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2011年3月18日金曜日

被災地で救援活動 彦根隊・第1次派遣隊戻る 川添誠三隊長「未体験の惨状」 新地町などで活動

 被災地で救援活動をしていた彦根隊・第1次派遣隊が14日に市消防本部に戻り、彦根消防署の川添誠三隊長(53)が16日、市役所で活動報告をした=写真
 彦根隊は消火部隊5人、救急部隊3人、後方支援部隊2人で組織。11日午後7時半に市消防本部を出発し、県内のほかの8隊と合流。約17時間後の12日午後1時20分に福島県郡山市に到着した。当初は県内の大熊町で活動する予定だったが、第1原発で放射能漏れの疑いがあるとのことで、二本松市へ移動。原発付近の病院から自衛隊ヘリで搬送されてきた入院患者21人を市内の医療施設に移した。21人のうち2人が微量の被曝の疑いがあるとされたため、隊員全員が上着を廃棄した。
 13日には、海岸から約1・5㌔の集落が津波で飲み込まれた相馬郡新地町で生存者の捜索活動をした。約5時間半、倒壊した建物内で呼びかけたりしたが、生存者はおらず、1体の遺体を発見したという。
 活動をした隊員は「今までの災害現場で体験したことがないほどの惨状で、住民の情報がないため、活動がかなり手間取った」と話していたという。第1次派遣隊は14日朝に第2次と引き継ぎ、夜に彦根に戻った。彦根隊は第3次が16日夕方に福島へ出発、今後第4次まで派遣される予定。
 川添さんは「消防人として使命感をもち、救出活動に全力を尽したい」と話していた。

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