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2009年8月19日水曜日

衆院選「民主優勢」のまま公示 滋賀県2区は3候補出馬

 注目の衆院選が18日、公示された。彦根市や長浜市など県第2選挙区には自民党前職の藤井勇治候補(59)、民主党前職の田島一成候補(47)、幸福実現党の池田信隆候補(49)が立候補した。
 同区は事実上、藤井、田島両候補による一騎打ちで、前回選挙で小泉改革を支持した「無党派層」の票と、郵政民営化に反対した候補を支援した「保守票」の行方が焦点となっている。
 公明党は自民推薦だが、社民党と国民新党は民主を推薦・支持しているほか、「自主投票」の共産党の多くも民主を支援するとみられる。18日の3候補の出陣(出発)式の模様は以下の通り。
 藤井勇治候補は、彦根市内の選挙事務所で約500人(陣営発表)の支援者を前に第一声。「湖東・湖北の発展のために、命をかけて全力で頑張っていきたい」と意気込みを語った。
 藤井候補は「この4年間、湖東・湖北の活性化と発展のために精一杯頑張ってきた。名神の彦根・八日市間の愛荘町には地元で30年間の念願だったインターチェンジの設置を、地元の県議や首長の皆さんと一緒に決定することができた」と実績をアピール。
 「今回の選挙は、湖東・湖北の32万3000人の皆さんが夢を持って、幸せになれる社会が実現できるかの選挙」「政権交代の声にあおられがちだが、(民主党は)支持できるような政策でしょうか。選挙戦では新しい国づくりを提案していきたい」と述べた。
 応援演説には、総括責任者の中村善一郎県議、獅山市長、公明党の山口大助市議、有村治子参院議員、選対本部長の上野幸夫県議が登壇。ガンバローコールをして、街宣カーに乗り込み出発していった。
 田島一成候補は、彦根駅前で出発式を開き、約300人(陣営発表)の支援者を前に第一声。「今回の選挙は民主党や私だけではなく、国民の皆さんの暮らしのための戦い」と述べた。
 また「4年前の小泉さんによる郵政選挙後、日本は様変わりした。我々は小泉さんの爪跡をしっかりと洗わなければならない。薬を塗っていく必要があり、この選挙は(民主党に)お任せ頂けるかどうかの選挙だ」と訴えた。
 駅前に建つ井伊直政の銅像を眺めながら「直政公は徳川四天王の一人として関ヶ原の戦いでも功を成した人。直政公も私を見ているようでならない」としたうえで、「民主党のマニフェストを掲げて12日間訴えていきたい。厳しい夏の戦いだが、力の限りを出したい」と語った。
 応援演説には、選対本部長の江畑弥八郎県議、連合滋賀愛犬地区の外海清光議長、徳永久志参院議員が登壇。ガンバローコールの後、田島候補は自転車に乗り、街中に繰り出していった。
 池田信隆候補は、支持母体の宗教法人「幸福の科学」の信者宅(長浜市錦織町)で支持者約30人を前にあいさつ。
 「消費税、相続税、贈与税の全廃で消費を拡大する」と、独自の景気回復策を訴え、北朝鮮問題については「核ミサイルを打つ姿勢を見せたら、正当防衛の範囲で先制攻撃し、国民の1人も犠牲にしない」と、憲法改正の必要性を述べた。
 この日は長浜市内の街宣にとどめ、支持者とポスター貼りに繰り出す。また、選挙事務所には、だるまに代わって「開運白天象」を置き、必勝を祈願している。

国旗切り裂き党旗に
自民陣営が民主批判
 鹿児島県霧島市で8日に開かれた民主党の集会で、2枚の国旗が切り裂かれて党旗にし掲揚されていた問題について、衆院選公示日の自民候補の出発式では、有村参院議員と上野県議が「民主党は日本国というものをどのように考えているのか」「国旗を大事にできない人が、国民生活が大事にできるのか」などと痛烈に批判した。

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