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2015年4月29日水曜日

彦根市議選24人が当選トップは矢吹安子さん、豊郷町長選も

 彦根市議選は26日、投開票が行われ、出馬した32人のうち、現職15人・新人7人・元職2人の24人が当選。トップは現職の矢吹安子氏で、前市長の獅山向洋氏も当選した。政党別では自民1、民主2、公明2、共産2、無所属17だが、当選した新人のうち公明を除く6人全員が保守系のため、現職や元職を含めた今後の会派構成が注目される。
 矢吹氏は現新3人が出馬した金城学区での戦いだったが、見事にトップ当選を果たした。激戦を制した理由について矢吹氏は「3人出馬という厳しい戦いにより、逆に陣営が引き締まったからかもしれない」と話していた。
 当選した新人のうち、彦根のまちづくりの中心人物でもある和田一繁氏は当確の知らせを受け、花しょうぶ通りで万歳。「平成36年の国体の主会場が彦根に来るのは大きなチャンス。この4年間はその道筋をつくる大事な期間。厚かましいくらい中央(国)に意見を申していきたい。しっかりと議論をして彦根を作り上げていきたい」と語った。
 また再び市議に「転身」した獅山氏は城町の自宅で「この2年間、市政を見てきたが、停滞している事業が多い。市議会も傍聴してきたが、市議の追及がまだまだ甘く、彦根のことを真剣に考えているように思えない」と大久保市長と市議会を批判した上で「国体や彦根西高の跡地などの問題に取り組んでいきたい」と述べた。
 一方で、約2・5票差で落選した元職の伊藤善規氏は「言葉が見つからない」と信じられない様子で落胆していた。市選管によると、新人で同姓の候補者が出馬していた「伊藤」だけの票が8票あり、折半されたという。
 なお当選した新しい市議の任期は今年5月1日~平成31年4月30日。
投票率は50%超
 市議選の投票日の有権者数は8万7532人で、投票率は50・05%と前回の戦後最低だった45・65%よりは改善したものの、依然低い投票率に終わり、政治(公)に無関心な市民性を改めて浮き彫りにさせた。期日前投票は投票率としては11・37%の9950人(うちビバシティ4815人)と前回の3784人より大幅に増加した。
当選証書を付与
 市議の当選証書の付与式が27日に市役所であり、獅山氏を除く23人が出席。市選管の小川良紘委員長から一人ずつに当選証書が手渡された。小川委員長は「皆さまに投票された有権者の方々の一票の重みを忘れることなく、今後更なるご活躍を祈念します」とあいさつした。
豊郷町長選は伊藤氏が圧勝
 豊郷町長選が26日に投開票が行われ、現職の伊藤定勉氏(67)が2059票を獲得し、元町議の堀常一氏(52)、住民団体代表の本田清春氏(64)を破り、3選目を果たした。
 伊藤氏は町財政の健全化の推進や観光振興などの実績をアピールし、堀氏にダブルスコアに近い差をつける圧勝だった。堀氏は先の県議選で当選した大野和三郎氏らの支援を受けたが、1103票にとどまり惨敗。本田氏は554票だった。投票率は65・72%。

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