曜日

彦根城の世界遺産登録の時期が2024年から1年先送りに

  滋賀県と彦根市は3日、彦根城の世界遺産登録の時期が2024年から1年先送りになる見通しだと発表した。先に手続きが進んでいる「佐渡島の金山」(新潟県)の来年の登録が困難になったためだ。
 文化庁から1日に滋賀県に対し、今年度は佐渡島の金山の推薦書を再提出するため、新たな国内推薦を行わないとの連絡があったという。県と市は6月28日付けで推薦書素案を文化庁に提出し「吉報」を待っていたところだった。
 佐渡島の金山を巡っては、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が推薦書に対して「不備」を指摘。一方で、佐渡島の金山でかつて、朝鮮半島の出身者が強制労働させられていたと韓国がユネスコ側に主張していた。今回の措置を受け、国は来年2月までの推薦書の再提出を決定したため、当初予定されていた来年の登録が事実上なくなった。
 
県と市 説明要請
2025年以降に
 本来は、佐渡島の金山、彦根城、同様に推薦書素案を提出している奈良の飛鳥・藤原の3件について、改めて国内推薦を決めるため文化庁の文化審議会で話し合いが行われるはずだが、国は早々に佐渡島の金山の登録に向けた手続きを進めた。これに対し、滋賀県と彦根市には不信感があるため、県と市は今後、国にこのような状況になった経緯の説明を求めながら、1年後の2025年の登録を改めて目指す意向を示している。

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